両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 喉から手・・普天元 獅子吼

 色々な竿を使い続けておられる方も多いとは思うのですが、実際高齢化が進むヘラブナ釣り界に於いて、まだ新規に竿を保ちたいとする需要はどの程度あるのでしょう。今から新しい竿を手に入れていったい何年使えるのだと考えてしまうと、新しい竿を手に入れることに躊躇してしまいます。


 実際問題として竿の性能や性質によって釣りやすいとか釣りにくい、疲れるとか腕に優しくないとか反対に腕に優しいと、身体に負担を掛けない柔軟度の高い竿だとか超軽い竿だとか、そして優雅な釣り味を楽しめる竿と色々と特徴付けられています。それを1度は使ってみたいとの思いがどうしてもあるのですが、実際どの竿を使ったとしても釣果そのものに影響を与えることはなく、仮に1万円の竿と10万円の竿で釣果が10倍に増えるのであれば、その高価な竿を手に入れる意味があるわけですが、実際にはそんなことは決してないわけで、確かに1日釣り続けていて疲れる竿もあれば最後まで楽しめる竿もあるのは事実ですが、それが10倍の差を埋めるほどの竿性能の差があるのかどうかは疑問です。


 ただ実際使ってみたい竿は決まって高価な竿です。ただどんなに興味があったとしても各メーカーのフラッグシップに位置づけられるような竿までは手を出したいとは思わないのです。そこは身の丈を知っているといいますか分相応の物には我慢が出来るわけです。


 少し視点をずらせてみるとわかるのですが、気になる興味の湧く車として仮にフェラーリがあったとしても、それを実際に手に入れて乗り回す人は少ないのではないでしょうか。購入できる資金があるかないかではなくて、日常使いが出来ないセカンドカーのようなスポーツカーは、やはり凡人には全く別世界の代物でしかないはずです。
 セダンの最高峰はロールスロイスでしょうが、仮にベンツまでは買えたとしてもショーファーの色濃いロールスロイスを手に入れる方は希ではないでしょうか。


 ヘラ竿とフェラーリやロールスロイスとは随分違っていますが、メーカーのフラッグシップ竿はそれほど私にとっては現実味がないんです。それこそが小市民的感覚というものなのかも知れません。


 とはいえ実は今使ってみたい竿がシマノの柳と嵐月でした。柳は柔軟度を高めた優雅なやり取りが出来る竿と思うのですが、ヘラブナに主導権を取られると釣りにくいかも知れないとのブレーキ的感覚。嵐月は硬式先調子の柳とは対角にある竿の調子ではないかと思うのですが、神威に次ぐ硬式先調子ですが神威の硬すぎる胴には手を焼いたことがありますので、嵐月がどの程度の硬式かによって私には使えないかも知れないとのブレーキが掛かります。ただ両者とも新しく開発されて世に出たさおですから、十分に吟味されているのも間違いないとは思っています。また今までの竿にはない調子を求められて作られたものと解釈もしています。そういう意味でも新しもの好きとしましては余計使ってみたいとの思と、止めた方が良いとの狭間で悩んでいました。


 実際には強く特徴付けられている竿は普天元 獅子吼だろうとは思っています。現代で言うところの軽量化とは真っ向勝負した相当な重量感のある竿ですが、現代技術に於いて持ち重りを軽減させた竿だろうとは想像が出来るのですが、先にも書きましたようにシマノのフラッグシップ竿ですから、私的には手に入れたい竿からは除外しているというか目に入りませんので、食指が動く様子は今のところ全く感じません。


 調子の違う竿を使ってみたいとの願望の上で欲しい竿となりますので、実はダイワの聖も使ってみたい竿には違いないんです。しなやかな本調子との表現がなされているように柔軟度が高い竿なのだろうとは想像が出来ます。どの程度の本調子なのかも使ってみたいのですが、案外兆や柳と同じような調子なのかも知れないと思ってみたい、価格的に先の2択よりも手に入れやすい良心的な価格設定ですから、こちらの方が先に実現するのかと思ったりするのですが、反対に聖はそろそろモデルチェンジの時期に来ているような印象もあって二の足を踏んでいるのが実際です。


 あれやこれやと思ながら釣具店のバーゲンはまだだろうかと思ってみたりしているのですが、実際は手に入れるまでが楽しいのであって実際購入してしまうと、それだけで満足してしまって使わないなんてことも多々あるのですから困ってしまいます。


 実は嵐月については既に手に入れたのです。先にインプレッションを発表していますのでご存じのことと思いますが、買わないように強く強く踏んでいたブレーキを緩めることになった原因は梅雨です。梅雨が始まりますと当然のようにパラソルを使用します。またこれからのシーズンは日除けとしてのパラソル無しでは釣ってなんかいられません。それこそ熱中症で倒れてしまいますのでパラソル必須なわけです。
 そんな折に今お気に入りのダイワの兆を使っていて感じたのが、パラソルが邪魔で釣り込めないのです。引きの強いサイズがかかるとパラソルから少し手を出した程度では引き寄せられないのです。それ程柔軟度が高い兆を使っていて、もう少し硬式の竿を手に入れたくなってしまったのです。


 このように自分に言い聞かせるような言い訳を考えて手に入れてしまったのですが、やはり手に入れてしまうと欲求は満たされてしまいますので、関心は次のところに向かうわけです。
 ヘラブナ釣りは趣味性の高い釣りでもありますので、収集癖のある私をも満足させてくれるのですが、コロナ禍で何時感染してもおかしくなくそれこそ感染してしまうと命を落としてしまいます。そんな状況下でのヘラ竿の欲しい願望をどのようにコントロールすべきか、もう少し落ち着いて考えるべきなんでしょうが、欲と二人連れの私ですからなかなかうまくいかないのであります。


 軟調度の高い竿だとしてもダイワの玄むくや特作 伊吹までは欲しいと思わないのですが、それは同じように柳や聖なども軟調度が高い竿ですが、私自身大助を釣り上げたい願望も高いので柳や聖程度の軟調竿でも二の足を踏んではいるのです。どこかで良いタイミングを見つけて自分を納得させる理由が出来上がれば手に入れているかも知れませんが、今のところ大助に負けない竿の方が優先度は高いのです。
 なんとなくHERA Rも気になりますが軽量系の竿は関心の外にあります。やはりヘラブナを掛けたときに感じるゴツゴツ感は興ざめてしまいます。まぁ今後変わるかも知れませんが・・・もっともっと画期的な竿は出ないものでしょうか。


 本当は普天元 獅子吼は時代を逆行したような重量ですが挑戦的な取り組みがなされているのです。風が吹くほど軽く感じる設計となっているようですがいったいどんなことがなされているのでしょう。竿の長さも本来は等分されているはずですが、皆空では穂先だけ極端に短く設計されていましたが、この獅子吼では穂先に行くほど短く手元に行くほど1本1本が長くなる設計です。つまの不等分割されているわけです。それによって竿そのものの重量が重くなっているにも拘わらず軽く感じてしまうのでしょう。
 獅子吼で求められたのは軽量系で感じるゴツゴツ感の除去と柔軟度の高い竿からうける無反動のような操作感のなさをなくすことでした。つまり軽量系の竿から感じるゴツゴツとした不快感を取り除きながらも、柔軟度の高い竿から伝わらなくなったヘラブナの動きを取り戻す、正に良いことずくめではあるのですがやはりなんと言っても高価なんですよねぇ。
 16.5尺で127,000円もするのです。9尺でも75,600円ですが税込み83,160円になります。多分ですが実売価格としては60,000円程度にはなるのでしょうが、短い竿ではその竿の特長が生かし切れないと思いますのでやはり13.5尺以上はほしいところです。でも13.5尺になると10万円を超えて101,200円で税込み111,320円実売80,000円程度でしょう。う~ん・・・無理!。やはり私には手が出せないんですよねぇ。


 手に入れられた方の感想を是非お聞かせ下さい!!
 


 はぁ・・・収集癖を満足させるには・・・ホント困ったものです・・ハイ。