両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 竿の保持の仕方

 ヘラブナ釣りに於いて竿の持ち方にはある決まった形があるとは思うのですが、何となく違和感を持って見ている事があります。それは競技会に参加されるトーナメンターやメーカーのインストラクターと称される人達の竿の保持の仕方です。


 私はヘラブナ釣りから釣りの世界に入ったのではありませんので、色々な癖が付いているとは思うのですが、近くの川といっても小さな小川ではなくて、琵琶湖からの唯一の排出河川である宇治川で、この川は琵琶湖-瀬田川-宇治川-桂川・鴨川・木津川・宇治川が合流する-淀川とり大阪湾に注ぐ大河川です。
 この宇治川でハイジャコ(オイカワ)や小鮒を相手として、サシ虫(釣り用ウジ虫)や赤虫を餌にして釣っていました。相手が小物である事と唐辛子浮きに出る小当たりを合わせるために手首合わせをしていました。これは後の渓流釣りでも同じような合わせ方をしています。
 その後真鮒相手として野池で釣るようになるのですが、大きくても20㎝程度でしたので手首合わせをしていたような記憶があります。


 その後海釣りを始めましたので、小当たりを会わせるのではなくて、深く浮きが沈んで行くまで待って大きく竿全体で合わせるようになります。川や池での合わせ方は通用しない豪快な釣りとなっていくのですが、次に筏での黒鯛釣りに入るのですが、この場合も長くても2m程度の竿ですから、水深が10ヒロ(16m程度)もあるようだと大合わせをしなければ糸ふけもありますので硬い黒鯛の口に針掛かりしないのです。
 次に始めましたのが鮎の友釣りです。これはいわゆる向こう合わせですから合わせ操作は全くしません。
 続いて始めましたのが舟釣りです。電動リールを駆使しての大鯛やメダイ・ブリをメインにした釣りでしたが、こちらも浅い海でのキスやカレイ・鯛釣りなどは別ですが、電動リールを使う程の深い海になりますと合わせ操作はしていなかったように思います。


 ではヘラブナの合わせ操作はどうでしょう。私の経験してきた釣り方とはやはり違うように思うのです。
 偶にピシっと手首合わせをされている方を見かけますが、細いハリスを使うと切れてしまうのではないかと思っているのですが、それよりも手首を痛めるのではないかと思っているのです。
 やはり腕全体で小さく合わせる方が、ハリス切れだけでなくヘラブナを驚かせる事なく優しく釣り上げられると思うのです。
 長いプロローグとなりましたが(笑)、合わせ方ではなくて、合わせた後の竿の保持について疑問に思っている事があります。


 先ずは昨年のシマノジャパンカップの様子を見て頂きましょう。

第35回シマノジャパンカップ へら釣り選手権全国大会


 この様子を見てどのように感じられたでしょうか。ほぼ全ての方がヘラブナを掛けた後は肘は直角のままで保持して、肘が肩より上に上がる事は殆どないのです。最後のタマの取り込みに少し上がる程度で一貫して肘は90度を保たれています。予選では例外もあるようですが、決勝戦になるとほぼ全ての方が肘は90度です。
 ひょっとして竿の保持の仕方としてコレが正解なのかと思ってしまうのですが、この操作方法は気持ち悪くて仕方ないのです。カーボン竿の弾力を最大限に利用する方法なのかも知れないのかとの想像も出来るのですが、競技会独特というか肘は90度で保持して身体全体でヘラブナの引きに応答する、そんな操作は身近では見た事がないのです。


 ではもう一つの映像を見て頂きましょう。

源一人独創展記念釣会in三名湖


 こちらは竹竿師達の大会です。この様子を見ると先のジャパンカップとは明らかに違いますよね。
 皆さん腕を伸ばして腕全体でヘラブナの引きに対応されています。最終的にタマに収める段階では、腕を高らかに伸ばし肩の後ろ側まで回して取り込みをされています。私的にはこちらの操作がヘラブナ釣りでは常道だと思っているのです。


 その方法は古くて今は肘は伸ばさないで操作するもの・・・なのでしょうか。


 ヘラブナ釣りは竹竿からスタートしました。今でも竹竿愛好家は多いと思いますが、私の見ている限りですが、その竹竿師の誰一人として肘を90度に保っている人はいません。私自信も竹竿であろうがカーボンであろうが、肘を伸ばして保持し高らかに腕を上げて取り込むようにしています。


 使っている竿の違いがあるのでしょうか。しかし竹竿は本調子が基本ですが先調子のものも存在します。競技会御用達の皆空や神威だとしても短竿の場合は、それ程胴は堅く感じないのです。
 誰かが始めたのには違いないと思うのですが、釣具メーカーは肘を曲げるように推奨しているのでしょうか。誰かご存じであれば是非教えて下さい。


 まぁそんな型になんかに拘る必要はないといわれそうですが、初めて見たときからなんて気持ちの悪い操作方法だろうと思っていましたので今回取り上げてみましが、私の方が気持ち悪いですかねぇ(笑)。