両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 腕の優劣を決める大会は意味があるのか!

 ヘラブナ釣りで腕が良いとか悪いとかは、競技会のでは相対的な判断によるものですから、他の釣り師よりも1枚でも多く釣り上げたり、最終重量が1gでも重いヘラブナを釣り上げた人が上位となります。


 競技会では枚数表示もされていますが、最終的には重量で優劣を決めるようになっているのですが、重い魚を釣り上げるのが優秀と判断していいのかどうかですが、優劣を決めるためには仕方のないことかも知れません。


 仮に腕の良し悪しは如何に枚数を多く釣り上げる事だとしても、どのような縛りを設けるのがいいのかどうかです。何でもあり!も大会の方法かも知れませんが、勿論それぞれ得意な釣り方があるでしょうから、特異な釣り方で勝負するのも方法でしょう。
 ただ世界的な大会ではどこかに縛りを設けた、規制の中で行われる大会が極普通となっています。


 仮に何でもありの大会だとしても、釣り座は単純抽選ではなくて上位から指定できたりするのも、なんだか公平な大会のようには思えません。完全抽選こそ平等な釣り座選びだと思うのですが、また釣り上げた枚数や同重量の場合は、釣り座番号が若い方が上位となるルールも何となく納得しにくいルールですが、順番を決めるためには仕方のない事かも知れません。


 どうして同じルールで大会を開催しないのでしょう。私たちの大会は底釣り限定です。どの池に行こうが、どの釣り座に入ろうがその釣り座での底で釣りますから、一定のルールで大会が出来ていることになります。


 ここで最も危惧している点があります。それは数釣りや重量を釣り上げる人が上位となる大会です。人は向上心がありますので、他の釣り人より多く釣りたいとの思いはあるはずです。内心の優越感を表現するのには最適かも知れません。しかしある特定の団体の中では、数釣りに長けている人がいます。釣果としてはダブルスコアーで離されたりと、太刀打ちできない事も多々あるはずです。決まった人たちで常に独占するような大会に誰が出たいと思うでしょう。なんとかして勝ちたいとの強い意欲を持っている釣り人ならまだしも、日曜釣り師では太刀打ちできないとすれば、そんな大会に参加したいとは思わなくなるはずです。


 そうするとメーカーの大会ではヘラブナ人口のすそ野を広げるには、全く役に立ってない事になるのではと思えるのです。
 ヘラブナ釣り界を盛り上げるためにも、誰でも上位入賞が出来るチャンスがあるサイズ競争を取り入れられることだと思うので如何でしょう。


 また別に良いのですが・・・私としては、重い重量を釣り上げれば上位とするのも納得しにくいのです。
 昔から出世魚と表現される魚がいます。ブリやボラなどが代表でしょうが、この名前の言い換えは重量ではなくてサイズです。決まったサイズはないと思いますが、関西ではブリの出世名はワカナ・ツバス・ハマチ・メジロ・ブリとなります。関東ではワカシ・イナダ・ワラサ・ブリですが、不思議と養殖魚をハマチと表現する場合もあるようです。


 ただこれらは全て魚の全長を目安にしていて35cm以下35〜40cm・40〜60cm・60〜80cm・80cm以上と長さが基準であって重さは全く関係がないのです。


 釣魚として大きなサイズになると通称名が付いていて、そのサイズを釣り上げることに歓びを感じているはずです。
 キスなら30㎝級を肘叩き・黒鯛なら50㎝以上を年無し・カレイの大型は座布団・アイナメの40㎝以上はビール瓶・そしてヘラブナの40㎝オーバーは大助。


 このように魚は重量ではなくてサイズによる名称の違いがあるのですが、どうして大会では重量となっているのでしょう。敢えて重量を重視するのは職業漁師ではないかと思うのです。商取引される魚はサイズではなくて重量で、1㎏=2,000円とかの相場で決まりますからね。
 
 実は関東の釣り人は、釣り上げた魚を何㎝あるとのサイズで表現しないで、何㎏はあると重量で表現されます。ところ変われ場ーばでしょうが・・・・どうもね。


 釣りの競技会で重量勝負をする場合は、枚数を限定してその重量で勝負する方法があります。5枚限定で入替なしとか、入替有りとして勝負すべきではと思います。


 とはいうものの我が天釣会ではサイズ競争であって枚数競争はしていません。それは腕の良し悪しを争っているのではないからです。その点が他の競技会ルールとは全く違っています。
 決まったメンバー内で競技を続ける場合に、もし枚数勝負をすると上位はいつも決まった方が独占してしまいます。それでは他のメンバーが全く面白くなく、大会に参加してみようとする意欲を殺いでしまいます。


 ヘラ釣り師達がまだ若ければ釣技の向上を目的とした大会も良いでしょうが、後期高齢者の多いヘラ釣り師達にそれを求めても意味がなく、今日1日を如何に楽しく過ごすことが出来るかを目的とした大会であるとするなら、釣り上げた枚数が少なくても上位が狙えるルールとして最適なの方法がサイズ競争となると思っています。


 ただそうはいっても良いサイズを釣り上げるには、ある程度の枚数を釣り上げた方が確率は上がるはずです。しかし現実はそうではなく3枚長寸大会で3枚だけ釣り上げて優勝なんて事も起きます。
 反対に何故かいつもいつも良いサイズを釣り上げる方がいます。どうしてそうなるのかは全く解りませんが、何故か偏る場合があるのです。
 そこで取り入れた方法が、1枚目に釣り上げたヘラブナを強制登録する方法です。その結果として良いサイズをよく釣る人もそうでない人も、ある程度は平均化したサイズ競争に持ち込めるのです。


 それでも大西王位のように年間茶チャンピオンを続けた猛者もいます。1位獲得数断トツの1位ですから、なかなか太刀打ちは出来ないのですが、そのため連勝を難しくするために取り入れた方法がハンデです。上位入賞者にはハンデを付けることで、誰でもが上位入賞の可能性がある大会としているのです。


 そうそうメーカー主催の競技会でSDGsを称えていますが、競技の最後までフラシに入れ続ける競技方法には疑問を感じます。今のところ素早くフラシに入れることでSDGsをしているとのことになっていますが、一定以上の数をフラシに入れないで次の新しいフラシを用意して、密度を上げないでヘラブナを傷めないようにはされていますが、単純枚数勝負であればフラシは必要なくカウントだけで良いはずで、即時に池へ放すことが出来ますのでそれこそヘラブナを傷めないSDGsな方法ではないかと思うのです。
 そこで当然同枚数の場合はどうするのだ!との疑問の声が聞こえますが、競技がスタートして最初の1枚を釣り上げだ時間の早い人を上位とするだけで解決出来ます。いわゆる早釣りも腕の内だからです。


 大会は誰でも気軽に参加できて楽しめる事が最大の魅力であり、大会を開催する意味があると思っています。それこそ初心者から50年選手まで同じ土俵で戦えるような大会こし、メーカーかとして釣り人口を多くするため、ヘラブナ釣りの魅力を広げるためには必要なことと思います。勿論釣技を競う大会もあって良いと思いますが、今ヘラブナ人口が減り続けている現状に歯止めを掛けるには、何が最適かを考えていただければと思います。


 私的には各メーカーが特定の釣り堀で催し物をされているのを見かけますが、出来れば全ての釣り堀で何らかの形で参加して、その釣り堀を守り新しい釣り人を増やして釣り人口を多くする手立てをしていただける事を望んでいます。結果として釣り堀を守りひいてはメーカー自身も守れると思うのです。 


 まっ人には色々な考え方がありますのでそれぞれで良いのですが、何となく今の大会に違和感を感じましたので今回取り上げてみました。