両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 淀の釣り天狗池 釣行記 2月15日(土) 曇り

 11日の祝日に王仁公園に出陣してそのまんま返り討ちに遭って来ましたので、癒やして貰うためにもいつもの淀の釣り天狗池に行って参りました。翌日の日曜日にはまたまた小大会を開催するのでしょうから、土曜日はノンビリとした釣り方が出来るというものです。


 予報では1日晴れで風もそよ風程度とのことですから、竹竿の虫干しを兼ねてノンビリ釣りを楽しむ事と致しました。結果的には1日曇りでしたが(笑)。
 あくせくすることなく優雅に竹のしなりを感じて、大助や何処と焦ることなく8寸程度の小助に相手をして貰い、今日は楽しかったといえるような釣行を期待しつつ竿を継ぐのであります。
 実際竹竿の優雅なしなりはなかなかのもので、相当カーボン竿も研究されて竹竿に近づけようとされていますが、やはり未だに竹竿が現役として活躍出来るのは、紀州ヘラ竿組合の皆さんの努力のたまものでしょうし、竹竿を愛し続けてこられたヘラ釣り界の諸先輩のお陰でしょう。


 その昔俳優の山村総さんがヘラ釣りを趣味にされて、終いにはヘラブナ用の竹竿専門店も開かれていた様子ですが、その高価な竹竿を使い続けられて居た人達もまた、竹竿談義に花を咲かせ休日には優雅な一時を竹竿と共に、ヘラブナに遊んで貰っておられた事が、現代に於いて竹竿が一定のシェアを持ち続けることが出来ているのでしょう。


 しかしヘラ竿界は斜陽産業そのものでしょう。残念ながら簡単に手が出せるほどの価格では売られていません。カーボンロッドを揃えたから次は竹竿なんてことにもなかなかならないですが、カーボンロッドを駆使して早釣り競技をしている限り、竹竿の魅力を知る事なく、またヘラブナの引く手応えや、今向こうを向いているから竿を溜め、右へ走ると左に寝かしとヘラブナの動きを感じつつ竿を上げる。そんな仕草ひとつもカーボンロッドとは一味も二味も違っているように思います。
 少しずつ大手メーカーも競技用ばかりではなく、釣り味を追求すべく開発されていますが、目標にされているのは竹竿そのもののようです。1日の長はまだまだ竹竿にありますが、硬調子より本調子で綺麗な弧を描く竿のしなりを眺めながら、水面を滑らせるように取り込む優雅さを夢見て、今日の1日を楽しむ事と致しましょう。


 と思ってスタートしたのですが、やはり軟弱者ですから竹竿を1日降る根性もなく、午前中で終了してしまいました。とはいえやはりあの独特のしなりや手応えは、カーボンでは到底及びも付きません。しかし同じ15尺の竿で竹竿ども軽量タイプを使っていたのですが、ダイワSの15尺に持ち替えるとまさに羽根のように軽いのです。これでは竹竿を幾ら薦めても勝ち目はないなぁって思ってしまいました。但しやはり手に伝わる感触は竹竿に軍配が上がります。
 写真を見ると本調子というより案外先調子に見えますね。



 さて本日の内容ですが、朝一番に水温を測りますとナント14度もあるじゃないですか。これは随分温かいと思いましたが、案の定上ずり傾向にあります。打ち込み回数が減るとやはりまだ冬だって事がわかるほど落ち着いてしまいますが、少し回数を増やすだけであっという間に上ずってしまいます。そうするとどうしても糸ズレが増えてしまって、食い当たりの前にスレ当たりが紛らわしく、どうしてもカラツンの様相を呈します。我慢してツン当たりを待とうとするのですが、その紛らわしい当たりを合わせてしまって釣果が伸びません。結果的に今日は28枚がやっとの釣果でしたが、もう少し上手く攻めることが出来たとすると、30枚後半から40枚まで釣果が延ばせたのではないかと思っています。


 明日は1日雨の様相ですが、雨の日はヘラブナは上ずりませんので攻めることが出来ます。果たしてどのような釣果に結びつくかわかりませんが、今日以上に攻めて見ようと思います。さて結果や如何に・・・ですね。