両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 団子餌のバラケる速度は

 私的には団子餌よりうどん餌が使いやすいのですが、うどん限定池でない限りですが、どうして当たりが出難い場合は団子餌を使うことがあります。団子餌は色々な餌が売られているのですが、単体で使う場合と色々と配合する場合があると思うのですが、その配合する餌の性質をどの程度理解しているかで、出来上がった団子が使いやすいか使い難いか決まると思っています。


 私的には団子餌でも底釣り専門ですから早くバラケては困ります。とはいっても底で何時までも団子状態であると全く釣れなくなってしまいます。適度にバラケてくれないと困るわけです。このバラケるタイミングをどこで決めるかとなるわけですが、先ずはなんと言っても配合する餌の性質に依存するのは間違いありません。


 ただ餌の性質だけでは決まらないのはご存じの通りですが、配合以外に何が重要なのでしょう。よく餌をブレンドして水を加えてからは、手を熊手のようにしてかき混ぜると良いとの教えがあります。それはそれで間違いではないのでしょうが、私のような団子初心者はそれを鵜呑みにしてしまいますのでバラケ過ぎて困るわけです。そこでバラケ難いまとまりの良い餌の量を増やしてしまいますので、そうすると結果的にバラケが遅くなりすぎて当たりが貰えない餌を作ってしまいます。


 当たり前のように団子餌を使っている方は、手水を足したり押し練りをして調整されるのですが、そのタイミングや加減がとても難しいのです。


 そこで科学的な側面から攻めてみようと思うわけです。タオルをピンと張ってそこに水を上から落としたらどうなるでしょう。当然タオルを通過して水は下に落ちるはずです。ですがタオルを1度濡らしてからピンと張って、そこに水を落とすと水は簡単に通過せずに、表面に水を溜めるようになります。勿論ある一定以上の水が溜まると落ちてしまいますが、簡単に通過しなくなってしまいます。それはタオルが保持できる水の量が飽和状態であるかために、それ以上の水を吸おうとしない状態なわけです。
 反対に乾いたタオルであれば、水が含んでいませんので簡単に浸透することで、そのまま下に落ちる状態になるわけです。


 これを団子餌に置き換えますと、始めから水を多く含んだ状態で団子を作りますと、団子に水を吸い込む余地が少ないために、水を吸いませんので簡単にバラケてくれない餌になってしまいます。反対に水分量が極端に少ない餌を作りますと、アッという間に水を吸い込みますので簡単にバラケてしまう餌が出来か上がります。


 つまり全く同じ餌のブレンドであったとしても、その日のポイントの水深がどの程度あるのかによって、水分量を増やすか減らすかでバラケ出す速度を変えることが出来るわけですから、その水深にあった調整をする必要がであると考えます。
 また同時に当日の当たりが出までの時間が長い場合は、餌を追加して全体の水分量を減らす調整をしたり、反対にバラケ過ぎて上ずらせてしまう場合は、手水を追加してしっかり水分量を増やす事で調整できると思っています。


 こんな話は団子釣り師には当たり前のことでしょうが、団子餌に慣れない私のような者にはとてもハードルが高くて、思うような餌がなかなか出来上がらない事が多く、色々と性質の違う餌を買ってみてはまた違った配合を試してみたりと、これが良いとなかなか決められないのです。
 当日作った団子餌の調子が今ひとつの場合は、初めから作り直す方が良いのでしょうが、やはり小市民の私としての貧乏性が邪魔をしてしまい、ついつその作った団子餌で釣れないなぁって嘆きながら釣り続けることとなっています。
 それがほんの少し水加減を変えるだけで、釣果に変化を来すとするならばやらない手はないわけで、今のところこの水加減でなんとか釣りを成立させているのが本音です。


 勿論水加減以外に押し練りや針付けの段階で、どの程度圧を加えるかによっても違ってきますし、丸めるか角張らせるかでも随分と違いますので、左手の役割は案外複雑で重要だと思うわけです。