両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 合わせのタイミング

 ヘラブナ釣りをしているとカラツンは当たり前のように起きてしまいます。私のようなカラツン率の高い人と少ない人がいますがいったい何が違うのでしょう。


 自己分析しますと私のヘラブナ釣りの歴は新しくて数もそんなにこなしてはいません。確かに今では毎週のように釣り堀に顔を出すようになっていますが、それまでは海の磯釣りや筏釣りそして電動リールを使った船釣りなど、アマゴやイワナを追いかけて山奥に入ったり夏場は鮎の友釣りに明け暮れていました。家人曰く日曜後家と言わしめたほどです。


 勿論ご多分に漏れず初めての釣りは小鮒釣りからスタートして、オイカワなどのハヤ釣りなども経験していますが、アタリの取り方や合わせのタイミングが全て違っているのです。


 先ずは海の磯釣りですが私が追いかけていたのは黒鯛ですが、浮きがスーーーっと沈んで浮きが見えなくなってから合わせるのが普通のことでした。筏釣りでは竿先に当たりが出ても送り込んでもう少し竿先がお辞儀した段階が合わせのタイミングです。つまり当たりが出ても即合わせはしないのです。


 反対に渓流釣りなどでは糸を張って目印の羽根がフッと止まったり上流に上がったり、スッと沈んだりすると即合わせでしたが、流れに合わせて竿を移動していきますのでタイミング良く合わせる事が可能でした。


 鮎は友釣りですから合わせ作業は全く必要ありません。それこそ合わせるとプツンと道糸が切れてしまいます。なんたって0.02号程度の道糸ですからね。


 ハエ釣りや小鮒釣りは唐辛子浮きを使ってツンと小さく入る当たりを即合わせしていました。池での小鮒釣りではブランコ足の浮きを使っていましたがツンと入る当たりを取っていました。
 その頃だったはずですが乗っ込みの時期に当たり、その時の釣り方は葦がツンツンと揺れている葦の側で、浮き下即ハリスの超浅棚にしてうどん餌にサナギ粉をまぶして釣っていたのですが、その時の当たり方は今は再現できてないのですが、小さく一節ゆっくりとし沈み横にフッと振れるのです。コレが当たりで産卵に来ていた良いサイズの鮒を釣り上げていた記憶があります。
 この当たりかマブナ特有のものなのか葦の中を釣っていたがためなのか知りませんが、今のヘラブナ釣りでは1度として経験することがないんです。


 そんな思い出の釣り方や当たり方を長年経験していたので、釣り堀でのヘラブナの当たり方がコレで決まりと決め打ちが出来ないでいます。


 強い節のある当たりが誰しもがいう定番の当たり方ですが、結果的にはそんな当たり以外でも上唇センターで釣れてくるのです。ということは人が勝手に思い込んでいる当たり方が全て正解とは限らないと思っています。


 結果としてややこしい当たり方もついつい合わせてしまうのですが、それが合致した日は面白いように釣果が伸びるのですが、食い当たりでない日は20枚程度と撃沈してしまいます。
 だったらじっくり待て強いツン当たりを取れば良いのですが、それが出来ない人間的弱さか浅ましさか(笑)。我慢できなくてついつい合わせてしまうことになります。


 ただこれも両うどんの底釣り限定の話で、団子餌を使うと圧倒的にチカラ強い当たりより変な当たりの方が多く出て、それも上唇センターで釣れてくるのですから困ってしまいます。
 その結果団子餌を使った釣りからうどん餌に切り替えた場合は、それこそ変な当たりと解っていても手が出てしまうのですから余計に困ってしまいます。


 そこで当たりを誘発させるための誘いの多用です。底釣りですからタテ誘いは出来ませんので竿を引くか前に出すかになりますがその時に出る当たりを積極的に取る方法です。
 この場合はどんなに小さな当たりでも即合わせです。


 理屈としてどうして誘いの後に食ってくるのか解りませんが、反応を示すのですから辞められません(笑)。


 実はうどん餌の場合は特にですが、打ち込んで当たりがないからとじーっと待っていてもなかなか当たりが出ません。その場合一番簡単なのが誘いですが実際餌が動いているのかどうかはとても怪しくて、握り1個分程度を誘っても餌はじっとしているはずです。餌まで動かそうとすると少なくとも30㎝は引く必要があります。
 でも何故か握り1個分程度を引いたり差し出してりすると当たりが出ます。私的にはテンションの問題だろうと思っているのですが実態は解りません。しかしそれで当たるのですから仕方ないです。その点タテ誘いは少しの動きでも餌まで動かしてしまいます。それも自然落下を演出しますので当たりがよく出て当たり前です。


 しかし不思議なものでしっかりとした当たりを待とうとすると、打ち込んだ直ぐに良い当たりを返してきます。ただ思いとしてしっかりとした当たりを待っているのですから、その即当たりに手が出ないんですよね。これは年と共に反応が鈍りだしているのでしょうが、改善するためには当たりが出れば即合わせると決め付けることなんですが、それをするとまたいい加減な当たりで合わせてしまって、結果として元の木阿弥と化してしまってまたまた撃沈してしまうのです。


 あっ!この元の木阿弥の語源はご存じでしょうか?。戦国時代の大和国ですから奈良県ですが、その戦国大名の筒井順昭が28歳で病死します。その嫡男順慶が成人するまでその死を隠すのですが、その為に順昭の声に似た木阿弥を影武者に使います。その後順慶が成人した段階で順昭の死を公表し、影武者だった木阿弥は元の身分に戻ったという故事です。
 他にも説がありますがコレがまことしやかですよね。
 木阿弥増


 元の木阿弥にならないように腰を据えてヘラ浮きを睨むことと致しましょう。そうそう最近使う餌ですがヘラブナらしくない当たりがよく出るようになりました。とても大きなツン当たりで場合によっては消し込当たりまで出てしまいます。まさに鯉釣りの様相を呈しているんですよ。これもまた解明してみたいと思いますが無理かなぁ・・・。