両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 大助への道は遙か遠くに 

 今まで単純にある程度数釣れた方が楽しいと思っていました。いや今でもそれは代わらないのですが、幾ら多くても上限としては80枚程度であってそれ以上は釣り上げる楽しさより、単に漁的作業になってしまいそうで好きになれないというか、人は贅沢な生きもので釣れない魚を駆使して釣るのが面白いのであって、簡単に釣れてしまうと面白くも何ともないのです。海のサビキ釣りが良い例ですよね。
 ヘラブナ釣りでも同じ事で贅沢な悩みかも知れませんが、釣れすぎると嫌になってしまうのですが、束を釣り上げたとか180枚にも達したとか豪語される方もいます。人それぞれで良いのですが、そんなに釣り上げて楽しいのでしょうかねぇ。


 勿論私の場合は数釣り出会ったとしても長竿を使っての事であって、8尺や9尺の短竿では面白くも何ともないと思っています。そういう意味では幾ら数が釣れるとしても短竿は使わないでいます。まぁ単純に私の個人的な拘りというか好みですけどね。


 ただどうしても当たりが遠い時は短竿へと浮気してしまいますが、短竿では長続きしないというか、やはり面白くないので辞めてしまいますが、基本的には15尺以上を使いたいと常々思っています。実際8尺で釣り上げるより15尺で釣り上げた方が倍以上の楽しさが味わえますからね。それも硬調よりは軟調とまではいいませんが、ある程度のしなやかさがある竿では、その釣り味は格段の違いがあると思っています。
 ただこの感覚は人それぞれでして、私的には取っても小さな小当たりを取って、上手く針掛かりさせた瞬間の喜びとか、掛かってからのやり取りに楽しみを感じるのですが、いち早く釣り上げるほうが良いと思っている人にとっては、軟調子はまどろっこしくて仕方ないのかも知れませんね。そういう意味ではトーナメンター御用達のような竿は性に合わないのです。


 さて、今まで負け惜しみのように数釣れば釣れる程大助が釣れないと公言してきました。実際ある程度数が釣れる日は大助に届かなくとも、35㎝以上のサイズすら釣れてこなかったのです。これはあくまでも淀の釣り天狗池での話であって、他の池での現象ではありません。


 元々淀の釣り天狗池は大助が良く釣れる池として有名だったのです。ところが経営者の代替わりがあり、それこそ釣りを知らない人が担当するためでしょうか、小型サイズを大量に入れてしまったのです。その為に大型サイズが釣れる確率が極端に減ってしまったのですが、皆さんの要望のお陰もあって再度大助サイズの放流をして頂きました。
 結果として20人程度に対して大助が5枚程度は釣れるようになりました。


 ところが大助を釣り上げる人はおお方決まっているのです。これはいったいどうしたことなんでしょうね。サイズの違いは単に食ってきたヘラブナが偶然大型か小型かであったに過ぎないと思っているのですが、不思議と型を揃えて釣り上げる人がいるのです。
 数釣り上げているとその中に大型サイズが混ざっても良いはずなのに、数釣れば釣る程大型が混ざらない事が連日続いたのです。


 そこで大型に的を絞ってみようと実験してみたのです。それは数釣りを放棄するところから始めてみました。
 良く多く集めてしまうと小型ばかりになってしまうのは、大型サイズは警戒して小型が集まっている中に入ってこないのではないかとの理屈です。そこで採った方法が初めから極端に寄せない釣り方で釣り続けることでした。


 私自身軟弱者ですから色々と実験はするのですが長続きしないのです。この寄せないために採った方法の1つが寄りの悪い餌を使うことでした。同時に浮きも小当たりが表現出来ない鈍感タイプに変えています。その結果当然食い当たりは減ってしまいました。浮きの周辺に泡づけが出ていても当たりが出ないのです。
 それでも我慢して午前中を過ごしたのですが、結果としてとても貧果に終わるだけで大助の顔が見えないのです。唯一37.4㎝と35㎝越えが1枚釣れただけで、数もサイズも全く満足出来るものではありませんでした。流石にこのような貧果では我慢出来きずランチを済ませてから、先ずは寄りやすい餌に変えたてみたのです。それからは当然のように頻繁に当たりが出て数が稼げるようになったのです。こうなるとサイズより釣果が優先です(笑)。精神衛生上も不満が解消されていくではないですか。
 良い調子が出だして数秒で当たりが出て綺麗に乗ってきます。それが1時間ほど過ぎた後にドラマが待っていたのですが、そんなことはまだわからない状態を続けていたのです。


 実際小型の数釣りをしていたのではいつもと同じですから、寄りは良くしても少し釣れない工夫をすべきだろうと、いや釣れないというよりはヘラブナが興味を持っている餌はそのままに、現在集まっているポイントから少しズラして釣るとどうなるかの実験をして見たのです。
 実は大助を釣り上げる猛者の内で現在釣り続けているポイントから、大きく離れたところに打ち込んで大助を釣り上げる事が多々あったのです。流石に空いているポイント以外ではズラしては釣り難いので次のような手に打って出たのです。


 先ず採った方法は1尺竿を短くしました。これによって竿30㎝仕掛け30㎝短くなりますので60㎝手前を釣ることになります。同時にハリスも短くセットしました。結果として70㎝程度手前を釣ることとなります。あまり変わらないといえば変わらないのですが、実際は当たりが出るので本の10数秒ですが遅くなりました。
 不思議なことですが釣れて来る魚種が変わったのです。いやヘラブナはヘラブナですが釣れて来る魚体、魚体の色、魚体サイズが違ってきたのです。不思議ですねぇ。今までの中心に集まっていたグループとは明らかに違うグループの登場だったのです。つまりポイントのズレと同時にハリスを短くすることの弊害が逆に功を奏したのです。
 結果として42.2㎝を釣り上げる事に成功したのですが、猛者達は44㎝や45㎝と尺半を釣り上げるのですからまだまだ修行が足りません。


 ただ同じ池のホンの数十㎝の違いでこうも変わるのかと思った瞬間でした。良く釣り場では上層中層底と泳層によってヘラブナのサイズや違いがあることはいわれていました。大型を釣るには深いところを釣れとのことですが、私の場合は元々が底釣りですからそれより底はないわけです。釣るポイントを変えるには上下ではなくて左右ではなく前後でしかないわけです。


 今回取り敢えず前後のポイントを変えることで成功したのですが、毎回大助を釣り上げる猛者は竿の変更などはされていません。同じ尺数で釣り続けて明らかにサイズアップを釣り上げるのですから、もう一つ何か工夫が必要なのだろうと思うのですが、まだその解明には至っていません。


 さぁて次はどんな実験をすれば良いのでしょうね。う~ん・・・・ない頭を絞ってみましょうか。