元々収集癖のある私ですからついつい色々なものを集めてしまいます。また予備を持ちたい性格でもあり、壊れた場合に直ぐに次が出せるようにとの思からついつい予備も増えていきます。本来であれば1つの予備があればまだしも、予備の予備と・・・バカですねぇ。また整理しなければと思うのですが手放せてないものが多数あります。

　そんな中で浮きも気がつけば多数集まってしまいました。新しい浮きを見つけるとついつい目移りして買ってしまうのですが、その中でも特に胴素材が羽根が使われている浮きが好きで、羽根浮きばかりを集めていたのです。

　羽根浮きの特徴としては茅よりも丈夫で、何かにコツンと当たっても壊れにくいので、単価的に茅より高価でも結果として長く使える利点があったのです。

　ところが羽根浮きのもう一つの特徴として浮力が高い事です。そのために底釣りでは返りが良い浮きとして珍重されているのですが、その浮力の高さがあだとなる局面に遭遇することがあったのです。

　最近何度か取り上げているなじみ巾の出る浮きの重要性です。底釣りでは2節から4節程度のなじみ巾が出ることが理想で、1節程度の小さななじみ巾は餌落ちが確認しにくくて、結果として餌の状態を把握するとが出来ずに、釣果に影響を与えるような状態に陥ってしまうのです。

　浮力が高い場合は重りの調整をして、残存浮力を減らすことでなじみ巾を出すようにはするのですが、浮きには餌落ちメモリはこの位置と理想的な位置が決まっていて、その位置でバランスを取って尚且つそこからなじみ巾が出る、それが理想的な浮きの使い方となるのですが、重りバランスを多めにとってしまうと理想的な位置より深なじみしてしまい、餌の状態の余計に難しくなったり、理想的な食い当たりが上手く出せなくなってしまうのです。

　そこで最近の私のお気に入りの浮きは、足は竹製ですが茅素材の胴で細パイプトップが使われている浮きです。竹足には浮力があると思われていますが、実際には殆どなく細パイプトップにも浮力を考えなくても良いほど少ないのです。そのため桐素材の胴による浮力に依存している状態ですから、それ程の重りを背負わない浮きになります。

　勿論胴の長さが長くなると浮力も増えてしまいますが、ものによっては塗装が厚塗りされていることで、浮きそのものの浮力が落ちますので厚塗りが良い場合と悪い場合がありますので、ここはなかなか難しい判断になってしまいます。
　本来であれば塗装は出来るだけ薄塗りを選ぶのが常識でしたが、釣り方や水深など浮きのサイズによっても、何が良いかとは言い切れないと思うのです。

　勿論全ては使用する餌とのバランスで、重い餌では浮力の強い浮き出なければ、なじみ巾が深なじみになりすぎてしまいますので、浮力のある浮きを選ぶ必要があるのですが、一般的に使われている餌であればそれ程浮力は必要ないと思うのです。

　確かに野池やダム湖などで大きな団子餌を使う場合もあるでしょうから、当然長さがあり浮力のある浮きが選ばれますが、私の場合は基本釣り堀ですからそんな極端に大きな団子餌は使いませんので、浮力のある浮きは釣れない浮きとなってしまったのです。

　ただとても不思議なんですが・・・浮力のある浮きで釣りが成立していた時期があるのです。それが何故か成立しなくなってきたのです。餌も変えたつもりはないのですが・・・。そのため一時は太パイプトップの薦めを書いたほどですが、今ではその浮きは全く使えない浮きとなってしまっています。

　過去の餌が重さのある餌だったとは思えないのです。今作っている餌も変わらないのですが、いったい何がそのような状態に陥らせているのか・・・さてどうしたものでしょうね。

　実はこの浮力の違いで最近また浮きを集めるようになってしまったのです。ただでさえ多くなってしまった浮きですから、今後の変化が起きないようにして買換が必要でなくなることを願っています。

　そうそう浮きを使っていて始めにオモリ調整した状態から、多く沈むようになった経験はないでしょうか。実は塗装が上手く塗られてない浮きは徐々に水が浸透して浮力を殺していう場合があります。また2枚合わせの浮きでは合わせ目から水が浸透している場合もあります。使えなくなってしまった浮きとして処分してしまいますが、浮きに使われている塗装はウレタン系ですが、それを有機溶媒を使って薄く薄く上塗りをしますと水の浸透が防げます。

　但し！！！浮きに元々塗られている塗膜やトップの節柄を説かしてしまう可能性がありますので、簡単には水性塗料を水で薄めて使うと失敗が少ないです。
　理想機には漆を塗ることです。塗料よりとんでもなく薄く濡れて防水性能がとても高いです。漆の場合は元々塗られている塗料を溶かすこともないので安心して濡れます。勿論本漆であって釣具店で売られている漆風はウレタン塗料ですから、本物を購入しておくととても長持ちして経済的です。

　浮きの割れは瞬間接着剤で補修できますが、失敗しないのは粘度の高い瞬間接着剤で、それを割れ目に塗り込み素早く拭き取ると上手く埋めることが出来ます。粘度が高いタイプの瞬間接着剤は用途が広くて他の釣具でも補修に使えます。また固まるまで少し時間の余裕がありますのでとても使い易いのでお薦めです。