両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り これも底釣り?

 先ずは次の動画を見て下さい。随分と古い動画ですが有名釣り師による底釣り風景です。使われている餌は今では売られていない銘柄ですからそれは無視をするとして、スタートして15分30秒後に水中映像が映り出されます。また25分30秒辺りでも水中映像が映り出されます。

浜田優の「へら鮒釣り入門」Part2 「底釣り」


 この映像を見てどのように感じられたでしょうか。私には底釣りだと到底思えないのですが関東ではこの釣り方は底釣りだと表現されているのでしょうか。表題にも底釣りと書かれていますし、解説でも底釣りを演じて貰いますとアナウンスされています。
 しかし映像を見る限りではどう見ても両針とも底近くにあるだけで、底を切って漂っていますので宙釣りだと私には見えます。最低限長スが底に着いていれば片ズラシの底釣りまたは段底だとも言えないことはないのですが両針とも底を切っています。


 この映像は相当古いものですが、時代によって底近くを釣る場合も底釣りと表現していた時期があるのでしょうか。
 私の知る限りですから関西圏で特に京都では両針とも底に着いている、いわゆるバランスの底釣りが底釣りであって、決して底を切る釣りは底釣りではなく、また餌が着底する前の当たりを取ることも禁止されています。勿論底近くだとしても餌が宙に浮いていると釣り池の規定違反になってしまいます。


 また使われている餌も底釣り用とのことですが、水中映像を見る限りとんでもなくバラケていますので、私には底釣り用の餌とも感じないのですがそれは横に置いておきます。


 ただとても不思議なのは釣り初めにはしっかりと床取りをされているのです。餌落ちメモリを決めてから床を取られていますが、それも重い床取りゴムを使われて計っておられます。もしそれでも宙に浮いていたのだとすると、最初の床取りが出来てない事になってしまいます。


 良心的な解釈をするとすれば床取りゴムより浮きの浮力が勝っていたがために、床が取れたつもりになって底釣りをしていたのかも知れません。
 ただもしそうだとすると水中映像でも床に餌が付いていないのですから、底釣りとしては意図したものでない仕上がりとなります。しかし最後に水中映像を見ながらだと思いますが解説されていますが、底が切れていることにつては何も語られていません。


 別にヘラブナ業界では特に有名なこの釣り師を批判しているのではなくて、底釣りの解説をされているのですが、ヘラブナ釣り初心者の方がこの釣り方も底釣りだと思われると困るわけです。でも解説を聞く限りでは底釣りでの床の取り方を解説されています。


 所変われば釣り方の意味が変わるのかと思ったりしますが、そうなると床取りの解説は何だったのだろうと思えてしまいます。そのためでしょうかある釣り雑誌などでは底釣り限定池でも着底する前の当たりを積極的に合わせて数を稼ぐなんて解説されているのを読むと、それは違反だ!と突っ込みを入れたくなってしまいますが、もし底付近の釣り方も底釣りだと解釈されているのだとすると、所変われば・・・って事になるのですが確かめる術が私にはありません。
 今回の映像を見てなんて言うか頑なに底釣りをしている私としては、気持ち悪い違和感を感じましたので取り上げてみました。さてどのように感じられたでしょうか。