両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 入門にお薦めの竿はこれでしょ

 ヘラブナ釣りに於いては、大きく分けて野池と釣り堀に別れますが、実際どのアイテムの竿で何尺の竿がヘラブナ釣りに適しているのでしょうか。
 最終的には個人の好みでしかないわけですが、当然使用する尺数によって釣果も変わってくるはずです。仮に尺数が違っても同じ釣果だとすると、楽に使える短竿に軍配が上がるような気がしますが、尺数によって釣果に違いが出るとしたら、より多く釣りたいと思うのは人情でしょう。といって嫌になる程釣り上げるのもどうかと思いますので、1日30枚を基準とするとどの尺数が適しているのでしょう。


 どこからかそんなの決められるか!との声が聞こえそうですね。季節によって入るポイントによって違ってくるのは当然のことでしょう。また水深によっても適した尺数は決まってくるとは思いますので、一概に何尺が適しているとはいえないはずですが、この際話がややこしくなりますが取り敢えず話を進めることにしましょう。


 これからヘラブナ釣りを始められる方から、どの竿の何尺の竿を用意すれば良いですか?と相談されたとすると、いったいどの竿の何尺の竿を薦めますでしょうか。


 個人的な好みとして、短竿が扱いやすくてヘラブナの引きもダイレクトで楽しいと思う人もいれば、15尺程度の長竿の方がヘラブナの取り込みにも時間が掛かり、その分長い時間引きが楽しめるので楽しいと感じる人もいるはずです。
 私的には後者の方で、1枚のヘラブナを釣り上げるのに楽しめる時間が長い方がいいと思っています。大助などを掛かると、バレないかとハラハラする時間も長いのですが(笑)、それだけ大いに楽しめるというものです。
 ただ当然長竿になればなるほど扱いが面倒で、20尺を超える当たりからは、扱いが極端に難しくなってしまいます。また多くの釣り人が経験されていると思うのですが、テニス肘のような腱鞘炎を患う危険も長竿の方が多くあります。


 私が釣りに親しみだしたのは50年程前ですがその頃は当然竹竿でした。ヘラブナの世界に入るのはずっとずっと後のこととなるのですが、子供の私ですら竹竿で釣りが可能だったのですから、そんなに重いとの記憶も残ってないのです。それでも使っていた竿は2間半の竿でした。今でいうところの15尺です。長いのは3間の竿も使っていました。今でいうところの18尺になります。
 今は18尺の竹竿なんてとんでもなく重くて使えないのですが、昔の竿の方が軽かったのでしょうか。2間なんて短い竿は使っていなかったと思うのですが、大きな川のワンドや野池で竿掛けを土の中に差し込んで、竿受けはクリップの着いた金属製を竿受けに付けて、折りたたみ椅子に座り折れ脚のヘラ浮きを使い(その前はセルロイドの棒浮きでした)、釣具店で売っていた瓶入りのウドンにさなぎ粉をまぶして釣っていたのを思い出します。ブリキのうどん切り兼まぶし粉入れの容器はとても便利な代物だった記憶があります。
 そういう経験からもある程度の長竿も苦にならず使う事が出来るのですが、最近池や川で釣りをする子供達も見なくなってしまいましたし、危険防止のために柵を設けて池そのものに近寄れなくしてあります。またそんな野池自体が姿を消してしまいました。


 釣り経験の少ない子供達が大人になり、釣りの世界に入ろうとする場合、やはり長めの竿は扱いが難しいでしょうから、無難なところで10尺から初めて見るのは如何でしょうか。なんか無難すぎて面白くないのですが、面倒だと感じると続けられなくなってしまいますよね。野池は別として浮き桟橋や岸近くの固定桟橋でも利用出来るのではと思います。


 そんな入門者に適した竿はどれだろうとなるのですが、シマノのかすみかダイワの陽舟が一番に思い浮かびます。
 ヘラブナ釣りの世界はどこか趣味性が高くて、おじさま方は寄り高価な物を持ちたくて使いたくなってしまいますので、かすみや陽舟などは恥ずかしいと感じると思いますが、この竿はなかなか大した実力の持ち主だと思っています。
 特に陽舟は軽量硬式先調子と申し分のない特性を持っているのです。穂先もチューブラーですから少々重めの餌にも対応出来ます。また竿を持って行かれたり穂先が取られてしまう危険性のある野池でも安価なために安心して使える竿だと思っています。

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 またヘラ釣り師にはなじみは少ないと思いますが、ダイワの葉隠もとても面白い竿なんです。
 ヘラブナ釣り専用としては、竿の能力が高すぎて持て余してしまいますが、春の乗っ込みシーズンの大助専用だと何とか使えるでしょうか。その他野鯉やウグイ、ニジマス、海の魚とフィールドが随分広がっていきます。
 振り出し竿ですから穂先を取られる心配もありませんね。入門者がヘラブナ釣りだけでなく、色々な釣りに応用するには最適な竿となります。その分重さは覚悟する必要があるのですが、硬調と超硬の2種類有り12.15.18.21と使いやすい尺数の設定があります。

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 シマノにもボーダレス GLと称するロッドがあります。こちらも名前の通りフィールドや対象魚を選ばない何でもOKのロッドで、海や川へと竿一本を持って釣りに出かけることが出来るのです。こちらもフィールドを選ばない竿ですから、入門者にはうってつけだろうと思いますが、ダイワと違って21尺以上で24尺、27尺、30尺のラインナップですから、釣り堀では使えないですよね。

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 入門者には高価なために簡単には手が出せないのですが、ボーダレス リミテッド GLという豪竿の長竿タイプがあります。

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  しかし、シマノのボーダレス リミテッド GLだと10万円は超えてしまいます。高級鮎竿に採用されているレインボーチタンセラミックコートの塗装がされていますが、対象魚のサイズは随分と大型にシフトしているのでしょう。
 ダイワの葉隠21尺の超硬で215gでシマノのボーダレス リミテッド GLでは285gもありますが、この差は随分と開きがあります。そういう意味ではホーダレスでヘラブナ釣りは難しいのですが、どちらかというと海釣り主体でリールを使わずに魚と対峙する、そんな竿のように思います。


 入門者の竿から随分とかけ離れてしまいましたが、ダイワには天弓という面白い竿があります。どちらかというと鯉竿の印象が強いのですが、野池の大助狙いや昨今の釣り堀でも、大助が多数放流されることになっていますので、この竿はとても使いやすいと思うのです。

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 ラインナップも6尺から21尺まであり、鯉に特化した竿としては12.15.18と用意されています。こちらも比較的安価に売られていますので、入門者にはお薦めのように思います。



 ここまで上げてきましたが、実は入門者だから安価な竿が良いとは一概に言えず、何にでも応用が利く竿は反対に使い辛いこともあります。そうなるとやはりお薦めはもう少しランクアップすべきとなるはずです。
 じゃあ今までの紹介は何だったんだ!となりますが、それはそれ・・・無難な話として・・・ハイ(笑)。


 やはり最低限ダイワではX45・シマノではスパイラルXが使われている竿が何となく良いような気になってきます。
 そうなるとダイワでは月光 剛と柔でしょうか。本家の月光には使われてないのです。柔は入門者には使いにくいと思いますので硬めの剛がお薦めではないでしょうか。

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 一方シマノでは、景仙 桔梗がスパイラルXが使われています。価格帯も同じようなものですから、後は色や調子の好みで選ぶと良いと思います。

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 実際問題としてXテープの良さを実感したことはないのですが、一応は先進技術の1つとして長竿である鮎竿には全てに使われていますので、有効な技術といえるのではないでしょうか。この程度の竿を用意することで、釣り堀や野池共に長く愛用出来る竿としてお薦め出来ると思います。