ヘラブナ釣りではメーカー主催のメジャー大会が開催されるのは有名なところですが、各クラブでも独自に大会を開催されていると思います。私もご多分に漏れず天釣会なる大会専門組織に所属していますが、ノンビリと釣りを楽しむような釣り方も重々承知しているつもりですが、競い合って勝つ喜びがあるのは間違いないなく、競争が開催されると今日1日の過ごし方としては目が血走るとまではいいませんが、どうしても余裕を欠いてしまい勝てばまだしも負けてしまっては翌日にまでフラストレーションが溜まってしまって、ヘラブナ釣りをすることでストレス解消どころか反対に溜めてしまうことにもなりかねません。

　その昔から釣り人は釣り自慢はつきもので、逃がした魚はその日から日に日に成長していきます。過去に爆釣した栄光は日に日に腕が痛くなり、数もサイズもアップするのですから眉唾物で聞かなくてはならないのですが、誰しもついつい誇張してしまうのは人の常というものですからその成長は許容範囲でしょう。
　ただ現実の競技では皆が結果を知っているのですから、日に日にサイズアップはすることないのですが、あの人は大助を良く釣るとか、あの人は数釣りは出来るとか、あの人が掛けるとスレばかりとか、あの人が良く釣ると他の人は釣りないとか、1つのレッテルが貼られるようになってしまいます。

　我が天釣会で大助を釣るのは川久保名人と大西王位と相場が決まっています。誰かがそこそこのサイズを釣り上げたとしても、川久保さんや大西さんには追い越されるとまた負けたと諦めの言葉で出るのですが、そこに私の名前が出て村田には追い越されるとは決していわれないのが哀しいのですが、それが事実でもあるのですから致し方ないのです。しかし何故が大助を良く釣り上げる人がいるのですから、一体どんなことをしているのだろうと思うわけです。

　そんな思を持ち続けてヘラブナ釣具専門店を覗きますと、うどん用のまぶし粉として餌棚にはこのまぶし粉を使えば爆釣できるような商品が並んでいるのです。

競技用　スペシャル

カリスマ　マッシュ

競技仕立て　パワーペレット　良～く釣れます

ヘラ師応援団　競技用ペレット

技あり1本

　どうです。凄い餌と思えるでしょう。コレさえ使えば誰にも負けないと思わせます。これら以外にもカリスマペレット、パワービタミン、強力マッシュ土日用。

　そしてスーパープロテインには次のように但し書きが書かれています。
　「食わない時の大逆転マブシ　集魚力が強い為、寄りすぎに注意」

　どうです！もう釣れすぎて困るような餌ばかりだと感じませんか。これほど素晴らしい餌を使いながら釣れないのは、それを使った釣り師の腕に問題があるのであって餌には責任がないのです。

　ヘラブナ釣り師の心をくすぐるこのような餌を使ってみるのも案外面白いんです。実は今も名前として残っている「生ペレット」という商品があります。残念ながら以前のものとは全く別物になってしまったのですが、以前の生ペレットは通常のペレットに少し入れるだけで、厳寒期の釣れない時期でも当たりが出る間違いのない餌だったのです。それが惜しくも製造工場の周りに建つ住宅問題で作れなくなってしまったのです。それ程強烈な匂いを発する餌だったのです。
　それに変わるものは今のところ見つけ出してはいないのですが、売れない店の片隅に案外眠っているかも知れません。見つけたら即買いです！！今の製品との違いはその袋を持っただけで手に匂いが移るほど強い臭いなので見分けが付きます。

　このような競技用やプロ用のまぶし粉を使っても釣れなくても騙されたと思うのでは無くて、それは自分の腕が未熟だと諦めるのが宜しいようで・・・精神衛生上も良いですよね。