両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 食い上げ当たり、その時

 ヘラブナ釣りではとても小さな当たりを取っていることが多々あります。他の魚に比べると当たりが小さいと感じるのですが、もう50年以上昔の話ですが乗っ込み期のヘラブナの当たりを覚えているのですが、葦の中を釣っているイメージですが浮き下がとても浅く、浮きがしっかりと馴染んだ後に出る当たりでしたが、小さく下にツンと入るのではなくて横に1㎝以内の横揺れのような当たりで釣れていたのです。
 浮きの横揺れ当たりはその時期にだけだったような気がするのですが、どうしてそんな当たりが出たのか今では全く想像も出来ないのですが、現在毎週のように釣行を繰り返している私ですが、そんな横揺れ当たりが出たことはありません。仮に出たとしてもスレ当たりであって食っているようなイメージはないのです。
 まさか古過ぎて間違った記憶として残っているなんてこともないはずで、今でもその仕掛けも覚えているのですから間違ってはいないはずで浮きもブランコ型の足でした。


 浮きに出る当たりはそれこそ千差万別ですが、その中でも経験的に食い当たりとスレ当たりはある程度区別が付きます。ただスレ当たりと思っているような当たりでも上唇センターなんて事が案外ありますし、反対にコレこそ食い当たりだと確認できる当たりでもカラツンだったり、ジャミが釣れてきたりスレだったりするのですから、浮きに出る当たりを決め付けない方が良いのでしょうね。


 その色々な当たりの中で食い上げ当たりがあります。食い上げ当たりもこれが食い上げと決まったものはないと思うのですが、胴の肩まで見えるような食い上げもあれば一節だけスッと上がる食い上げもあります。
 得てして食い上げ当たりが出る日はヘラブナの活性が高いと思っていますが、食い上げ当たりが出る理由は一体何だろうと思うわけです。振り込んで餌が落ち着くまでに出る場合は単に落ち込み当たりですから、浮きが沈まないのであって食い上げ当たりとは違うのですが、底釣り限定池ではその当たりを合わすのは禁止されています。その為に餌がしっかりと着底するまでは当たりを送ってしまう必要があります。ただあまりにも活性が高い日には浮きが立つ頃には既に餌がないなんてことが起きてしまいます。


 では食い上げ当たりとは一体なんぞやです。釣れたヘラブナを見ると餌が着底してから食ったのか、沈下途中で食ったのかは一目瞭然で下唇に掛かっているのはほぼ間違いなく落ち込み途中で食ったヘラブナです。餌の沈下途中の針の向きが決まって下を向いているから下唇の掛かってしまうのですが、その沈下途中の当たりは別として着底後の食い上げ当たりはどうして出るのかです。


 小さな食い上げ当たりの場合は通常のツン沈む当たりと同じで、小さくスッと餌を吸い込んだ状態だと思うのですが、それでも浮きが沈まないでどうして上がってしまうのでしょう。大きく浮きの肩まで出る当たりは既にヘラブナが餌を食って、既に針掛かりしている状態で移動したのではないかということです。つまり大きな食い上げ当たりは強い合わせを入れる必要もなく、もう釣れてしまっていると思っても良いような当たりだろうと思うわけです。反対それをいつもの調子で強い合わせをしてしまうと簡単にハリスを切ってしまったりしますので、単に竿を持ち上げる程度でいいと思うのですが、小さな食い上げ当たりはそうは行かずしっかりと合わせてやる必要があります。


 その小さな食い上げ当たりが連続するような日はそれはそれは快調に釣れる日となって楽しい1日が送れます。反対に大きな食い上げ当たりが出る日は、どちらかというと活性が高すぎてヘラブナが集まりすぎている状態の方が多いので、如何にヘラブナの動きを鎮めてやるかの工夫が必要になります。
 元々活性が高いのですから簡単に静まってはくれませんが、数分間でも床安めをして落ち着かせることでいい当たりが出るようになります。但し同じように餌を使いを続けるとまた上ずってしまいますので、餌の工夫をして攻め方を変えてしまう必要が出たりします。
 実は私的にはそんな場合さっさと竿の尺数を変更してしまいます。そうすると新しいポイントを作ることとなるのですが、上ずるほど活性の高い日ですから尺数を変更しても直ぐに当たりが出るようになります。


 食い上げ当たりが頻発するときは落とし込みで振り込まない方が賢明で、やや振り切り気味の方が餌の着底部分に集まって、浮きの立つ位置には少しヘラブナが少し薄くする事が出来ますので食い上げ当たりを減らすことが出来ます。
 食い上げ当たりが出て活性が高いと喜んでいるのではなくて、そんな日は余計に食い上げ当たりが出ないように工夫する事で、数釣りが可能になると思うのですが如何でしょう。