両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 孤独との戦い

 ヘラブナ釣りにおいて浮きを見つめているその瞬間はナント孤独なことでしょう。何時動くかもわからない浮きの1点を見つめては今か今かと待ち続けているけれど、応えてくれない時間が過ぎて行きます。


 なんてことを考えながらも早く早くと思っていたり、今にもツンと動きそうな浮きはただそこに静かにしているだけで、いつしかなんでやねん!と投げ出したくなるほどイライラが募ってしまうのですが、不思議とヘラブナ釣りの時間は思った以上に早く進んでしまいます。


 時間の進み方は皆同じのはずなのに決して同じではないようで、良い成績を上げている人にはゆったりと流れていることでしょうが、小助ばかりでまだかまだかと大助を待っているとあっという間に時は進んでしまいます。
 反対に釣れないとときの時の進みはまだこんな時間なのかととても遅く感じてしまいます。それこそこんな時は早く帰りたくなってしまいます。


 あっという間に時が進む日と全く退屈に感じてしまう程緩やかな時間の流れは、その日の釣れ方次第で全く変わっているのでしょう。釣り人の持っている時の流れは速くも遅くもなってしまいます。だとしても何もしないでただ時が過ぎるよりも、ヘラ浮きを見つめている時の流れの方が間違いなく早く流れています。朝から夕方まで釣りをしない人が見ればナント気の長い人達と見えていることでしょう。私自身もなんと我慢強いのだろうと思うほどですが(笑)。
 大会などのラスト1時間があっという間に過ぎてしまいます。後1枚もう1枚と釣り上げたい意欲が強いほどラストの1時間の早いこと早いこと、ラスト数分で大助を釣り上げてトップを飾るような人とは随分違っているのでしょうね。キット常勝軍団は焦ることなく大助を釣り上げて当たり前だなんて思っておられるのでしょう。やはり小市民的な私には太刀打ち出来ないのですが、それなりに虎視眈々と狙うためにあっという間に時間切れとなってしまいます。


 そんな時の流れが速いと感じている日は、浮きに出る当たりまでの時間が待てないようです。餌を打ち込んで浮きになじみ巾分も沈み床に落ち着いてから、焦りだしているときにはたった30秒が待てなくなっているのを感じます。いつもいつもそんなに早く反応は出ないはずですから焦りは禁物です。


 当たりが出ない釣れない時の中に身を委ねて(ゆだねて)いる時のナント孤独なことでしょう。
 回りの音も消え自分の世界に入り込むのは、キット多くの釣り人達もそうなっているのではと思うのです。その証拠に釣り終わってからの座談会の賑やかなこと。みんなおしゃべりになってしまうのは、その孤独な時間を過ごした為ではないでしょうか。


 とはいえある時間を共にするのは良いことで、年齢を超えたお付き合いをして頂いていますが、私のような若輩者(いくつまで若輩者と言えるのでしょう(笑))の失礼な言動にも笑って許して頂ける心の広さは、釣り人の持っているヘラ分を愛する優しさでしょうか。
 そんな心優しい人達ですら大会になると闘志を漲らせ(みなぎらせ)るのですから、歳と共に穏やかにとはまだまだ行かないようです。


 今月は大会が2回あります。果たして結果や如何に・・・