両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 我慢はどの程度

 何度も取り上げている厳寒期の釣り方についてまたまた取り上げてみました。


 寒期は釣果を得るどころか当たりそのものを出すのが難しくなります。それこそ全く食い気がないヘラブナ達ですからそれでも釣り上げようとすること事態が無謀というか、釣れなくて当たり前で当たりすら出なくて当たり前のはずです。


 ところがそんな厳寒期でも食い当たりが出て釣れてくれる心優しいヘラブナがいるのも事実で、食い気がないにも拘わらず食ってやろうと思わせるにはどうすべきなんでしょう。


 それこそ昔から冬期は待ちの釣りとなるのですが、どの程度待ち続けることが出来るのでしょう。それは数分?十数分?数十分?数時間?果たしてどの程度の時間を待つと良いのでしょう。


 私は両うどんの底釣りをしていますので水温の高い時期でジャミも活発に動く池では、うどんといえども突かれて餌がなくなってしまいますが、厳寒期は餌を突くジャミも姿を消してしまいますので、いつまでも針に着いた状態が保てることになります。


 実際周りを見ていますと一向に竿が立たず、餌打ちのし直しもされない釣り人を見かけます。多くの場合はそのまま貧果で終わられている印象があるのですが、厳寒期にも長く待たれている方はそれこそ数時間そのままで、全く忘れた頃に出た当たりを合わせて釣り上げている釣り人もいます。


 よくそこまで待てたと感心してしまうのですが、横で忙しなく餌打ちを繰り返して釣果が出ないのですから、当たりが出るまで待ち続けるのも1つの釣り方ではあるのでしょう。


 しかし!!!私にはそん長時間待ち続けるなんて事は出来ません。ただ数時間とはいいませんが十数分は待っても良いのではと感じることはあります。それでも余程のことがない限りそんなには待ちませんが、全く生命反応が出ない状態で待ち続けていたのに、浮きが突然ツンと当たりを返してきて釣り上げた事はあるのです。


 このことから待ちの釣りは成立するとは思うのですが、根がせっかちですから十数分は永遠の時間のように感じてしまいます。


 ただ厳寒期は餌を打てば即当たるなんてことは奇跡的ですから、そんなに早い当たりが出る事を期待する必要もないのですが、それでも出来るだけ早く当たりを出すにはどうすべきだろうとアレコレと試してみては、余計に撃沈する方向に持ち込んでいると感じてしまいます。


 そこで考え方の整理をしますと、釣り堀ですから池には多数のヘラブナがいるのは間違いのないことです。その前提に於いて釣り上げようとするのですが、盛期という時期であったとしても生息数の10%も釣れてくれると爆釣してしまいます。実際には数%程度でしかないのですが、100匹のヘラブナが生息していたとして何枚釣り上げる事が出来るのかですが、どんなに多くても10枚は無理でしょう。盛期ですらその程度ですから厳寒期は小数点以下の割合でしか連れてこないはずです。


 その数少ない対象魚を如何に釣り上げるかですが、小数点以下のヘラブナに対して餌打ちを繰り返してしまうと、針に着いた餌を食う前に食い気がなくなってしまうとも考えられるはずで、ただでさえ塊の餌には興味を示しにくいのですから、如何に食い気を維持させるかそして如何に足止めをさせることが出来るのかです。


 1つの考え方であって絶対ではないのでご注意頂きたいのですが、待ちの釣りとは正反対の攻めの釣り方を敢えてします。団子餌だとすると段底用の早くバラケて沈下速度が速く底に溜まる餌を使うことだろうと思うのです。横方向に広がるバラケ餌は餌打ちポイントから離れてしまいますので、如何に1点に集中させることが出来るのかが重要ポイントであり早くバラケてしまう餌が適していると思うのです。
 但しここには大きな落とし穴があります。それは元々餌食いをするヘラブナの数が圧倒的に少ないのですから、餌を打ちすぎてしまうとそのばらけた餌だけを食って満足してしまい、針の付いた餌には興味を示さずどこかに移動してしまうことです。


 そこでバランスの底釣りでも段底の釣り高を応用するのです。つまり上針には段底用のバラケる餌を使い、下針にはうどんやグルテンなどの食わせ餌を使う方法です。バラケ餌で興味を持たせて食わせ餌で待ちの釣りを展開するのです。


 ここでもう一つのポイントがあります。ヘラブナ釣りは昔から2本針が定番でありルールの1つになっていました。そういう意味からすると段底や段差の釣りは集魚用の針と食わせ針が離れすぎていますので、行ってみれば1本針で釣っているのに近い釣り方になっています。1本針は少しルール違反的に感じるのですが、事実2本針より1本針の方がカラツンも少なく良く釣れるのです。


 1本針が良く釣れるとの検証は両うどんの底釣りをしていても、うどんが柔らかい場合は振込時に落ちてしまうことがあります。その場合片方の餌はまだ付いていますので底に着底するまでに早く打ち直しますと、上ずりの原因となりますので片方の餌が落ちたとしても1度着底させてから打ち返すのですが、その早い段階で素早く当たりを返してくることがあるのです。釣り人の性でしょうか浮きに当たりが出るとついつい合わせてしまいます。


 そのように1本針の方がカラツンの少なく当たりが出るのは早いのですが、始めから1本針は違反ですが2本針で片方の餌が早くバラケ、片方の餌が食わせ絵として残る釣り方は違反にはなりませんので、この方法で待ちの釣りを展開するのです。


 1つはバラケ餌で食い気を起こすことですが、バラケ餌を多数撒くことで食い気を損なうことを減らす事が出来て、下針にはバラケない餌を使いますので待ちの釣りが出来て同時に1本針の食いの良さに持ち込むことが出来るのです。


 こんな釣り方は邪道でしょうか・・・ひたすら待てない私にとっては妥協の産物でもあるのですが、そうそう食い気の乏しい時にうどん餌を打ち返しすぎると、底にうどんが溜まってしまって余計に針に着いたうどんは食わなくなりますので注意が必要です。それこそ触りがあるのに食い当たりが出ないのはそんな時だと思っています。