ヘラブナ釣り 敏感浮きの薦め
浮きの形状には底釣り用・深宙用・浅棚ように大きく分けることが出来ると思いますが、それぞれのタイプでもサイズが違ったりとパイプの太さが違っていたりします。
これからのお話はいつものように底釣り限定の話であり、宙釣りなどでは別の可能性がありますのでご注意下さい・
オモリ負荷の違いで浮きに出る当たりの出方が違うことは以前書きましたが、私の釣り方としては15尺以上の中長尺の竿で沖底の釣りを基本としています。チョウチンの釣り方は別として沖底の釣りをするということは、仕掛けを遠くに飛ばす必要があるのです。
無風や追い風の場合は別として、少しの横風や向かい風でも的確に振り込むためには、ある程度の重さのある仕掛けが必要になります。そのためには浮力のある浮きを使うのですが、結果としてある程度の鈍感浮きになっているのです。
サイズが大きくて長い浮きでも、トップがムク素材の場合はまだ残存浮力が弱まると考えてしまいますが、実際には胴の浮力が影響していますので、思ったような敏感さはない浮きとなっているのです。
当然サイズが小さな浮きは重りも小さくなります。結果として敏感な浮きになるのですが、サイズが小さくても浮力のある浮きがありますので、単に小さな浮きを使えば良いというものでもありません。
浮力の小さい浮きを使用しますと小さな食い当たりでも表現出来るのです。
ということは中長尺の竿を使ったとしても、極力浮力の小さい浮きが適しているとなるのですが、そうなるとやはり送り込みによる餌打ちが上手く出来ないのです。昔からうどん釣りでは常識であった、タスキ振りによる振り込み方をしなければ仕掛けが飛ばなくなります。
そのためパラソルを使用する時期や雨の日には難しくて、秋以降の涼しいまたは寒い時期には、障害物がありませんのでたすき掛けによる振り込みが可能となります。実は寒くなる時期ほど当たりが小さくなりますので、その時期とタスキ振りをするのですからタイミングが合ってきます。
反対にいいますとパラソルが必要な時期はまだ当たりも大きくて。それほど敏感な浮きを使わなくて良い時期との判断も出来ます。
寒くなった時期はヘラブナの食い当たりも弱くなりますので、余計に小さな浮きを使って、たすき掛けの振り込みで釣りが可能となるのですから、パラソルを使わなくなる時期に合わせて、敏感な浮き選びが出来るようになると考えられます。
とはいえ浮力の少ない浮きでタスキ振りをすると、餌の重さでなじみ巾が大きくなりすぎることもありますので、浮きの選択は案外神経質になる必要があります。面倒がらずに色々と試しながら時間を掛けて浮きを選ぶことも重要になりますが、底釣り用の浮きではなくて、なじみ巾が大きくても確認できるトップの長い深宙ようの浮きを使うのも方法となります。
勿論時期によっては鈍感浮きも必要になりますので、パラソル以外の目安は朝に防寒着が必要になれば敏感浮きの出番と判断すれば良いと思います。また水温計を持参している場合は20度を切ると敏感浮きの出番が近づいていると判断出来ます。
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