両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り ヘラ竿とテニス肘

 釣具メーカーから出ている竿を全て使う事は不可能でしょう。また使ってみたいと思う竿も人それぞれですから、ある程度偏った好みになるのも間違いないと思うのですが、私は数年前ヘラブナ釣りの影響もあって、いわゆるテニス肘を患ったことがありました。本来ならばヘラ釣り肘ですが(笑)。必要以上にチカラが入っていたのでしょうか。


 ただ面白いことに私の周りにもそのようなテニス肘を患う方が出てきましたので、ひょっとすると淀の釣り天狗池の環境によるものかも知れないと思ったりもしています。
 その環境とは池の構造がありますが、もう一つは知らず知らずのうちに秘めた闘争心の表れだったのかも知れません。


 淀の釣り天狗池は基本的に両うどんの底釣り限定池ですが、一般的なチョウチンで釣るにはとても浅いのです。正確な水深を測ったことはありませんが、概ね2本程度つまり約2m程度の水深しかありません。これは関西の両うどんの底釣りとしては平均的な水深でしょうか。
 淀の釣り天狗池では7尺から使用が可能ですが、7尺で少しハリスバカを取る事で違和感なく釣り込むことが出来るのですが、ざっと見回しても7尺で釣られている方は殆ど見かけません。平均的には10尺程度でしょうか。
 ただ数を釣りたいとか大助を狙いたい場合は、どうしても少しでも沖目で釣りたいものですから、小池は12尺まで大池では15尺までの尺数の規定がありますが、ここだけの話のナイショですから小声で言いますが、小池では12尺以上大池では15尺以上を出したくなってしまいます。


 池として大助の確率が多かったが為かどうかも解りませんが、テニス肘を患ってしまって竿が立てられない釣り師がいます。私はその極端な例でマグカップすら持ち上げることが出来なくなってしまいました。独立行政法人京都医療センター(旧国立病院機構)に受診しましても治りませんでした。それはリハビリの仕方を教えますって事だけで、正確な診察すら受けることなく帰されました。当然診察料も無料でしたが約1年の間肘の痛みに耐え続けたのです。


 最初に痛みが現れたのは鮎釣りに行って9mの竿を使っていた時です。痛っ!て感じてからその後ヘラブナ釣りに行っても、全く合わせることが出来なくなってしまったのです。その後は利き腕の反対で合わせて利き腕で取り込む、そんな不自由な釣り方を余儀なくされていたのです。本来ならば釣りそのものを休んで、腕の回復を待つ方が良かったのですが、そこは根が釣り月ですから止まらなかったのです。他の方も長年ヘラブナ釣りをしていたにも拘わらず、テニス肘になられる方が続出してきたのです。
 傾向としては長竿であり大助の確率が高く、長年ヘラブナ釣りを続けられていてある程度お年を召した方が患われたのですから、筋肉量の低下も影響が出た可能性もあるのでしょう。


 このテニス肘が出た原因は、2本程度の水深に対して長尺の竿を使ったがために、浅棚沖釣りの形になっています。つまりそれだけ合わせたショックが大きくいわゆるモーメントが強く発生してしまいますので、その負担が肘に集中したのではないかと思います。
 浅棚沖釣りの長尺で只でさえモーメントが増えているところに、腰の強いというか簡単に胴が曲がらない竿では、合わせショックがダイレクトに腕に掛かってしまい、その為にテニス肘になったと考えられます。また同時に対象魚のヘラブナサイズが小さければ、合わせショックも軽減出来るのですが、大助サイズになるとゴンっと竿先が止まってしまって、そのショックをモロに受け止める事となって、結果的に肘を痛めることとなってしまいました。


 本当はカーボンロッドではなくて竹竿さえ使い続けていれば、テニス肘にはならなかったと思っています。竹竿は腰が上手く動きますので合わせショックも吸収してくれますし、大助が掛かろうが強い引きに合ったとしても竿が上手く仕事をしてくれるのです。もしカーボンのヘラ竿しか使ったことがない方は、中古のもので良いですから1度使ってみられることをお薦めします。手に伝わる感触などを含めてその釣り味の違いに驚かれるはずです。


 そんなテニス肘を患ってしまったが為に、使用するヘラ竿は一気に軽量ロッドを使うこととなりました。その結果テニス肘の完治まで丸1年掛かったのですが、軽量ロッドを使ったことでとても楽に竿が振れるようになったのです。
 その為に竿ケースにはダイワのヘラFやFX、シマノの閃光Xと軽量ロッドばかりとなってしまいました。それまでは竹竿を使う率も高くて、小池では基本竹竿で通していたのですが、流石にあの重量を利き腕以外で合わせることは出来ず、小池で使用する竿も軽量ロッドとなったのです。またカーボンロッドでも腰の強い神威や龍聖はお蔵入りとなっていたのです。
 テニス肘も知らず知らずのうちに完治して、少々腰の強い竿も使えるようになり、15尺以下は大助でも簡単に取り込めるダイワヘラXを多用するようになったのですが、軽快に釣り上げるためにダイワSを使ったりしています。
 貞最近になって大助の確率が極端に減ってしまっていますので、ヘラXを使う必要もないのが悲しいところです(T.T)。
 大池ではシマノの煉16尺も難なく使えるようになりましたので、そろそろ軽量ロッド一辺倒から徐々にある程度張りのあるヘラ竿にシフトしようかと思っています。


 そこで次のヘラ竿に食指が伸びるのですが、既に発売されてから数年経っていますので、それなりに改良もされているのではと思っている竿があります。それを手に入れてまた楽しもうと思っているのですが、そろそろ終活の時期に入っている身としましては、贅沢な思いをしているのですが、残り少ない人生において悔いを残さないためにももう1本手に入れるようにしましょう。


 手に入れることが出来ましたらまたインプレッションを書いてみたいと思いますが、あと何度釣行出来ることやらですね。