両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 仕掛けを水になじませる

 今回は仕掛のなじませです。浮きのなじみ巾とは違うのですが、間接的に関係してくる話です。


 今更の話なのですが、特に冬期の小当たりはそれはそれは微妙な当たりが出たりします。そんな小当たりが出る季節ですから、釣り初めてから直ぐに当たりか出るというものではないのですが、何度も餌打ちを繰り返すことで当たりが出るようになります。ただしっかりとした1節当たりも出ますので、小当たりばかりと身構えると失敗してしまいますが、何れにしても小当たりが出る確率が他の季節より多くなっています。 


 このお話の前提として私の釣り方は底釣り専門ですから、余計に小当たりが出る確率が増えています。


 先ず釣り始めの段階で床測りは慎重にしなければなりませんが、その段階でしっかりと床測りが出来ていたしても、とても不思議で理屈は全くわからないのですが、しっかりと計ってトンボを合わせて餌落ちメモリを合わせるのですが、そこから意識して1節や2節をズラしたとしても当たりを出すことが出来るのですが、知らず知らずに浮き下がズレていると当たりが出ないのです。これは一体どうしたことなんでしょう。


 そのように意識してズラせた場合は別ですが、無意識にズレてしまった場合は当たりが出ないのですが、その前提の上で冬期の釣りで気をつけておくことがあると思っています。


 私は眼鏡を掛けているのですが、釣りを始める段階で偏光レンズ入りのサングラスに付け替えます。朝から掛けていた眼鏡は体温も伝わっているのでしょう、簡単には曇らないのですが、釣り始めるために取り出した偏光サングラスは、冷えてしまっているために自分の息で簡単に曇ってしまいます。同じように釣りバッグに入れていたスコープも相当に冷えているのでしょう。あっという間に曇ってしまいます。コロナの関係もあってマスクをしていると曇り出しもてきめんに起きてしまいます。


 仕掛けも当然のように相当冷えているはずですから、ナイロン糸は気温の影響を受けて硬くなっています。物質が硬化するということは自動的に収縮していることを意味します。


 この状態で床計りをしますと当然その段階で正確な床計りが出来ていたとしても、この時期は水温の方が外気温より高いですから、時間と共にナイロン糸の特性として徐々に伸びてしまいます。反対にナイロン糸が車のヒーターなどで温められていたとすると、伸びてしまっているのも間違いのない事実でしょう。そうすると水に浸けることで縮みだしていきますので、結果として正確な床測りをしていたにもかかわらず無意識にズレてしまったり、反対に床が切れてしまうことになります。
 この場合も短竿では全長が短いですから余り気にする必要はないのですが、中長竿や深場を釣る場合などでは1節程度はズレてしまいます。その状態でヘラブナを釣り上げてしまうと、また道糸の変化が起きてしまって浮きの出方に変化が起きる可能性があります。


 また床計りをするためには浮きを装着するのですが、その浮きが前回の釣り終わってから手入れをしていなかった場合にはその浮力が違っている場合があります。それも釣り続けますと浮きの出方が徐々に変わってくることが実感できるはずですが、当たりが出ないと無頓着に漠然と浮きを見つめている限り、出方が変わったかな?とは思ってもなかなか調整のし直しまでしなくなってしまいます。


 この仕掛けの全長の変化と浮きの浮力の変化をどの程度意識しているかですが、床測りをする前に仕掛けを伸ばして前方に振り込んでおいて、仕掛け全体がある程度水になじむまで放置をする事で、その後の床ばかりや浮きの出方が正確になり、釣り続けていて極端な変化は出にくいと思っています。


 このなじませるのは仕掛け全体を水温になじませるだけではなく、てナイロン糸は水を吸収してしまいますのでその変化を待つ時間でもあるのです。
 見ていてわかるほど道糸の巻き癖が取れていきますが、巻き癖が取れるのも水になじんだ証拠でもあるはずです。巻き癖が残っている間は床計りが出来ていたとしても、また変化が起きる可能性があると思っておくことで、その後の対応も出来ると思うのですが如何でしょう。


 これは夏期にも起きるのですが、冬期ほどシビアーな当たりも出ませんので、ある程度無頓着でも良いような気がしますが、冬期の黒線や黒線の3分の1程度の小当たりを的確に表すためには、釣り始めの仕掛けのなじませは案外重要な作業だと感じています。
 ただ空針状態ですからヘラブナがスレて竿を持って行かれる可能性がありますので、竿置きにしっかりと止めて持って行かれないようにすることも忘れないようにしないといけません。


 仕掛けが出来て他の準備や整理が整うまで仕掛けを浮かせておくだけでも違ってきますが、空針で放置するのは少しマナー違反になるかも知れませんが、このひと手間は案外有効な作業だと感じているのですが如何でしょう。


 まっ最近売り出されましたポリエステルの道糸を使うと、道糸そのものの伸びはとても少ないのですが、使っているナイロン糸の特性をどの程度理解しているかでも違ってきます。私は安物しか使いませんので、この違いが大きく出てしまうのかも知れませんが、反対に水の給水で縮んでしまう道糸があるのも事実ですから、道糸の変化を意識して見ると良いかもしれませんね。