両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り ヘラブナの針形状について

 初めの疑問として針のサイズに適正なんとものがあるのでしょうか。


 針の基本形は関東スレでしょうか。海釣りでは伊勢尼というタイプでしょうが、それから少しずつ変化して好みの形状というか、色々なバリエーションが作られるようになって行きます。


 ヘラブナ釣りの場合は大きく分けて関東スレと改良ヤラズでしょう。この基本形から軸が太い細いや針先が長い短いなど、釣り人による思い込みというか考え方の違いで、色々な形状を選ばれるようになっているはずですが、その違いによってどの程度釣果に現れるのでしょう。


 海釣りの場合の基本形は伊勢尼ですが、その基本形に酷似しているのがチヌ・鯛・グレなどの魚種名が付いた針です。下記の4種を見てどの程度使い分ける必要があるのかとても疑問です。私が海釣りをしていたときは伊勢尼しか使わなかったのも違いが必要であるとは認められなかったからです。
 但し不思議なことに号数表示は全く違っていて、伊勢尼の9号よりチヌの5号の方が大きいんです。多分10号から11号がチヌ5号程度だったと思いますが、対象とする魚体に合わせれば良いのですから号数に惑わされる必要もなかったのです。


  海釣りでも対象魚の餌の食い方によって特化した形状のものがあります。筆頭はキス針でしょうか。針の基本形である伊勢尼とは明らかな違いが設けられていますが、これはチヌやグレとは違い砂底のゴカイなどを餌としていて、そのゴカイを吸い込むように捕食するのに適している形状となっています。勿論伊勢尼の小型サイズでも釣れますが、虫餌を針のチモトまで刺すのには専用針の方が適していることが解ります。



 ところがヘラブナ釣り用の針はどうかというと、関東スレと改良ヤラズの形状の違いで何がどのように違っているかです。同じ対象魚にも拘わらずこれほどの違いがある針は珍しいと思うのですが、ヘラブナの口の形状は大別すると鯛に近いと感じていますので関東スレが適していると思うのですが、同時に餌を吸い込むように捕食しますのでキス針のように吸い込みやすい形状が適しているともいえそうです。
 そこで考えられるのが餌の違いによる針形状です。私のような両うどんの底釣りをしているものに取れば、基本形の関東スレがうどんが割れ難いので餌の保持力が優れていると思うのですが、団子餌のような楕円形に取り付ける場合は関東スレのような針の懐で保持することは考えなくて良いはずで、同時に宙釣りの場合は下からも吸い込みやすいヤラズ系の形状が良いようにも考えられます。


 形状的なものは好みの問題でもありますので好きに使えば良いのですが、どのように理論構成で選んでいるかです。私は関東スレ以外は全く使わないのですが、針サイズを変更することはあっても、形状を変えたいと思うことは今のところありません。ところが知り合いのベテラン釣り師は、関東スレは針先が傷む可能性が高いために少しでも内向きの形状である改良ヤラズを選ばれています。
 反対にいいますと針先が痛みやすいのは針先が触れやすい事を意味しますので、ヘラブナに対しても針掛かりしやすい形状ではないかと思うのです。


 次に選択すべき点は針サイズと針の色です。針サイズは幾ら口が大きくてもその口に合わせるのではなく、勿論口に入らないほどの大きさは別としてどの程度の小型が良いのかもなかなか難しい判断となるのですが、釣り堀では最大サイズの規定が設けられていますので、反対の言い方をしますとある程度サイズが大きい方が良いのではとの穿った見方も出来てしまいます。


 実は先日のことです他の釣り人と仕掛けを絡ませてしまったことがあるのですが、その方の針サイズはビックリするほど小さかったのです。多分1号か2号でしょうがオイカワなどを釣るような小針だったのです。確かに唇に掛かれば釣り上げられるのですが、今までにはヘラブナの口を水面に上げたところでポンと針が外れたことが多々あります。薄皮1枚程度に針掛かりしていたためだろうと思うのですが、極端な小針は毎回薄皮1枚針掛かりしているだけではないかと思えてしまいます。


 次に色についてです。子供の頃から良く釣れるのは金針だと教えられてきました。今でも下針は金針を使用し上針はシルバーか茶色を利用して、上下の針の違いを一目でわかるようにして同じ色を使っていると餌の刺し方や針交換時にも迷ってしまいますので使い分けているのですが、実際針の色の違いで釣果が違った経験は殆どないんです。
 ただ空針でも喰ってくる可能性が高いのは金針ですから、やはり金針の方が良いのかも知れませんね。


 他のメーカーもありますのでヘラブナ用と称される針の種類はいったいどの程度あるのでしょう。反対にいえばそれ程迷うのがヘラブナ釣りの針なのかも知れません。
 釣り人の迷いが針の種類を増やしているのか、それともメーカーの戦略かは解りませんが、私のようにうどん餌を使うだけでなく団子餌を使うにしても関東スレ1種類と決め付けておくと、針選択で迷うことはありませんのでとても楽に済んでいます。
 実際ヘラブナ釣りは色々と迷うことが多いものですが、1つずつ決め打ちが出来るようになると楽になっていきます。ベテランさんなどは既にその域に入っておられるでしょうから、ヘラブナ釣りに対する疑問ももう持っておられないのかも知れませんね。


 しかし関東スレの形状一辺倒で使っていますが、軸の太い細いと違いがあるとまた迷ってしまうかも知れません。実は関東スレも新関東スレなるものがあります。まだ使ったことがありませんが随分と軸が太いと感じています。迷わないためにも使わないでおこうと思っていますが・・・さてどうしましょう。