両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 待てない私

 今年に入ってからの釣果は、淀の釣り天狗池の両うどんの底釣りでは良くて40枚弱で普通には20枚程度が続いています。滋賀県の清風池で両団子の底釣りですが10枚台がやっとですからいい加減な話です。
 この両池で釣果の違いは池の水温の違いが先ずは上げられると思います。やはりヘラブナは温水魚ですから、低水温時には活動が鈍くなってしまいます。当然それに伴って餌食いも落ちてしまうのですが、活動そのものが鈍くなっているのですからエネルギーの補給を必要としないのでしょう。その為にいくら集魚材を使ったとしても極端な寄りは見られないでいます。


 ヘラブナは寄せて釣るのが基本的な釣り方だと思うのですが、不思議と寄っていたヘラブナがどこかに消えてしまう事があります。実際どこかに移動したのかそれとも何らかの変化を感じて、動きそのものがセーブされてしまった結果なのかも知れませんが、浮きに出る当たり方が随分と違ってしまうことがあります。


 さてそんな時はどうすべきなのでしょうか。打ち込んだ餌が両うどんだとすると、余程ジャミに突かれない限り針落ちすることはありません。餌落ち目盛りが出て来ないのは当然餌が落ちてないからでしょう。だとするとそのまま待ち続けるほうが良いのか、それともさっさと打ち返したほうが良いのか、また打ち返すにしてもどのタイミングで打ち返すほうが良いのでしょう。ホンのもう少し待てばツンと当たりを返してくれるかも知れないのに、その前に竿を上げてしまって良いのでしょうか。


 仮に餌は針に残っているとしましょう。その餌の状態はこの際考えないことと致しますが、いつまで待てば良いのでしょうか。
 ひたすら待ち続けられている人がいます。別に時間を計ったわけではありませんから何分何十分と正確な単位では語れませんが、ただひたすら待たれているように見受けます。確かに待ち続けることで当たりを返してくれることはあるはずです。通りすがりの1枚が偶然餌を見つけて食ってくれることでしょうが、その確率は1時間にどの程度あるのでしょう。仮に待ち続けることで5回当たりが出て全てタイミング良く乗せることが出来たとしますと、7時間で35枚釣り上げる事が可能となります。
 この35枚は十分納得出来る枚数なんでしょうか。


 仮に50枚釣り上げるとすると少なくとも1時間に7枚は釣り上げなければなりません。7枚釣り上げるためには7回の当たりで全て針に乗せることは難しいでしょう。私などは綺麗な食い当たりが見定められませんから、少なくとも20回程度の当たりは必要だと思います。場合によってはそれ以上でしょう。
 そのくらいの当たりを出すためには、通りすがりに食ってくれるヘラブナを待つことが出来ません。ひたすら寄せて食い気のあるヘラブナを釣り上げるしか手はないのです。それだけ寄せていたとしましても、何故かどこかに移動してしまったり、食い当たりが出ない時間が訪れてしまいます。
 案外集中力が切れてしまったがためかも知れませんが、当たりが出ない状態を我慢して待てないのです。


 実に嘆かわしく自分でもどうすれば良いだろうと思っているのですが、やはり1つの弊害は小当たりを見るためのスコープに寄るところが大きいのではないかと思うのです。
 小さな視界の中に浮かぶ浮きを見つめていると、今か今かと待ちすぎてしまって、悠然とした気持ちで待てないのが原因のように感じています。
 ただ最近の当たりはホントに黒線程度や黒線の3分の1程度の当たりしか送ってこないのです。それを的確に合わせるには、やはり裸眼よりスコープに軍配が上がります。特に長尺を好んで使っていますので、増して逆光位置に入ってしまうと全く見えないのです。
 だったら陽を背にして短竿を使えば良いってなるのですが、1枚の面白さを追求するには短竿では同じ枚数同じサイズを釣り上げたとしても、その1枚の喜びは全く違っているのです。それこそ竹竿の良さはこの1枚の面白さの差ではないでしょうか。


 結果的に貪欲といいますか下品なためでしょうか、せっかちな釣り方になってしまって上品さや品格はどこかに消えてしまっている様相を呈しています。
 あの仙人のようにじーっと待っておられる釣り人のように、精神修行が私には必要なのかも知れません。
 でも1日10枚で満足出来るとか、大助さえ釣れれば1枚で満足出来るなんて事は出来ないのです。サイズより枚数となっているのは、大助を釣り上げられない言い訳になっているのかも知れません。その証拠に今年に入ってから全く入賞の機会が訪れないんですよ。枚数もそこそこ釣り上げ尚かつ大助を釣り上げて1位とはいいませんから入賞を果たし、意気揚々とした月曜日が迎えられると良いのですが、このところ全くそんな兆しが見えません。


 最近はヘラブナ一筋となっていたのですが、今年は海に川にと行き先を変更して見るのも良いかも知れないですね。あ~あ・・・・ふぅ