両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラ竿は何本必要なのか 迷い3ー1

 ヘラブナ釣りにおける迷いはありますか?その迷いは何に対してでしょう。迷いの1つが竿だとすると・・・


 毎回毎回大漁を続けていると迷いなどないでしょう。
 毎回毎回大助が釣れていれば迷いはないでしょう。
 それも野池や管理釣り場にかかわらず釣れ続けていたとすると、迷いなど抱かないことでしょう。
 反対にもし毎回毎回100枚の束釣りを続けていたとしたら、うん?ヘラブナ釣りの世界でも束釣り(そくづり)というのでしょうか。100のことを一束といいますが、10のことは1把(いちは・ひとわ)で、10把で1束となります。「10把一絡げ」なんて言い回しがありますが、1把は片手で持てる量を表しています。
 といつものように脱線してしまいました(笑)。鰺やワカサギそれに子鮎などは100を数えることは珍しくないのですが、ヘラブナも100を超えたなんて豪語する強者の話も届いてきます。


 もし毎回100枚のヘラブナが釣れるとしたら、その釣り師はヘラブナ釣りは面白い釣りと感じるでしょうか。多くの場合は短竿での釣りでしょう。水中に集まっているヘラブナを見ながら、その魚を引っ掛けるように(スレではなく)ポンポンと釣り上げていますが、その釣り方は楽しいのでしょうか。
 それがもし食用魚であれば嬉しいかも知れませんが、その嬉しさも趣味の釣りではなく漁の範疇に入ってしまいます。
 やはり他の釣りよりも趣味性の高いヘラブナ釣りだからこそ、食べもしないゲーム性の高い釣りだからこそ、高い道具をも買い揃えているのではないでしょうか。
 凝った竿受けや玉に玉置きと漆塗りの手間の掛かったものが多数ありますよね。高価な竹竿を使って100枚も釣り上げるような釣り人はいないでしょう。いやそれが良いという人がいるかも知れないですが、余り好きではないのは100枚も釣れない釣り師のひがみですかねぇ。


 大人の趣味を満足させながら、日によって釣果の差があるからこそ深入りするとするならば、ヘラブナ釣りは麻薬にも似た危ない世界のように見えてきますよね。
 その昔、鮎釣りと鉄砲撃ちはするな!といわれていました。自制が効かないほどのめり込んでしまう危ない道楽の世界とされていました。
 鮎を釣るために休日だけではなく、人の少ない日に仕事を休み川に入る。猟をするために猟犬を飼い人の少ない平日に山に入る。鮎も猟も共に猟期が決まっているからこそ、常人の趣味の範囲を超えるほど寄り強くのめり込んでしまうのですが、ヘラブナの趣味性は、もう少しだけ緩いように感じます。


 ヘラブナ釣りには猟期が決まっていないからでしょうか。勿論夢の50㎝を求めて産卵期のヘラブナを追い求めている人もいるでしょうから、色々なダム湖や湖に向けて遠征を伴って東奔西走されているのだとは思います。
 ですが、私的には産卵期以外でも釣果が見込めるのですから、そんなに焦る気持ちが起きてこないのです。
 大人の趣味として魅了するだけのものがあるとするなら、別に道具自慢はする必要はなく、あくまでも自己満足でしかないのですが、うどんを転がす板に何万円、万力が誰々作と小物に至るのでお金を使ってしまうのでしょう。私は持っていないですが(笑)
 お金が掛かる釣りといえばなんたって石鯛などの磯の底釣りでしょうね。遠く南の島への遠征費用に渡船代だけでなく、釣り餌にウニや赤貝にマムシで、場合によっては伊勢エビで撒き餌にサザエやウニガラと、とんでもなく高価で1回の釣行費用はうなぎ登り。ハワイ旅行の方が安いくらいではないでしょうか。
 その点ヘラブナの道具は高いといえども何度も買い換えるわけではなく、餌代にしたって下から数えて何番目と釣りの中でも安い方に属しますから、道具さえ揃えてしまえば安上がりの釣りといえそうです。


 ただヘラブナ釣りほど道具が多い釣りはないでしょう。過去に色々な釣りをしてきましたが、竿袋と道具入れにエサ箱程度でしかありませんでした。竿袋にも2~3本の竿と玉の柄があるだけでしたのでとても身軽だったことを覚えています。
 道具の多いヘラブナ釣りの中でも特に多いのが竿でしょうか。釣行にも予備として数本持参してしまいますよね。
 竿は1尺単位に揃えるだけでなく、竿の調子の違いまで準備をするととんでもない竿の本数になってしまいます。まぁ野池の場合は、そこまで細かく揃える必要はないのですが、釣り堀などでは入る場所によって長さを変えていますし、混雑状況によっても竿の堅さも変えていますので、何本順場すれば良いのかわからなくなってしまう程です。
 何本も揃えている竿ですが、竿の役割はなんでしょうか。


 釣果に対して一番に影響を与え、全く与えていないのが竿


 ヘラ竿が有名竿師の竹竿だとしても、有名メーカーの高価なカーボン竿だとしても、ヘラ竿の役割は、仕掛けを運び釣れた魚を取り込む。それ以外の役割はないのがヘラ竿ですよね。竿先で当たりを取る釣り以外では、竿の役割はその程度だと思うんです。


 ヘラブナの居そうな場所に仕掛けを運ぶためには、竿の性能差はどの程度必要でしょう。仕掛けを運びやすい打ち込みやすいなどはあるかも知れませんが、それで釣果はどの程度違うのでしょう。
 1本1万円の竿と10万円の竿では、釣果に10倍の違いがあるのでしょうか。釣り上げる楽しさが10倍違うのでしょうか。
 どんなに高価な竿を使ったとしても、釣り師の腕をより上げたり下げたりは出来ないのではないか。確かに長竿になると重さが負担になることはあったとしても、軽いだけが良い竿ではないわけで、その軽さが釣果の差にどれほどの違いが出るのでしょう。


 メーカーは、この竿を使うとピンポイントに仕掛けを運べるとか、ヘラの暴れを制御出来る竿とか、足下で潜られないとかの特徴を挙げられています。高価な竿ほど如何に優秀な竿だとアピールをしますが、この竿を使うとヘラブナが良く釣れてくるなんて事はどこにも書かれていません。


 そうどんなに高価な竿だとしても釣れないときは釣れないのです。


 しかし、新しい竿が出ると使いたくなるのも釣り師の人情で、どうしても気になって仕方ないのですが、今のところ心を静める努力を日々しているのです(笑)


 それが新作のシマノ朱紋峰 嵐月でありダイワヘラSなんです。

朱紋峰 嵐月
 硬式先調子とのことなので、単なる個人として使う前の印象としては、短竿では胴が強くて使いやすそうですが、長竿では胴に張りがあり合わせに力を有するのではと思います。

ヘラS
 こちらの印象は、ヘラFに近いように思いますが、FXに寄せているのではないでしょうか。FXも持っていますが金色に抵抗感があります。
 シルバー色にしたのは勝手な想像で申し訳ないのですが、シマノの飛天弓 皆空に似せているとも感じてしまいます。
 ポルシェが貧乏人のスポーツカーといわれているように、貧乏人の皆空なんていわれないか心配ですね(爆)大変失礼しました!!
 ですが、私的に欲しいのはヘラSの方です。非力な私に堅すぎる竿は使い難いのです。


 既にお持ちの方もいると思いますが、どんな感想を持たれているでしょう。私もご多分に漏れず多数の竿を持っています。バカじゃないかと思ってもいるのですが欲しくなる衝動を抑え続けています。


 新しい竿を使ったとしても釣果には全く関係ないにもかかわらず使ってみたい。その衝動の結果が竿の本数となって、家で眠り続けているのですが同じような人も多いのではないでしょうか。
 カーボンだけでなく竹竿まで持ってしまうと、同じ尺数で調子違いを何本も揃えてしまうのであります。


 バカですよねぇ~ホント