両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 知ることの面白さが次に繋がる

 ヘラブナ釣りをしていても特段知識を必要としないし、一般教養も何ら役に立たないように思うのですが、池で話されている内容を小耳に挟むとお里が知れるなんてこともあります。
 特に釣りクラブの下品な会話は耳を塞ぎたくなりますが、仲間意識というか自分たちだけしかその池にいないような振る舞いは、まさにお里が知れるのであります。
 別に崇高な会話をする必要もなく、戯れ言を話していても良いのですが、最低限その池には他の人たちもいることに気にも心がける必要があります。


 さて「最近の若者は」・・・このフレーズは室町時代に既に表現されていましたので、いつの時代になっても今の若者はのフレーズが生き続けるのでしょうが、このところ特に思う事として、若者達は必要としないことは知ろうとしないのです。
 確かに日常生活に於いて不必要なことも多々ありますが、知識があることでニュースから流れてくる言葉の意味もわかり理解が深まるというものです。


 若者達の中には日本地図も書けないようで、また世界の国々にはどこにあるかも知らないようです。それをクイズ的に出すとふざけているのかと思うようなところを指さすのです。


 パリとフランスは別だったり、アメリカが中国の位置にあったり、ハワイはインド洋を指さしてしまいます。若者曰くどの国がどこにあるかなんて知らなくて良いからってことです。確かに日常生活に於いてどの国がどこにあるかなんて知らなくても良いのですが、ウクライナにロシアが侵攻したと聞いても、そのウクライナはどこにあるかなんて全く解っていません。


 偉そうにいっている私もバルト三国を正確に指さすなんて出来ませんし、中東もいい加減な位置関係で覚えています。アフリカ諸国の位置は南アフリカが解る程度で、全く知らないといっても良いほどです。でもアメリカや中国そしてイギリスなどはここにある程度は知っていても良いような気になるのです。


 実はこの何でも無い知識はヘラブナ釣りでも当て嵌まります。私は両うどんの底釣りを基本とした釣り方をしていますが、元々はこの釣り方には食用うどんにペレットのまぶし粉を使うとの、基本スタイルが随分古くから確立していますので、その釣り方さえしていれば釣れるものと思っていました。


 勿論この基本スタイルで間違いではないのですが、満足が得られるような釣果には巡り会うことがなかったのです。そのためより多く釣り上げるにはどこをどのように工夫すれば良いのかを探る事になります。実はこの探る姿勢がとても重要で、昔に習った方法で釣り続けていても、決して良い結果にはならないんです。


 勿論昔ながらのスタイルで釣果を上げる方はいますが、私のように腕が伴わない初心者にとっては、自分に合った釣り方や餌について考えなければ、ベテランの皆さんに太刀打ちできなかったのです。


 そこでお試しとして次々と変化をさせていきます。うどんは煮て柔らかくするだけから尿素で煮るタイプに変更、次にワラビうどんに変更、そしてワラビうどんの主成分はデンプンですから、市販されているデンプンの種類をアレコレと探ります。そしてそれぞれの原料の違いでどのようなデンプンの性質が違うのかを探りました。
 デンプンの性質を知ることで、求めている性質のうどん作りに役に立つようになります。


 別に知らなくても良いことかも知れませんが、人より頭1つ抜け出すには努力が必要で、デンプンの性質の違いを知ることで、粘り方・硬さ・ダレる早さなどを知ることが出来て、釣行前日だけでなく1週間2週間前から作って冷凍保存して、釣行前に解凍することで使えるうどんが作れるとか、今では冷蔵庫保管するだけで何週間も使えるうどんを作り出せるようにな工夫を見つけ出すまでに至りました。


 実はこの調べている途中に加工デンプンというものがある事を知ります。科学的に性質を変えてそれに適したデンプンとなっている野です。例えば冷水でも粘りが出るデンプン。硬化しないデンプン。老化しないデンプン。揚げ物をしても剥がれないデンプンなど、必要とされるあらゆる加工デンプンが存在することが解ります。ただ残念ながらすべてが業務用ですから、釣り人が使うような少量では販売されていません。中には釣りに最適なデンプンだと思うものもあったのですが、例えば冷水で粘りが出るデンプンはマルキューの感嘆で使われています。メーカーが加工デンプンを購入して小分けして売られている例です。
 釣りクラブなどで大量に購入して、会員に小分けするのも方法だろうとは思いますが、ペレットも同じで20㎏で6,000円~9,000円程度で売られていますが、個人では処理のしようがない量です。


 まぶし粉のペレットにも多数の種類があり、釣具店に売っている一般的なものだけでなく、ヘラブナ釣り専門店には多数のペレットが売られていて、それらの違いを一つ一つ確かめながら、ヘラブナに対する有効成分の論文をあさり、又それを実践して検証していくそんな工夫を続けています。今もその歩みは止めていません。


 たかが日曜釣り師の趣味の世界ですから、職業漁師のような生活がかかっているわけでもありませんので、もっと気楽に釣行すれば良いのですが、釣りに直接関係があるものでもそこまで知る必要が無い部分、例えば仕掛け糸の性質などについても、特に知らなくても不自由はないのですが、ついつい追求してはこれで良いのだとの妥協点を見つけたりしています。
 その結果とても安価に仕掛け糸でも十分にヘラブナ釣りは成立する事を知るのです。勿論名の通ったメーカーものでも粗悪品もありますので、実際に使って見て検証する事となるのですが、今では安価な製品でも信頼が出来るもを見つけてそれを使い続けています。


 アミノ酸・ビール酵母・匂い成分・餌の粒子などを考慮しながら、結局は仕掛けバランスが取れているかどうかで決まっていたりと、回り道をしてやっと答えが見つかるなんて事も多々あります。


 しかし釣り場には大きな企業の代表がいたり、英語や中国語を流暢に話される方がいます。しかし釣り場では皆平等に上も下もなく和気藹々と楽しませていただいていますが、それも1~2回りも違うお優しい諸先輩のお陰とも思っています。


 歳を取れば取るほど好々爺・・・コレが理想ですよね。頑固オヤジはもう流行りません。


 しかし年齢を理由とした行動を起こさないのには反対です。もう歳だから今更・・・は禁句です。
 いつお迎えが来るなんて事は誰も解りませんので、日々前進あるのみで知識を増やしていくべきでは無いでしょうか。ただ知識は人を豊にすると思うのですが、正論は人を切りますので知識の使い方には注意しましょう。