両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 新しい竿への飽くなき探求

 私自身の悪いクセでもあるのですが、どうしても収集癖が頭をもたげてしまってついつい買いあさってしまうのです。それは釣りに限ったことではなく色々なものに興味を持っては集めてしまっていました。


 その昔は誰もが填まった切手の収集です。今では全く聞かなくなったと思うのですが、コインや旧紙幣なんかも集めてしまっていました。それ以外にも一輪挿しのような骨董の油壺を集めてみたり、使いもしないぐい飲みを多数集めてみたりもしていました。そんな収集癖がある私ですから、新しい趣味に填まると大変なことになります。自分を解っているので新しい趣味というか興味を持たないようにしていたのですが、こと釣りに関しましては物心ついた頃には既に始めていましたので、この世界からは離れられなくなっています。


 とはいえ魚種の変遷は多数ありました。初めこそ近くの川や野池での鮒やオイカワを釣っていたのですが、それが鮎の友釣りを初めたのです。まだベテラン勢は竹竿を使われていた時代です。羽二重で作られた京タモを腰からぶら下げては立ち込んで釣っていたのですが当然竿やオトリ缶にタモの収集が始まります。そうこうしている内にオリンピックからカーボンの鮎竿が出だします。竿の中でカーボン革命が起きた時代です。
 鮎から次は黒鯛(チヌ)に興味が移ります。チヌ釣りは筏釣りから始めたのですが、防波堤の落とし込み釣りや磯の浮き釣りへと当然のように行くようになりました。この段階で筏竿に筏用リール、防波堤用の落とし込み竿にリール、磯釣り用竿にリールと当然数種類を持つようになります。磯のついでには石鯛用の竿やリールも揃えてしまったのです。
 次の興味は舟です。鯛釣りやブリに始まりイカ釣りへと範囲が広がります。舟の場合もフカセ釣りから胴着き釣りと竿もリールも違います。深場を狙うようになって電動リールにバッテリーと大変な荷物に膨らみます。
 もう家の中は釣具店並に道具だらけになっていきます。


 その次の並がヘラブナ釣りでした。古い道具は整理をしだしたのですがヘラブナ釣りの道具類が増えていきます。当然のように増えたのか竿です。1尺単位に揃えるだけでなく調子の差や素材差もありますよね。カーボンも重いのから軽量それて胴調子や先調子、竹竿に至っては同尺数で同作者でも調子が違うのですから、集めても集めても切りがありません。
 とはいえそんなことを繰り返している内はまだまだ素人そのもので、ある程度のベテラン勢は新竿なんか興味もなさそうです。自分のお気に入りで楽しく釣られているのを見ると、私なんかはまだまだだなぁっと情けなくなってしまいます。


 とはいえ新しく出された竿は使ってみたいと思うのが人情ではないでしょうか。また調子の違いも体現してみたいものですから、初期はどちらかといえば胴調子の竹竿に興味が湧き、テニス肘ならぬヘラ肘を患って一気に軽量竿に移行したのです。ただ軽量竿はやはり釣り味が良くないのです。軽量で仕上がっているということは高弾性のカーボンシートが使われていますので、時代と共に改善されてはいるのですが、どうしてもピンピンした竿は残ってしまうのです。その中でも閃光Lはなかなかの仕上がりですからお薦めの竿ですが、私が手元に残しているのはヘラFXとSが軽量竿です。
 ただやはりこの軽量竿よりもある程度胴に乗るヘラ竿らしい調子に魅力を感じて、今はダイワの兆シリーズを使いたいと思っています。


 結果的にカーボンの竿を使う事が主流になっているのですが、カーボンでアリながら竹竿的な趣向があり、同時にカーボンの良さである主導権は釣り師側にある。こんな竿が良いような結論となっています。ただ如何せん各メーカーのフラッグシップである竿には手が出ていません。ダイワでは枯法師でしょうしシマノでは独歩ではないでしょうか。
 その他玄むくや天童等がありますが、それなら竹竿で良いと思ってしまいます。


 しかし未だに次の新しい竿は何が出るだろうと興味津々でいます。この先何年竿が振れるだろうと思うのですが、あるベテランさんは80歳にもなってまだ新しい竿を購入されているのですから、私などはまだまだだろうと勝手に思っています(笑)。


 未だに使ったことがない竿は1度は使ってみたいと思うのです。高価な竿に投資したにもかかわらず、結果次第では後悔するしかないのですが、そういう意味ではインストラクターの皆さんは竿の開発にも携わっておられたり、有名なトーナメンターの皆さんはメーカーからの支給も受けられるのでしょうから羨ましい限りではあるのですが、反対に悪い評価は付けられないのですから、この竿はダメだと思ってもそれなりに美辞麗句を連ねる辛さもあるのでしょう。


 その点外野の私は好き勝手なことが言えますので気楽で良いのですが、即今の風潮は正義の名の下にヘイトスピーチや悪意ある書き込みを平気でする御仁が後を絶ちません。そこはやはり社会人としての感覚を失うことなく、自分には合わない自分の釣り方には適さないと角に留めています。多分・・・
 勿論低評価の竿を見直す事もありました。釣り方を変えるとこれは良い竿だと再認識したこともあります。


 しかし、隣の芝は青いではないですが良い竿を使っておられると、何となく羨ましいといいますか使ってみたいなぁって思うんですよねぇ。
 この感覚は好奇心なのか探究心なのかイヤイヤただの探求心でしょうねぇ。


 今狙っているのが新しい15尺の竿です。軽量系のダイワFとSは手に入れました。硬調のダイワXも手に入れました。次はダイワの兆やシマノの本式のような胴に乗るタイプが欲しいのです。でも先立つものが・・・・
 特別給付金の10万円で買える価格ですが、家人の元に入ると無理ですからねぇ。トホホ