両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り シマノ製ヘラ竿列伝

 今や時代の先端を行くシマノのヘラ竿ですが、シマノには歴代のヘラ竿が年表として残されています。
 題して シマノヘラ竿列伝 です。
http://fishing.shimano.co.jp/event/2017/fishingshow/pdf/2017_hera_chronology.pdf#search=%27%E3%82%B7%E3%83%9E%E3%83%8E+%E9%96%83%E5%85%89X+%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%83%83%E3%82%AF%27


 これを見ていますとシマノのヘラ竿は初代朱紋峰からのスタートを切っています。1983年のことですので昭和58年にスタートしたことになります。そのおよそ10年ほど前に旧オリンピック釣具によってカーボンの鮎竿が発売されました。1972年のことでした。その後ダイコー(大丸興行)続いて1978年1月に天龍釣竿製作所がカーボンを手がけています。アメリカのフェンウィック社がカーボンロッドの制作が最初とされていますが、その1年前に日本のオリンピック社が手がけていたのです。
 そのころのダイワはウィスカーやボロンといった素材を手がけていて、カーボンに本格参入するのは1990年になってからだったはずです。他の素材で先行している他社より優位に立とうとしたのかも知れませんが、結果的にカーボン素材に勝る素材が見つけられなかったのでしょう。私自身もウィスカー素材含有のリールを購入したこともあるのですが、結果的にはそのご発売されたカーボンリールが軽くて使いやすものでした。そうそうその他リョービの釣具もいくつか使っていました。


 そんな釣具革命期で群雄割拠のする中で頭角を現してきたのがシマノで、総合メーカーとしてはリョービとシマノは双璧だったはずで2,200億程度の総合メーカーですが、リョービは釣具から撤退してしまいました。ダイワは釣具に特化した企業だったがため今でもこの2社からは大きく水を開けられて800億程度の売り上げとなっています。
 ただ釣具単体で見ると総合メーカーのシマノよりダイワの成績が良いようです。私的には何となく昔の記憶が選ばせているためかダイワ製釣具の比重が高くなっています。


 さて、シマノ列伝を今回取り上げましたのは、数あるヘラ竿のなかでも発売が終了してまた新たに新製品として発売されていくのですが、どの製品がどれの後継機種だったのかが解るように年表として表現されていますので、まさに一目瞭然でどの系列の竿なのかがわかる物として釣り上げました。いってみれば新製品を購入する段階でその旧モデルを知る事で、ある程度ヘラ竿の特性が解るのではないかと思っています。
 その中でも朱紋峰シリーズからの枝分かれ、飛天弓シリーズからの枝分かれ、独立系から打ち切られた調子など、時代が求める物作りと同時に改良を重ねられていた歴史そのものが見て取れるのです。
 ただこの年表は2017年に作られていますので、2020年現在に発売されている柳などは載っていません。


 この列伝を見ているだけで何となくヘラ竿作りの系統が解るような気がします。軽量系を追求しているのが飛天弓シリーズでしょう。しっかり系が朱紋峰シリーズと2大潮流と思うのですが、そこに加えて釣り味を求める高級路線としての普天元シリーズでしょうか。
 ただその流れでいくと飛天弓 柳は軽量系に属するはずですが、重量的には朱紋峰 本式よりも重く釣り味側に寄せた作りになっています。


 もう一つ硬さランキングも一目瞭然で表示されています

 この表を見ることで何となくの調子が解るのですが、実際は随分と違う印象を持っています。例えば飛天弓 閃光Lは軽量系の竿ですが、朱紋峰 煉より硬い位置に表示されています。
 実際の掛け調子や合わせ調としては遙かに煉の方が硬くて強い印象を受けます。実際竿の曲がりも閃光Lの方が柔軟度は高いです。使用するハリスも1ランク細くても切られることはないだろうと思いますし、実際重量感タップリの大助と対峙していたとしても、煉は主導権が確実に取れると感じられますので、この硬さ調子体系はそのまま鵜呑みには出来ません。
 これも釣具店で竿を伸ばした程度ではわかりませんので、実際にヘラブナとやり取りすることで本来の調子が理解出来ると思うのです。ただこれだけハッキリと書かれていますと、求める竿調子の目安になるには違いありません。
 またどちらかというと安価系のかすみや刀春がバランスの取れた良い調子だとわかるというものです。反対にいいますと高価価格系統の方が特殊な性能を持っている竿である事を意味すると思うのです。流石に長竿になると価格差も感じるのですが、実際私もかすみの9尺を持っていますが、短竿では高価格機種と何ら遜色がないと感じられます。
 また安価系及びトップクラスの竿以外は国内生産ではないのですが、メーカーとして製品管理がされている事を意味するのではないでしょうか。


 ダイワにも以前は調子比較表があったのですが今は消えています。出来るだけ早い復活を期待したいのですが消えてから随分経ちます。何故載せないのでしょうねぇ。