両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 シマノ 本式 再々インプレッション

 シマノの本式は発売されたのが2014年ですからそろそろモデルチェンジが近づいていますが、年代的には翌年には月影や皆空その翌年には閃光L・Pに桔梗が出ています。2024年からは怒濤のモデルチェンジが始まるかも知れませんが、翼のようにロングランを続けている竿もありますので、10年周期が守られるかどうかは甚だ疑問ではありますが、何れにしてもモデル末期に近づいているような気がします。


 そんなモデル末期かもしれない朱紋峰本式を今更取り上げる必要はないのですが、それを敢えて取り上げようと思いましたのは、私は元々16尺と17尺を使っていたのですが、とても綺麗な本調子のような曲がりを見せてくれるカーボンらしくないというと語弊がありますが、ピンシャンはしていなくてまた持ち重りもなくて穂先の軽いとても扱いやすい竿だと感じていました。


 そこで他の尺数にも食指を伸ばして見たのです。先ず初めは13尺です。これもまたとても素直に曲がる竿で、ヘラブナの引きに対しては大げさなほど曲がるのですが、ある一定のところまで曲がるとグッと止まってくれる様子は、まさに竹竿の本調子に似た竿の調子に仕上がっていたのです。


 この17・16・13尺までは竹竿の調子に似た本調子でありながら、当然竹竿よりはとても軽量で扱いやすく、それでいてカーボンの悪い部分である腕や肩に対する負担が少なく、歳と共にとても使い心地の良い竿だと改めて感じています。


 そして次に手を出したのが10尺と9尺です。実は13尺では少し大げさに曲がりますので竿は満月近くに曲がるイメージがしますが、この10尺や9尺はホントかよ!!と思うほど満月になってしまうんです。実際に見比べてはいないのですが手尻より穂先が下になっているのではと思うほどの満月です。それはそれはビックリするほどの・・・。


 実は竹竿の場合の短竿はそんなに曲がらないんです。確かにとんでもなく柔らかいタイプもありますが、満月以上の曲がりにはならないなうよブレーキが掛かったり、場合によっては短竿になればなるほど硬調子になるのが竹竿だろうと感じています。
 それがビックリするほどの曲がりを見せるのですから驚きです。


 実際はどうなのか分かれませんが、私的には短竿ほど道糸は太くといって1号程度で13尺以上は0.8号を使っていますが竿で溜が効きますので不安はありません。ところが短竿では溜が効きませんので1号を使うのですが、本式の柔軟度はとんでもないので0.8号でも全く不安はないんですよね。
 実は短竿ほど溜が難しいと感じてHERA Xの7尺や8尺を購入しています。確かに7尺でもしっかりと耐えてくれて釣り上げやすいのですが、大助を掛けたとき穂先がスッポリと抜けてしまったのです。これはどうしたことでしょう。しっかりと繋いでいたはずですが抜けてしまったのです。
 ところが本式の方が満月のように曲がっているのに抜けないんです。これは製品の精度の違いではなくて曲がり方に起因しているのではないかと思うんです。ある程度の曲がりでは抜けないXも極端に曲がると抜けてしまうのではないか。反対に本式は極端に曲がることで抜けないのではないかと、相反する状態ではあるのですが抜ける原因は様々あるのでしょう。


 ただ実際は知りませんよ!!なんとなくそう思うってだけの話ですから、聞き流して戴ければと思うのですが、実際HERA Xの8尺や9尺では大助を掛けても抜けたことはありませんので、単なるその時だけの事故だった可能性は大いにあります。ダイワの名誉を思うと私の繋ぎが悪かっただけかも知れません。


 何れにしてもカーボンで扱いが楽である特徴はそのままで、竹竿のような本調子に似た綺麗なしなりを見せてくれる本式は、モデル末期だと仮定してもお買い得の竿のような気がします。但し本調子のような曲がりをしますので釣り上げる楽しみはあるのですが、いち早く釣り上げたいような競技釣りには適してないと感じます。


 シマノのあたらしい体系である1.5尺刻みではなくて1尺刻みで8尺から21尺までのフルスペックです。1度手にするとなかなか捨てがたい趣でお勧めの竿に間違いありません。