ヘラブナ釣り 時代は本調子を求めてる?!
ヘラ竿には色々なタイプが用意されていますが、今も昔も何故か竹竿の調子を良しとしている傾向があるように感じます。私的には竹竿が好きですから竹竿らしい本調子こそ王道だとは思ってはいるのですが、何もカーボンのヘラ竿まで竹竿に似せていく必要はないと感じていました。
それこそ竹竿とカーボン竿との棲み分けが出来ていて、竹竿は竹竿らしくカーボンはカーボンらしい竿作りをすれば良いと思っていました。
最近の傾向としてなんとなくのイメージも含めてですが、カーボン竿の大きな特徴であった軽量と強い腰による取り込みの素早さが、シマノの皆空や嵐月などがに現れていたと思うのです。ダイワではヘラFやSでしょうか。
ところが新しく発売されている各メーカーのフラッグシップの竿は、どちらかというと本調子に振った竿であり、取り込みの素早さではなくて取り込み時間の長さを楽しもうとしているのではないかと思うのです。
シマノの普天元 獅子吼はしなり調律Ⅱを特徴の1つしてあげられていて、最新工業技術の粋を結集して仕上げた結果、”中略” 疲労は感じず〝しっかり胴に入る〞釣り味を楽しめるようになりました。としています。
ダイワの枯法師も大きな弧を描く七代目ならではの使用感を与え、進化の過程が伺える。と良く曲がることを進化と捉えていることが解ります。
枯法師では新しい竿ほど良く曲がることを誇張しています。
つまり胴が良く曲がる本調子を求めたものであると結論着けることが出来るのではないでしょうか。それが両者のフラッグシップの竿に与えた性能だとすると、やはり竹竿こそヘラ竿としての秀逸のヘラ竿と認めることが出来るでしょう。
それを認めている証拠として両者の装飾が竹竿らしい段巻になっている事です。獅子吼に至っては作り節までありますので竹竿でいうところの節出し段巻という装飾方法が取られています。
ただ両者ともにフラッグシップ竿であるだけにとても高価で、獅子吼の15尺で117,400円(税別)で枯法師は15尺で105,000円(税別)もしますので、そうは簡単に購入することは出来ませんね。重量も獅子吼は110gもありますし枯法師も95gありますので軽量系の竿とはいえません。
そこで私的にはもう1ランク下げたシマノでは朱紋峰 本式を使っています。こちらは獅子吼同様に本調子に振られている竿で、私的には獅子吼より軽くて竿先が軽く感じますのでとても操作性が優れていると感じます。
重量も15尺で87gと比較的軽量に作られていますが、他の軽量系の竿のようなビンビン響いてくるようなことはなく肘に優しいと感じています。また価格的にも82,900円(税別)ですから獅子吼よりは3割も安く手に入れることが出来ます。
またダイワでは兆がその位置にあるでしょうか。こちらも胴が良く曲がってとても釣り味が良いんです。重量も92gですからほぼ枯法師と変わらずでしょうか、但し価格的には80,500円(税別)ですから枯法師より2割安く手に入ります。
しなり方も先代枯法師よりも柔軟度がある事が示されていますので、現在の枯法師に近い曲がり方をするのではないでしょうか。
ただ気になるのが本式も兆も段巻塗装がされていて竹竿に似せていることです。いったいどうして竹竿に似せる必要があるのでしょう。他にも多数のカーボン竿が竹竿の塗装がされていますが、それだけヘラブナ釣りでは竹竿の存在を無視できないのかも知れませんね。
どうも1時代を築いた軽量系が見直されているのではとなんとなく感じてしまいます。いやいや実際は知りませんよ。それこそ次に出る竿はやはり軽量系かも知れません。確かに軽量系の竿の操作性は楽ですから、長尺になればなるほど竿の重さが気になるものです。ダイワの最新ヘラ竿であるヘラRは15尺で64gしかありませんからね。
残されたヘラブナ釣り人生を大いに楽しむために、本調子のヘラ竿はとても楽しいと思っていますが如何でしょう。
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