両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 釣り天狗池その他 買取制のある池

 大阪の堺市の西池に訪問しましたが、堺の西池のようにダンゴとうどんが混在しているにも拘わらず、うどんで良い釣りが出来ますので私の好きなタイプの池の印象があります。


 この西池では大助を釣ると1,000円、2枚目は半額となり500円ですが3枚まで登録が可能ですから、大助を3枚釣り上げると2,000円の金券がゲットができます。それで高速代の片道分は確保できますので大助を釣り上げるにもチカラが入ります。祝土日曜タテの景品も用意されていますので金券と1日釣り券や日用品をいただけるのです。勿論月間に参加できればもっと良い景品がいただけるのですから、大助でも40㎝近くではなくて尺半に近いサイズを如何に釣り上げるかとなってしまいます。というのも尺半の45㎝を超えるサイズですと金券が3,000円となりますのでついついチカラが入ります。


 天狗池も以前のように日曜タテや2ヶ月タテを復活していただけると訪れる釣り客も増えると思うのですが、今では大助と金魚そしてザリガニと亀を釣り上げると金券が出る程度になってしまいました。
 その昔天狗池でも大助1枚400円で枚数は無制限でした。それ以前ではもっと良い金額だったようですが、私が訪れてから400円、200円と下がっていき今では100円と少額になってしまいました。
 その後日曜大助大会も10賞まであったのですがいつしか5賞になり3賞となり、コロナの影響もあってか今ではなくなってしまいました。この日曜大助の入賞金額も下がっていき最後には日用品の景品程度となってしまいました。
 2ヶ月タテがあった時期は日曜日でなくとも大助を釣り上げる楽しみがあったのですが、2ヶ月タテも廃止されてしまいましたので平日に来る楽しみがなくなっていました。輪を掛けて日曜大助も廃止されたのですから、釣り人が日に日に減っていくのも仕方がないことでしょう。


 釣り人の高齢化も拍車を掛けているところもあるのですが、以前では少し遅く池に着くと釣り座が埋まっていてどこにも入れないなんて事もありました。駐車場も満杯で止めるのに一苦労していた記憶があります。それが以前の池主の奥さん(とても商売人のお婆さんでした)が亡くなってから、経営方針が誰の提案か知りませんが随分と変わってしまって、今では多くても20人程度しか訪れない池となってしまったのです。反対にいつ来ても好きな場所には入れるからと好んでこられる釣り人もいますが、やはり釣り人が減ってしまっている現象は寂しい気がします。


 この状態はそれこそ潰れかけのパチンコ店のようで、客が減るから出玉を減らし出玉が減るから客が来ないというような、負のスパイラルに落ち込んでしまっているように感じます。昔のような賑わいを取り戻すためにはもっと客商売的な思考で、サービスを向上させることで客を取り戻す必要があるでしょう。


 また食堂を閉められたのも大きな要因かも知れません。ただ訪れる客が減ってしまったので食堂を閉めるのはわかるのですが、自ら作らなくとも近くのうどん屋さんなどから店屋物を取り寄せる中継ぎをすべきでした。そうすると変に食材の在庫を持つ必要もなく客は好きな物を頼めば良いだけだったのです。


 またもう一つの要望としては大助の枚数が目に見えて減ってしまったことです。先代のお爺さんが先頭を切って経営されていた頃は、どこの池にも取られないようにと養殖業者に連絡して先に大助を確保し、今ある大助を全部入れるようにと依頼したと話されていました。私も偶然池に居合わせたときに新ベラが入ったのですが、とても立派な50㎝級が放流されたのも覚えています。
 昔のような賑わいを取り戻すためにはもうひと頑張りしていただいて、次の世代へと池の経営を繋いでいただければと思っています。


 私の個人的な考え方ではあるのですが、提案として日曜大助と曜日と決めるのではなくて、平日だとしても釣り人が20人を超えると当日のタテを開催することでしょう。少なくとも5賞の景品を出すくらいはすべきです。反対に日曜日だとしても釣り人が少なければタテを開催する必要はないわけです。
 また大助も昔に比べて随分と減ってしまっているのですから、100円券なんてケチ臭いことをいわずに500円程度にすべきでしょう。
 出来れば月間タテを開催して池の負担にならないように、1日無料釣り券の発行が良いと思っています。1位3枚・2位2枚・3位1枚にする事で池からの直接の出費を免れます。実際釣り客が5人であろうが10人であろうが、池の運営として直接経費は同じなのですから、1日券のような景品を出すことで現実的な負担なく釣り人にサービスが提供できてしまいます。
 もう一つが回数券です。1日2,300円ですが10枚綴りを20,000円で販売することです。それによって釣り人にもお得感があり再訪も期待できるのですから、利益も増える事になるはずです。理想的には一月定期券のような1ヶ月10,000円で回数無制限もあって良いと思うんです。日曜釣り師は4~5回しか訪問できませんが、暇になったお年寄りならもっと回数多く訪れるはずです。それが何度訪れても定額だとすると賑わいが戻ると思うんです。やはり活気があればこそ池が反映できると思いますので、目先の損得にとらわれずに運営方法を少し見直して頂ければと思います。


 勿論お得感だけでなくジャミを減らす対策をするとか、ヘラブナの放流数を増やすことで良く釣れる池との評判を取り戻すのも方法です。昔は産卵用の板を池に入れてジャミやヘラブナの卵を上手く取り除かれていました。さいきんそんな作業をされているのも見た事がありません。池の維持管理についても再度見直して頂ければと思ってしまいます。


 実は買取制は関西特有のものです。昔は重量でも買取があり本釣りと表現していたのではないでしょうか。8㎏程度までフラシに入れて毎回計ってもらい終了時に合計㎏数で買い取っていただきました。それとは別に大助やサイズ競争もあり3位までの景品を出してもらったりと、ヘラブナ釣りに一種の博打的要素が組み込まれた釣りでしたが、それが今でも関西の多くのヘラ池で残っています。残っているからこそへら池格差が生まれてしまって、条件の良い池に釣り客が流れてしまっている現状があるわけです。
 反対に買取制を完全に廃止された池は1,500円程度の安い設定にされています。それも経営方針としてはアリでしょう。1,500円が完全楽釣りだとすると2,300円とでは800円の差があります。仮に20人程度だとしても16,000円ありますので、買取金額を上げるとか1日タテの予算も確保できると思うのです。


 書き出すと要望で一杯になってしまいましたが、釣り天狗池の池主に対しての要望の形を取って全国のヘラ釣り池の池主に見て頂ければと思って書いてしまいました。勿論池の規模などによっては難しいでしょうが、釣り客が何度も行きたいと思わせる池作りが必要ではないでしょうか。
 現実問題としてヘラ釣り師の高齢化で池の運営も難しなって行くことでしょう。池を埋めて住宅にされたところも多くあります。しかし郊外の池では土地の再利用は難しいでしょう。全体としての人口減少で土地の価値も下がる一方です。何かに転用するのも難しい現状ですから、より一層の集客に向けた取組をして頂けると私たち釣り池の利用者としては嬉しく思います。
 今後とも釣り池の運営と存続に向けた取り組みをしていただきまして、私たち釣り人を大いに楽しませていただければと思いますので宜しくお願いします。