両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 餌を食わない

 ヘラブナ釣りをしていますと綺麗な当たりが出る場合とでない場合があると思うのですが、ハッキリとしたツン当たりが出て一瞬止まったような当たり方は、先ず間違いなく食い当たりと解釈出来るでしょう。同時にそんな当たり方の場合は若干の合わせ遅れがあったとしても、綺麗な上唇センターで釣れて来るものです。
 ところが当たりかどうか解らないような触り方でも、ついつい手が反応してしまってスレを掛けたと思いながらも釣り上げると、案外上唇センターで釣れて来る場合があります。これは偶然スレが唇だったのかは判然としませんが、思っている食い当たりと違っても釣れて来る場合があります。


 この場合、仕掛けバランスが間違っているから判然としない当たり方が出ているのか、それとももう少し待つことによって良い当たりを返してくるのか、はたまた食い当たりを見逃してしまったが為に2番当たりを合わせてしまったのかは解りませんが、綺麗な当たりが出ない原因もあるはずです。
 勿論綺麗な食い当たりですらカラを引くことだってあるわけで、まさにカラツンに悩まされるのですが、多分ですが多くはスレ当たりなんだろうと思うことも多々あります。


 実は当たりが綺麗に出ること自体が不思議だと思っているのです。


 映像で見る限りヘラブナは積極的に餌を食う魚ではないと思っていますので、釣られるようなツンとした食い当たりは返してこないはずです。ホンの一瞬口内に餌を吸い込んだとしても、間髪入れずに吐き出す映像を見ている限り、その瞬間に合わせを入れるような時間的余裕は到底ないように見えます。(YouTubeから拝借しました)

へらぶなとバラケに大接近【水中動画】


 こちらの映像では1度だけ合わせるチャンスがありました。

EP 1 OUTCAST | OBSOLETE


 どちらの映像を見ていましても積極的に餌を追うようには見えません。バラケて漂い落ちる餌だけを無性に食んでいる姿しか見られません。この映像を見てヘラブナは良く釣れる魚だとは到底思えないのですが、結果的にはそれなりに釣れてくれるのですから不思議でなりません。


 さてこんな食いの悪い魚を相手にしているのですから、如何にして警戒感なく食わせるかとなるはずです。


 1つは宙にある餌は食わないのではないかとの結論です。いや実際には宙釣りで釣れてきますから釣れるのですが、映像的に見ると釣れる訳はないと思えるのです。
 そうなると方法は1つで下針に着けた餌を誤飲させることでしょう。漂うバラケ餌を食んでいる間に間違って下針を吸い込ませる方法です。
 ただその釣法では釣ったといえるのかどうかは甚だ疑問で、釣ったではなくて釣れたヘラブナといえそうな気がしてきます。勿論誤飲させるのも1つのテクニックではありますので、誰でもが良く釣れるとはいいがたいでしょう。そこにはやはり腕の差が如実に表れるはずです。
 とはいえ誤飲は釣れたでしかないのですから、やはりヘラブナを釣ったと言いたい気がします。


 そこで私達がよくしている底釣りとなるのですが、それも両うどんの場合は間違って食ったなんてことは先ずありませんので、積極的にうどんを食わせることになるのですが、それでも映像を見る限り固形物に対して積極的なアプローチはしないような気がします。


 仮に食った行動を取ったとしてもそれが浮きに現れるには、特殊な状態を作り上げなければならないのではないかということです。
 その特殊に状況とはいったいどんな状態にすることなんでしょう。


 当たり前のように仕掛けをセットして餌さえ着けていれば釣れる魚ではないのは間違いなく、何らかの方法で警戒心を取って始めて餌を食う行動に移すのだとすると、それはいったい何をすべきなんだろうとなるわけです。


 一般的な感覚では極端に極細のハリスを使う事であり、抵抗感なく吸い込ませる小さな針であるほうが良いことになります。
 ですが事実はそうではなくて、ある釣り師は考えられないほどの太いハリスを使って人一倍釣り上げているのです。これはどのように説明出来るでしょう。


 また浮きについてもチョットした反応で大きく表現出来る方が釣りやすいはずですが、極太のパイプトップで悠然と釣り上げる姿をいつも見せつけられていますので、感度の良い浮きが良いとは言い難いようです。


 ただそれであったとしても全く当たりが出ない日に、極細の浮きに変えるだけでじっと静止していた浮きが動き出すこともありますから、いったい何がどうなっているのかなんて全く解らない事になってしまいます。


 映像を見ている限り1日浮きを見つめてツンと入るのを今か今かと待っているのがバカらしくなってきますし、同時に浮きを変えただけで当たりが出るなんて事はないと思えてしまいます。


 浮きの感度を良くしても元々餌を食わないのですから関係ありません。細いハリスだとしても餌に対して興味を示さないのですから細ければ良いとはならないでしょう。やはりヘラブナの感覚を鈍らせる事が最重要な気がしてきます。食わずにいられない状況を作り上げることで、餌に対して口を使うことになるのではないかと思うのです。


 さぁでは何をするとヘラブナは口を使ってくれるのでしょう。今一度考え直さなければならないような気がします。