両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 浮きの思い込み

 ヘラブナ釣りには色々な形状の浮きが用意されていますが、基本的に釣り方の違いによって浮きを選択するようになっているようです。


 先ずは全長の違いがあります。15㎝程度のサイズから80㎝もの大型までありダム湖用といわれていたものでしょうか。今でもダム湖ではそんな大型サイズが使われているのか私は全く知らないのですが、どんな動きをするのか1度使って見たい気もしなくはないです。


 サイズ以外には形状の違いがあります。
胴が短くてトップと脚が長いタイプ。
1.

胴もある程度長くトップも長く脚も長いタイプ。
2.


胴が長くトップは短く足も短いタイプの3つのタイプの大別されます。
3.

 *写真はネットから拝借しました


 私の使っている浮きは底釣りを専門にしていますので、3.の胴が長くトップと脚が短いタイプです。なんとなくしっくりと来ていますのでこのタイプばかり使っているのですが、人に作って戴いた浮きなどでは胴は比較的長いのですがトップが長くて脚が長い2番のタイプで、いわゆる深宙用と称されるタイプの浮きを使ったこともあります。結果的にはそんなに違いは感じなかったのです。
 基本使わないようにしているのが胴が短くて脚とトップの長いタイプですが、こちらはどうしても立ちが早くて中層で餌が揉まれたいる状態を如実に表してしまいますので、底りには適してないと勝手に思い込んでいます。


 さてそんな浮きの形状が違っていたとしても、実際釣り場で見ていますと人それぞれが思い思いのタイプを使われています。釣果の差はあったとしてもそれが浮きの形状によるものなのかどうかまでは解りませんが、私の経験での底釣り用の浮きと深宙用の浮きでは同じように当たりを上手く出すことが出来ていますので、底釣りの場合は案外床さえしっかりと計れていれば、浮きの形状は無視できるのかも知れないと感じています。
 ただそろばん浮きのような形状はどうも当たりが上手く出ないのか、使われている方の釣果は良くな傾向にあります。
 また浅棚なとで底釣り用の浮きを使うと立ちが遅くなりますので、当たりの出方が遅くなってしまって、ハリスが張るまでの当たりを見逃してしまう可能性は高いと感じています。


 両うどんの底釣り用の浮きとして昔からあったのは、胴の太さも2~3㎜程度でトップも髪の毛程度の極細だったのです。それはとても小さなツン当たりを表現させるために考え出された形状ですが、現代のようにヘラブナのサイズが大型化されていると繊細な浮きは意味を持たず、少々鈍感な浮きでもしっかりとした当たりを出してくれますのでもっと視認性の高い浮きを使う方が、結果として当たりを見逃さずに釣果が増えるのではと感じています。


 極細のトップだからこそ出た当たりだとすると、太いパイプトップの浮きを使った場合でも釣果が良いはずですが、敢えて言うなら極細の浮きを使っておられる釣り人の方が釣果が悪いと感じますので、歳と共に弱ってきている視力ですから視認性の高いパイプトップで的確な当たりを取った方が釣果が上がるのではと思うのです。


 実際太いパイプトップを使うことで当たりが出なくて細パイプにすると当たりが出るのは、浮きの感度の差ではなくて全体としての浮力の差を利用した、つまり背負うオモリの違いがありますので、餌の沈下速度に違いが出てアピール度に差が出たためではないかと思うのです。


 ただ気持ちというか勝手な思い込みでしかないのですが、比較的低水温の場合はムクトップか細パイプトップの浮きを使うのですが、この場合も案外太いパイプトップの浮きでも当たりが出るだろうと思うのです。ただある程度水が温みだしてからは間違いなく太パイプの方に軍配が上がるような気がします。実際ヘラブナの吸い込み力は思った以上に強くて、針掛かりも案外口の奥に掛かったりすることもありますので、当たりを逃がさずに的確な合わせが効くためにも、形状や感度はこの際無視した方が良いのではと思うのですが如何でしょう。


 ついでの話ですがスコープを使って浮きの動きを見ていると、裸眼では見えていなかった動きをしていることが解ります。当たりも触りもないと思っていたのにスコープを使うと触りはよく出ていて、その中に食い当たりも出ていたことに気がつきます。いくら視認性の良いパイプトップを使っていたとしてもやはり寄る年波にはあらがいがたく、スコープを使って的確な動きを捉える事で釣果も上がるのは間違いない事実です。
 スコープを使うのなら細パイプやムクトップでも良いのではと思いますが、それども尚私的には太パイプを使うべきではないだろうかと感じています。


 但し!!軽い餌であるグルテン餌などでは重いオモリを背負う太いパイプトップではなじみ巾が出ませんので、そこは使う餌の重さを考慮して使う必要があります。私的には胴が細い太パイプを使うことでそのバランスを取るようにしていますが、そのような形状はあまり市販されていませんので持っている浮きのトップを交換して、これが良いのではとの思い込みを込めて使うようにしています。