両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 春はもう直ぐ

 今年は暖冬の影響もあって水温の低下がそれ程酷くなく、ホームグラウンドの淀の釣り天狗池では13度を下回ることはありませんでした。ところが最近になって朝の気温が氷点下を示す日が出てきています。3月になってからマイナス気温が出るのですから、水温がもう一段階下がってもおかしくはありません。
 先日もアラレ混じりの雪と雨が降り北風の強い悪天候となっていましたので、陽によって暖められる以上に水温の低下があったと思われます。


 1度水温が下がると食いに影響を与えますから、これからの水温変化は芳しくはないのですが、陽の高さや日中の明るい時間の長さによって、自然の摂理としてヘラブナは産卵行動に移っていきます。自然環境が残されている池ほど産卵行動はするもので、反対に池で生まれた小ベラが餌取りと化してしまい邪魔な存在になってしまいます。


 そんなハタキの時期は釣り堀でも良く釣れるようになるのですが、巣離れは大凡2月下旬から3月の上旬に始まります。そして水温が12度を超える辺りから乗っ込みが始まるのですが、我がホームグラウンドの淀の釣り天狗池は、冬期に水温が下がらず、私の知る限りでは13度を下回ることはありませんでした。その為に決まった行動が取りにくい状況だったと思われます。
 それが10度を下回っていた池では、今後10度を超えてくる段階で活発に動き出し、12度を超えると釣り池だとしても一気にハタキが始まってしまいます。


 何年も池にいるヘラブナは産卵行動は少ないように感じますが、晩秋から冬に放流された新ベラは、水温と日中の時間が長くなることで産卵行動に移りますので、釣り堀といえども腹パンのヘラブナが釣れてくることになります。


 当然そんな時は岸近くに生えている葦や睡蓮に産卵しますが、岸から垂れ下がっている草にも産卵行動を起こしてしまいます。それを防ぐためにヘラブナ用の産卵床を作ってやり、それに産ませることで小ベラを抑制することが出来るのですが、そのポイントに餌打ちが出来る池たとすると、それはそれは面白いような釣りが出来てしまいます。
 まぁそれが面白いと感じるかどうかは微妙ですが(笑)。


 冬期の釣れ難い時期から少しずつ釣りやすい時期に移行することで、誰でもそれなりの釣りが楽しめるようになります。それまでは一苦労二苦労させられますので、そろそろ楽な釣り方になって欲しいと安直なことを考えてしまうのです。


 春になれば野池に繰り出される人達も多くなることでしょうが、釣り堀の中でも春が訪れるのですから、その体験をするのもまた楽しいと思っています。
 心機一転、春に向けて新しい竿を降ろすのもウキウキ感が高まって良いと思いますが、そういえばメーカーの開発期間が長引いているようで、新製品の出る期間が長くなっているように感じます。新しい竿が出たとしてもそうは簡単には買えませんが、色々と試してみるのもヘラブナ釣りの楽しみ方ではないでしようか。


 桜が満開になる頃には、新型コロナウイルスが下火になっていることを願わずにはいられませんが、観光業界だけでなく経済界全般に暗い影を落としている現状では、春だからと浮かれていられないのでしょう。
 そんな状況下でも屋外で楽しめるヘラブナ釣りは許して頂ければと思うのです。