両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 強風対策

 今年の天候は例年と違うような気がしならないのです。単なる気のせいなのか思い込みなのか解りませんが、天候が何となくおかしいと感じる1つに強風があります。
 冬期の北西風が強く吹くのは当たり前のように思っているのですが、今年の冬にはそれ程強い風が吹かなかったのです。いわゆる冬期の典型的な西高東低の気圧配置にならなかったのが原因で、その為に日本海側は異様に雪が降らなかったようです。同時に本来冬期は太平洋側に晴れ間が続くのに、今年は晴れの日が何日も続くこともなく雨が多かったはずです。


 通常冬期の北西風対策としてテントや仕掛けの工夫がされていたはずですが、ところが冬が過ぎて南西の風や東南の風が吹く時期になっているにも拘わらず、やけに風が強くなってると感じます。それこそ安易にパラソルを出そうものなら支柱がボキッと折ってしまうのです。


 ではそんな風が強い日には何に気をつければ良いのでしょう。勿論色々な仕掛けが飛んでしまうなんてことは良くある話で、帽子を飛ばす竿袋を飛ばすなんてことは日常茶飯事で、安易な姿勢で臨んでいると色々なものを飛ばしてしまいます。


 先ずは餌ボールについてです。団子餌のボールも風で簡単に飛んでしまいますが、風対策としてはボールを2重にすることで簡単に解決出来ます。勿論単に二重にするだけでは飛んでしまいますので下側の桶に水を入れることです。水の入った桶(ボール)の上に餌の入った桶を重ねるだけで飛ばされなくなります。
 また釣具店で売っている餌ボールよりも、100円ショップで売られている風呂桶を活用する方が安くて便利です。


 次にパラソルですが強い風にポールは簡単に折れてしまいます。私は下側のポールを塩ビパイプに重ねることで防いでいます。じつは1度折ってしまったことがあるのですが、塩ビパイプを重ねることで折る事故は起きなくなりました。ホームセンターにポールを持ち込んで上手く填まるサイズを確認する必要がありますが、案外スッポリと入るようなピッタリサイズがありますのでお薦めです。
 但し小型サイズ用の細いポールは良いものがありませんので、あくまでもアルミの大型サイズ用限定になります。大型サイズほど風の抵抗が強く働きますのでポールが折れる危険大です。


 後は仕掛けの振り込みでしょうか。後ろから風を受ける場合はまだ良いのですが、横風や向かい風は始末が悪いですよね。
 感度が悪くはなってしまうのですが、仮に板オモリ1.5㎝程度の浮きを使っていたとすると、最低でも3㎝出来れば4㎝程度の板オモリを背負う浮きを使う事で、風向きなんて全く無視出来るほどのコントロール性能が付きます。
 実際倍以上のオモリを背負う浮きを使いますと、繊細な当たりは全く出なくなってしまいますが、その場合もオモリ調整が難しいのですが、ムクトップを使うことで随分と違ってきます。
 つまりオモリを背負う部分を胴だけに担当させて、トップには浮力が残らないムクタイプの浮きを使うことで当たりの出方が代わってきます。


 どうしても繊細な釣りをしたいがために浮力の少ない浮きや繊細な仕掛けとなりがちでしょうが、オモリを変えるだけで風が吹いていない間のコントロール性は格段に上がりますので、浅棚で長尺を使うのには最適です。
 そうそう風が強いから短竿を選びがちでしょうが、そんな時ほど沖打ちをすることです。ヘラブナの警戒心の薄いために爆釣出来る可能性が高いと思っています。


 私は基本底釣りですがチョウチン釣りは殆どしません。2m程度の水深だとしても15尺以上を使っているのですが、結果的に沖打ちになりますので余計にコントロール性が悪くなってしまいます。そこである程度浮力のある浮きを使うことで重いオモリが背負えますので、少々の風であろが気にしないで釣ることが出来るようになっています。
 但し沖打ちをする限りあまりトップを水面上に出し過ぎますと、風の影響を受けてしまいますので、3目盛り程度を出す位置までなじむようにセッティングしています。そういう意味では深宙用のロングトップは使いにくいので、胴が長くトップが短いタイプが使いやすいと感じています。


 梅雨時期はテントやパラソルと雨対策されていますので長竿は使い難いでしょうが、私的には数釣りより釣り味を求める側に比重が乗っていますので、雨風が強い日だったとしましても、仕掛けを少し工夫するだけで釣りやすくなります。


 ただでさえ鬱陶しい風雨の中での釣行ですから、少しでも快適に釣り続けるためのチョットした工夫をする事で、雨の中を釣りに行って良かったと思えると思うのです。


 さぁ、次の日曜日はどのような日になるかわかりませんんが、少しでも良い釣りをしたいですね。