両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 当たりが出ないその時・・・2

 いつもいつも釣れない私ですから、ついつい書きたくなってしまうこのテーマです。いったいどうすれば良いのでしょうか。


 ヘラブナ釣りに於いて釣れないときは何をすべきなんでしょう。自然相手のことですから釣れない日があってもおかしくはないのですが、それでもせっかく釣り場まで来たのですから、色々と知恵を絞って何にらかの反応が出るようにしなければなりません。そうすることによって休日を楽しく過ごすことが出来るのですが、単に今日は釣れなかったなぁではフラストレーションが溜まって仕方がありません。


 こんな悩みも当然釣り堀でのことであって、野池では釣れないのがある種当たり前のように感じるのでしょうか。もし野池で釣れなかったとすると諦めが付くのでしょう。しかし、それがもしその釣り方自体に問題があったとすると、釣り堀のように自己反省することなく終わっているのでは無いかと思ったりします。
 釣り堀であるからこそ目の前には必ず高密度にヘラブナがいるわけです。そういう意味では釣れて当たり前のはずにもかかわらず、何故釣れないんだとの疑問が出てきますが、野池ならそのポイントには全く居ない可能性だってあるわけで、当たらなかったとしても当然のこととも思えるでしょう。その場合どうすれば当たりが出るだろうとの考えに及ぶことが出来るかどうかは、近くの釣り人が確実に釣り上げていることや泡付けやもじりなど、ヘラブナの気配を感じる事で、どうして食わないとの疑問も湧くに違いないとは思いますが、それが行く日によって違っていたとしても、自然相手のことと諦められるでしょう。


 それが釣り堀の場合は、入ったポイント差があるにしても釣技の差が確実に現れると思っています。


 当たりが出ない場合の工夫としましては、両うどんの底釣りの場合まぶし粉の工夫が第一に上げられます。単純にペレットをまぶし粉にしていたとしましても、その粒の粗さを変えるだけで当たりを返してくれることが多々あります。
 自分の釣りスタイルを確立されている方は、粉末に限ると称されますし反対に荒粒に限ると断言されます。いやいや中粒こそオールマイティーに使えると宣言される方も居られます。私の知る限りでは全て正解であり間違いだと思っているのです。


 荒粒の良さは剥がれ方の良さでしょうか。うどんに対する付着面が小さくて簡単に剥がれてくれます。反対に小粒や粉末は少々の事では剥がれてはくれません。それを使いこなしている方は、それらの特性を理解した上で使っておられるはずですから、このまぶし粉こそ釣れると断言出来るわけで、荒粒をいつも使っている方が同じように粉末を使うと、簡単には剥がれてくれませんので釣果が伸びず、反対に粉末を使われている方が荒粒を使うと変に上ずらせてしまって釣りにならないでしょう。


 ある日のある時間は、その使い慣れたまぶし粉で釣れて来るでしょうが、もし反応が悪い日であった場合は、荒粒を使い続けている方は小粒に、小粒を使い続けている方は荒粒に変更すると一気に改善する日があると思っています。色々なパターンを描きながらペレットの粒の違いを使い分けることで、釣果に違いが出でるとするとやはりサイズ差を用意するに越したことはないと思うのです。


 団子餌でも同じ事がいえると思うのです。私は底釣り専門ですから簡単に水面近くでバラケ無い餌を作るのですが、その餌では全く反応を返してくれない日があります。1番良いのは餌を作り直すことでしょうが、そうは簡単に作り直すことが出来ません。そこで今ある餌に手を加えて変化させるのですが、それでもガラッと変化するほどの違いが出ないことが多々あります。
 勿論その前に団子の丸め方、押し練りの量、水分量、バラケ餌の追加などをして最後は針付けの仕方も変えてみます。そうすることで今まで静まっていた浮きに変化が出だすことが案外あるのですが、色々と苦労して餌の変化を加えるよりも、やはり勿体ないのですが餌を初めから作り直すほうが良いように思います。
 現在の餌では反応が出ないか鈍いのであれば、その状況を理解して作り直す方が手っ取り早いと思っています。


 色々な餌の工夫をして気がついたことがあります。勿論今までの経験でしかないのですが、バラケさせた方が当たりが出やすいとの1点になりました。底釣りですから底で開かせるとか、途中でバラケると上ずって釣れないとか、色々な弊害がいわれてきたはずですが、それらの声を無視してバラケさせると釣果が伸びると思っています。
 但しここに落とし穴があります。それはその池の特徴でもあるのですが、水深によって全く通用しないことです。私の知る限りですが2m前後では確実にバラケさせることが重要で、反対に3mを超えるとバラケさせてしまうと底の餌には見向きもしなくなってしまいます。
 水深と同時に水温も大きな影響を受けます。水温が高い日にバラケさせてしまうと全く釣りになりません。それこそ落ち込み途中にひったくられるなんて事が起きてしまいますから、そんな時は簡単にバラケ無いようにして尚かつ底で素早く開くように餌作りをする事になります。


 これは両うどんでも同じ事でうどんのまぶし粉がいち早く剥がれることが必要であるのと同時に、水面では簡単に剥がれてくれないほうが良いと、このコントロールはなかなか難しいのですが、剥がれ難く剥がれやすいこの両極端なまぶし粉のまぶし方が出来ると、釣果が伸びると思っているのですが、単なる私の思い過ごしでしょうかねぇ。


 とはいえ餌に対する苦労やまぶし粉に対する考査などが必要なのは、あくまでも冬期に限ったことであり、盛期にはどんな釣り方をしようが苦労せずに釣れて来るのですから、他の釣りのように晩秋に近づいた段階で素早く納竿し、春の水が温む乗っ込み期に入ると初釣りに出かけるのが良いのではと思ってしまいますが、厳寒期でもノコノコと出かけては釣れない憂き目を経験し続けています。困ったものですね。