ヘラブナ釣り レプトスピラ症
ここでは何度も食中毒について取り上げてきました。また池の水が汚染されている可能性があることについても、過去に何度か取り上げてきましたが、もう一つ取り上げて注意喚起をしたいと思います。
レプトスピラ症という病気をご存じでしょうか。病原性レプトスピラ科スピロヘータが感染することで、重症化すると腎不全を起こして死亡することもあるのです。
このレプトスピラはネズミや犬・猫・牛・馬などの家畜の尿が、川や池に流れ込むことで汚染され、経皮的感染や経口感染によって人にも感染リスクがあるのです。
常々池の水で手を洗ったり餌を作ることに警告をしていますが、指に逆むけがあったり切り傷がある箇所から感染しますし、粘膜からは特に感染しやすいので、汚染された水を触った手で鼻や口・目を触ると簡単に感染してしまいます。
過去に西表島の川でカヌーをしていた若者5人のうち4人が感染してしまったのです。西表島のような綺麗な川でも、上流に動物の糞尿が流れ込むことで汚染されているのです。
ヘラブナ釣りの池などは川のように常に流れて入れ替わることがないのですから、余計に汚染状態が続いている可能性があるのです。
私は神経質といわれるかもしれませんが、池の水で餌を作る場合はゴム手袋をして作り、餌を丸める場合も手袋をしたままにしています。基本池の水道水をバケツに汲んでそれで餌を作り手を洗いますが、なぜか無頓着な方が多いように感じています。
それこそタオルを池の水に浸して使われているのを見かけますが、道具類など餌汚れを拭く場合はまだしも、それで手を拭いたり顔まで拭うのはもってのほかです。
実は大雨の後に汚染することが多いと報告されています。多分池や川の近くで動物または人間の尿が雨により流れ込み、その結果汚染されて感染するようです。
この菌は人→動物→人→動物と種を選ばずに感染してしまうのです。そのため釣り人の中にも保菌者がいることも考えられます。決して立ちションなど行儀の悪いことをせず、トイレに行くようにしてください。最低限のマナーですがなぜか立ちションする人を見かけては残念に思っています。
自らの健康だけでなく釣友の健康にも気をつけて頂いて、ただでさえ高齢化が進んでいるヘラブナ釣りですから十分に注意をしてください。
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