両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 個体群の考え方

 以前に種の順位制について取り上げましたが、今回は集団形成に着いてです。


 ヘラブナの生息している淡水湖には、当然ヘラブナだけでなく他種雑多に生息しています。生物界では不思議と同種が集まる性質を持っているのですが、海の魚のイワシ等が群れをなして泳ぎ回る様子を見たことはあると思いますが、イワシなどは他魚から捕食されないための集団行動でもあるので、他種とは少し違っているかも知れません。


 サバンナではシカの群れやライオンの群など同種が集まっているスポットがあります。肉食のライオンも群れるのは、植物連鎖の頂点にいるライオンですから他種から襲われるのを防ぐ意味は無いはずです。ではどうして群れをなすのかですが、一番簡単な理由はその集団がいる範囲がライオンのテリトリーということです。


 ゾウが集団でいるのも詩シカやカバにワニですら集団でいるのは、まさに同種のテリトリーを主張していると考えられます。


 ではヘラブナはどうでしょう。基本的にいつも集団行動を取っているようには見えないのですが、ある一定の目的があれば集団を形成するように見受けられます。


 餌打ちして集まっているヘラブナだけでなく、悠然と池を泳ぎ回るヘラブナの集団も見かけることがあると思うのですが、その集団の中に他魚が混ざっていることは決してありません。


 目の前にヘラブナだけでなくジャミも集まって来る様子を見ていましても、確かにある程度は混ざった状態ではあるのですが、よくよく観察しているとジャミの集団とヘラブナの集団は棲み分けていることが解ります。


 さてそこで具体的な釣りについて話を進めていきますが、盛期にはジャミも活発に動き回りますので、アッという間に餌打ちポイントに集まってしまいます。当然ヘラブナも集団となって集まって来ますが、しばらくの間は食い気旺盛なヘラブナは依り早く餌を食いたいが溜めに上層へ集まって来ます。つまり上ずり現象が起きてしまいます。そのためは底法は自訴の集団に入れないジャミが集まってしまいます。


 さぁここで問題です。どのような対策を採れば上ずりを抑えてジャミに突かれないように出来るかです。


 良く対策として採られるのが、団子餌であれば極力開きを抑えて底に集めようとします。うどん餌ではコロコロで押さえたりノリやドロでまぶし粉が簡単に剥がれないようにします。場合によっては素うどんで対応するようになります。


 しかしこの結果がとても有効に働くことは殆どないと私的には思っています。


 つまりヘラブナの集団を釣りたいポイントに集めることが出来れば、ジャミの猛攻にあいつ来のではとする論理です。


 多種同士の集団は作らないのが生物界での常識ですから、私の場合は底釣りですから底にヘラブナを集めるように出来れば、ジャミはその場から移動してジャミの猛攻から回避できるはずです。


 朝はジャミの猛攻に遭っていたとしても、午後からはジャミが随分と大人しくなった経験はないでしょうか。この現象こそヘラブナの群とジャミの群が分離できた事を意味すると思うのです。


 つまり餌打ちポイントに少々上ずろうが、餌打ちを繰り返すことでより多くのヘラブナを集めて、上ずっているヘラブナを底へと誘導してそこの集団を形成するのです。但し簡単なことではありませんので底へ導く当然方法があります。


 それは出来るだけ大粒のペレットをまぶし粉にすることです。大粒ほど重くて分散しないために底へと沈んで行きます。イメージとしては底にペレットを溜めてしまうのです。それによってヘラブナの感心が底へ集まり、魚体の大きいヘラブナが底で餌を食うようになった事で、ジャミはその場から離れた位置に集まるようになります。この場合のイメージも底にヘラブナで約30㎝程度の上方にジャミが集まるので、餌を突いていたジャミが離れてヘラブナに食わせる事が出来るようになるのです。


 但し底釣り限定池で厳しい釣り人が多い池では、上ずらせると怒られる場合もありますので注意が必要ですが、底釣りだからと何が何でも上ずらせないようにする必要はないはずで、その昔は上ずると底釣りが出来ないとの思いから、上ずりは厳禁となっていたのですが、今の池は放流量も多いのでそこまで神経質になる必要はないと思うのです。


 一度実験されると良いと思うのですがこの方法が上手く出来ると、餌が着底するやいなや即当たりが出るようになります。それこそ入れポンが続きますので底釣りでも釣果が伸びるようになります。


 ただどうしても上ずっているヘラブナもいますので、餌が着底するまでに食って走り出す事もあります。竿が取られないように注意して宙で食われないように・・・。これもまた若干のテクニックがあるのですが、それは又の機会に。