両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り キンモクセイの香りで季節を

 我が京都でキンモクセイが咲き出すのは例年9月末から10月初めの頃でした。それが今年は約2週間遅れの11月15日頃から一斉に咲き出しました。長梅雨に猛暑や季節外れの低温と気候がはっきりしない移り変わりとなっていましたが、秋は確実に訪れで冬に移っていきます。その秋の訪れを告げていたのでキンモクセイの香りでした。キンモクセイが咲き出すと半袖から長袖に切り替わるような、そんな季節の変わり目を知らせてくれる花の香りであり、同じ頃近くの神社の祭礼が行われるのが常でした。
 ところが今年は新型コロナの影響もあって、神社での祭礼は取りやめとなってしまいましたので、子供の頃から秋を告げていた祭礼が中止になると、一つの節目であったものが迎えられずに、一気に冬へと季節が移ってしまう気がなんとなくしてしまいます。


 秋の訪れを実感してはヘラブナの釣り方にも変化が起きるのですが、私的には1年を3回に分けて考えています。実際は当然四季ですから4回ですが春と秋が同じだとすると、1年で仕掛けを大きく3回に分けて準備するようにしています。


 最近になって道糸に関しましてはほぼ固定していますが、ハリスの号数は3段階と長さについても3段階に分けています。ハリスは0.4・0.5・0.6としているのですが、0.3や0.35は殆ど使わなくなっています。実際少し太めのハリスを使ったとしても、それ程の遜色を感じなくなったからです。そのため人が思うほどヘラブナはハリスの太さを気にしていないのではないかと思うのです。


 但しその日のヘラブナの吸い込み状況や当たりの出方によって、一段落とすようにしているのは間違いありません。晩春から夏そして初秋に掛けての浮きの当たり方は、少し大きめの一節をしっかり入る当たりでした。それが季節が進むにつれて小さな一節となり、いつしか黒線程度の当たりとなるのですが、当然全てがそんな当たり方ではなくて、1日の当たり方のなかに小さな一節や黒線当たりが増えるかどうかで、ハリスの号数を落としたり柔らかなハリスに変更したりしています。


 道糸に限っていえば、最近は季節を通して0.8号を多用しているのですが、大型の釣れる池でも1号を使うことは殆どなくなってしまいました。反対に極細ハリスを使うときに0.6号程度の道糸に変更してバランスを取ることはあっても、ほぼ年中0.8号とすることで迷いが少しは減ったように感じています。
 実は冬期など季節風の強い日などでは、できるだけ細い道糸の方が風や波の影響を受けなくて良いのですが、慣れた釣り場や釣り方の工夫で0.8号でも遜色ない釣り方が可能だと思うようになりました。


 この道糸よりも重要なのがハリスの長短でしょうか。アピール度を増したいか減らしたいか、その日の状況によって変化させる場合があるのですが、調子よく釣れている限り標準で通しています。


 そして季節的に大きく変更させているのが実は浮きそのものです。それ程多くの浮きを持っているわけではありませんが、浮きケースをいくつか用意して、季節風が強い日用、当たりが極小の日用、しっかりと当たりが出る時期用、ジャミ当たりの多い時用と大きく分けています。仕掛けを変えるよりも浮きを変える方が結果的に良い釣果を得ていると感じています。
 それも今回の当たり方一つで判断するのですが、それによってた次回の当たり方はこの傾向だろうと、当たりの出方に合わせた浮き選びをしていることとなります。


 ただ浮きは使い慣れていることもとても重要なことと思っています。浮きにも個性がありますので当たりの出方が違っていると感じています。ある浮きはツンッと入る当たり、ある浮きはツンと入る当たり、ある浮きはツゥンとした当たりと同じようなツンの当たり方をするにもかかわらず、当たりの速度が明らかに違うと感じています。ついついハッキリとしたツンッとした当たりに目が慣れているときに、ツゥンとした当たりが出る浮きを使うと、合わせるタイミングがズレてしまって、結果として釣果が落ちるような経験を何度もしているからです。
 またこれは使用する餌の違いでも当たりの出方が変わってしまいます。特に私的にはうどん餌の当たりに慣れているのですが、団子餌で釣行した翌週は当たりの判断が合わずに苦労します。それ程当たりの速度の違いを感じるのです。特に団子餌ではうどんでいうところのスレ当たりでも、綺麗に上唇センターで釣れてきますので、そんな当たり方に慣れた翌週はうどんで上手く釣れない、まさに素人然とした釣り方になってしまうので困っています。こんなことになるのは、まさに下手くそ釣り師そのものですね。


 さて肌で感じているより池は早く季節が動いています。当たりの変化を感じる前に予想して、次の釣行にはこんな組み立てが良いのではないだろうかと、色々と思考を巡らせる時点で既に釣りが始まっている。そんな気がしているのです。
 先週に浮き箱の入替を既に済ませていますが、次の浮き箱に入れ替える時期は早いのか遅いのか、様子を見ながらあれこれと考えるのもまた楽しいですね。


 次の釣行には9尺で攻める予定です。この池は浮桟橋のみ17尺までですが他には竿規定がありませんので長竿が使えるのですが、何度か通ううちになんとなくわかってきたのが、ある程度の数を釣り上げるには中短竿が適していると感じたのです。ただ19尺で大助を釣り上げるとなかなか寄りませんのでそれはそれは楽しいのです。とはいえ19尺や21尺を1日振り続けるのもなかなか疲れてしまいますので、16尺程度でもなかなか楽しいのですが、ついつい数を釣りたいとの欲求も出てしまいますので短竿と決め込んでいます。ただ8尺以下では床が取れませんから9尺からスタートして様子を伺ってみるつもりです。


 ある程度釣れて満足できましたら、延び延びになっている17尺のテストを再開してみるつもりです。ただこの池ですっぽ抜けが起きますと回収出来ないのです。今まですっぽ抜け事故を起こしたことがありませんでしたので、いろいろな竿も平気で使っていたのですが、兆を使って良いものかどうか思案のしどころです。
 釣っている最中に何度か確認したら良いのですが、それでは緩みテストになりませんのでどうしたものかと、その前に竿を切り替えるほど満足した釣りが出来るかどうかですけどね(笑)。