両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 新ベラ放流について思う

 冬期は新ベラの放流時期でそろそろ多くの池では新ベラの放流が完了していることでしょう。その新ベラは池で飼われていたヘラブナがどのように積み込まれるているのか、なんとなく興味がありましたので検索してみました。すると四国の石田商店の水揚げ風景が載っていましたので動画を紹介します。



 全てクレーンでつり上げてはいますが池に入っての作業は大変ですよねぇ。大量に放流する釣り堀では5頓にもなるそうです。ヘラブナ釣り人口が減っている中でも繁盛している釣り堀では毎年多くの新ベラが放流されています。


 1㎏1,200円~1,500円程度で取引されているようですが、当然量が多くなればなるほど価格は抑えられているようです。反対に大助サイズは割高になるために、同じキロ数を放流されたとしても大助の数も量も少なくなってしまいますので、結果として小型サイズの放流がどうしても多くなってしまうのでしょう。


 釣り人としてはどちらを優先するかですが、関西的感覚では数釣りより大型を釣りたいと思っていると思うのです。最低限私の周りの釣り人は数釣りより大型サイズを狙っています。極端な方は1日1枚しか釣れなくても良いから大助を釣りたいと宣言されています。
 私的には大助は釣りたいのですがそれ以前にある程度の数も釣りたいので、結果として大助に巡り会う機会が少ないのかも知れません。


 何れにしても苦労して育てられたヘラブナですが、実際は放流用の販売よりは食べるための加工用の方が利益が出るとのことで、昨今川魚専門店が減っては来ていますが、小鮒の佃煮やフナやコイのアライなどで食される需要がある事で、結果として釣り堀用のヘラブナも養殖できているとのことです。


 我が京都も近くに琵琶湖がありますので川魚を食べる方も多かったのですが、近年どうしても生臭みに抵抗があるためか、商店街から川魚専門店が減ってしまいました。川魚専門店では加工品も多数売られていました。それが川エビ(シラサエビ)のエビ豆やモロコの佃煮等です。


 エビ豆

 小鮒の佃煮


 勿論夏場の鮎は祇園の料理屋でも欠かすことが出来ませんし、春先のモロコの塩焼きは高級品になっています。
 モロコの塩焼き

こちらは春先限定のコアユの佃煮です

 川魚の王様はなんといっても鰻でしょうか。京都のお店では鰻とだし巻きを組み合わせる料理が多いのですが、こんな大胆なう巻きと鰻の丼もあります。京都北区の「卯凪(うなぎ)」

 元々はこちらが玉子をうな丼に乗せた元祖ですが・・・私はパスしていますのでお店の名前は掲載しません。

 そしてフナのアライです。こちらは卵がまぶされていますがまぶされていないものもあり、滋賀県のスーパーではごく当たり前に売られています。

 そしてなんといってもフナ寿司ですがこちらは食べる人とは限られるのですが、好きな人にはたまらない料理です。私は・・・駄目です(T-T)。
 本来は二ゴロブナの雌が使われるのですが代用品としてヘラブナも使われるようです。


 如何に消費量を増やして仕事としてフナの養殖業が存続できるかでしょう。釣り人が減少し釣り堀も減少していますのでどうしても需要は減る一方と思うのですが、なんとか需要を維持して貰うためにもヘラブナ釣り人口が絶やさないようにしなければなりません。
 その1つの方法が関西で取られている買取制度ではないでしょうか。堺市にある西池のように尺半以上を釣れば3,000円の金券での買取、40㎝以上の大助は1,000円となかなかの太っ腹ですから、日曜日には満員御礼が出る程の盛況を続けられています。


 その昔私もパチンコをしていたことがあるのですがあれも当然博打的要素が強く賞金稼ぎなわけで、もしどんなに出玉が多く出ても何にも交換していただけないとなったら、誰もパチンコなんてしなくなっているのではないでしょうか。
 別にヘラブナ釣りをパチンコにまで落としめるつもりはありませんが、競技会が開催されているのと同じように何らかの刺激があることで、上手く続けられるのではと思ったりします。勿論賭博的な要素ではなくてあくまでも懸賞金的な意味合いであればと思うのです。


 私たちヘラブナ釣りを愛する者にとって新ベラ放流は、それこそパチンコ店の新装開店と同じで良く釣れますので、目の色を変えて新ベラを追いかけてしまうのですが、新ベラ放流をしていただけるのも養殖業者がいてくれて、また釣り堀の池主の新ベラ放流に対する前向きな取り組みがあってこそです。
 私たちが今できることは一体何か。先ずは自らの健康維持を図ることが大前提ですが、釣り堀によくよく通う事で池の維持に協力することでしょう。また同時に池主も如何にして来客数を増やすことが出来るかを考える必要があるでしょう。
 そのひとつが新ベラ放流であり懸賞金軽度そしてトイレの清潔さではないでしょうか。新ベラの放流事業から色々と思いをはせてみましたが、いつものように随分と脱線してしまいましたね(笑)。