両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り なじみ巾の考え方-3

 両うどんの場合は苦労せずなじみ巾を出すことが出来ます。それは団子餌に比べてうどんの比重が重いからに過ぎませんが、底釣り用の浮きの多くはスリムタイプでトップも細めが多いからですが、しっかりと馴染ませることでうどん餌だとしても色々な事がわかってきます。


 1つは仕掛け全体が張っている事を意味して、浮きにストレートな当たりとして表現される事になります。
 また1つはうどんはどうしても仕掛けを振り込んだときに飛んでいくことがあります。両うどんが最後まで付いたまま着底したかどうかも確認が取れます。ただ下針のうどんが飛んで上針にだけ残った場合は判断が難しいのですが、
 もう1つがうどんといえどもジャミに突かれて取られてしまうことです。冬期なら知らん顔していてもうどんはそのまま残っているのですが、水温が高くなるとジャミに突かれて取られてしまいます。
 振り込みで飛ばしてしまったりジャミに突かれて取られるほどの、柔らかいうどんを作ることが必要で、カラツン対策など直接釣果に繋がりますので硬めに作るのは厳禁ですね。


 つまり仕掛けの張りと餌の状態を判断するために必要ななじみ巾となります。


 このなじみ巾を一定にするのはなかなか難しいのですが、ある程度の範囲内に納めることは出来るはずです。そしてそのある程度のなじみ巾をコントロールすることでダイレクトに釣果に結びつきます。


 その1つがなじみ巾が多く出ていると仕掛け全体の張りが強くて、ヘラブナが食っても直ぐに違和感として伝わりうどんを離してしまうのです。いわゆるカラツン状態となるわけです。
 なじみ巾を1つか2つ減らすことでカラツンから解放されることはしばしば経験しているのですが、多くの場合は浮き下を伸ばすことでなじみ巾を調整するのですが、私の場合は仕掛けを振り込んでから浮きが立つまで竿を手前に引き、浮きが立った段階でまだ浮きが馴染んでいこうとする段階で竿を前に出してしまいます。前に出すとしても定位置に戻すだけです。この動作だけでなじみ巾は少なくすることが出来ます。結果として仕掛けの張りが弱まりカラツンが少なくなるという事になります。


 もう一つの考え方として深宙用のトップの長い浮きを使って、これでもかというほどなじみ巾を増やしてしまう方法です。10節程度馴染ませてしまいます。当然小節で細パイプかムクパイプで残存浮力が少ないタイプです。
 この浮きを使って仕掛けをしっかり張って黒線程度の小当たりを取る方法です。とても敏感な浮きですからジャミの多い時期は使い難いのですが、水温が下がってジャミに邪魔されなくなった頃を見計らって、この釣り方をすると吸い込み力の悪いヘラブナの当たりを読み取ることが出来るのです。冬期に皆さんが苦労されているときにポンポンと釣り上げた実績が多数あります。


 実は団子餌でもストロークの長い浮きを使ってなじみ巾から解消される前の1節か2節残った段階での当たりを取る事もあります。それも私の場合は底釣りですが浮きのストロークが長ければ長いほど、なじみ巾が解消される距離が長いほど誘いに繋がって当たりが出やすくする方法です。
 その場合は出来れば両団子や両グルテンではなくて、上下の餌が違うセット釣りの場合に使いやすい方法で、上針の方が早くバラケて下針はもう少し我慢してくれるような、時間差のあるバラケ方をしてくれるような餌にします。勿論両団子でも押し練りの違いや手水の量加減で、同じ餌でも開く時間を調整しても良いのですが、セット釣りの方が簡単に時間差が作れますので、より長い時間を掛けて浮きが戻ろうとしますので、当たりの出るチャンスが増えると思っているのです。


 1節や2節戻る間に出る当たりより、10節戻る間に出る当たりの方が当たりの出るチャンスが多いと思うのです。但しあくまでも底釣りですから10節戻ったら下針が浮いていたでは駄目で、最後の最後まで底をズルズルと引きずるようにして浮きが戻っていくような状態を演出したいのです。


 となんやかやいっていますが、私程度のテクニックではなかなか理想通りに仕上げられないんですよねぇ。偶然上手く出来たときは面白いように当たりを出すことが出来るのですが、失敗すると投げ出したくなるほど当たりが出なくなってしまうのですから困ったものです。