両うどんのヘラブナ釣り  天釣会のブログ

京都「淀の釣り天狗池」のヘラブナ釣り愛好会

京都 淀の釣り天狗池

 ヘラブナの食餌行動学のような話 その1

 ヘラブナは植物性食となっている。誰が調べたかは知らないがキットそうなのでしょう。ですが釣り堀の使用可能餌いや反対に禁止餌に「生餌」と書かれている。
 もし植物性食だとすれば、生餌を使ったところで釣れないはずだから禁止にする必要はないと思うのですが、間違いなく禁止されています。これはどうしてなんでしょう。


 雨の続いた朝に釣り場に着くとナメクジが大量発生していることがあります。気持ち悪くて仕方ないのですが、釣り人達が落とした餌でも食べに出ているのでしようね。
 そのナメクジをポトンと池に落とすとパクッと食べてしまいます。吐き出すかと見ていてもそのまま食べてしまいます。あれ?植物性食ではなかったのか?と疑問が湧いてきます。


 仮にヘラブナの本来の食性は植物性食だとしても、養殖されて放流されていますので飼育環境によって食制が変わった可能性があると考えられるのではないでしょうか。
 多くの養殖池では、当たり前のようにペレットが養殖用の餌として使われています。その主成分は魚粉で、魚粉の大多数は大量に採れるイワシでしょう。最近は海外の魚も多く使われていようですが、そのペレットによって動物性食に変わってしまっているのではないだろうかとの疑問が湧いてきます。
 勿論このペレットの主成分は魚粉ですが、多くても50%程度の含有で小麦粉や麬など植物性が多く含まれているのも間違いありません。ただ最近ではこの養殖用ペレットにオキアミが使われるようになってきていますので、益々食性が変わっていく可能性があるのではないか。その点を考慮して釣り餌も考えていく必要があるのではないでしょうか。


 水槽で魚を飼っていると鮒は鮒、鯉は鯉、オイカワはオイカワと同種が集団で泳いでいることに気がつきます。これはいったい何だろうとなるのですが、第一には身の安全を確保するためは間違いなく、空からの鳥への警戒、下からの肉食性の魚や亀などからの警戒が第一泳性となっているのですが、次に重要なのが食性による集団です。
 集団によって食餌行動を取る場合がありますが、この場合の話としては、どこにいると餌を食べることが出来るかが重要になります。
 水面または水面上の餌を食べる魚たちは、目が上に着いていて表層を泳ぎいつも上を見て落ちてきた餌を食べられるような泳層と決まっています。
 反対に底に生息する餌を食べているものは、ナマズのように水底近くを泳ぎ回っています。


 では、ヘラブナはどうなのだろうと思いが膨らむのですが、一般的には中層魚とされているようです。これはどこから来た答えなのでしょう。
 一番簡単な確定方法としては体型にあります。マブナはヘラブナに比べて流線型ですが、明らかにお腹側の張り出しが少なく平坦ですね。同じような体型の鯉はもっとお腹側が平坦なので、比較的水底近くを泳ぐのに適していると考えられます。
 それに比べてヘラブナは、明らかにお腹の張り出しが大きくて水底を泳ぐには適していませんので、中層魚だとの指摘も当たっているように思えるのですが、養殖されて育ったヘラブナにどの程度種としての特徴が残っているのでしょう。それも採卵から育成までの完全養殖が確立されているヘラブナであり、また撒かれる餌に反応して育ったヘラブナに、どこまで種としての特性が残っているか甚だ疑問になってきます。


 話を少し戻してヘラブナは植物性食とされているのですが、水草を食べているわけではありません。ハクレンやソウギョのように水草そのものを食べるような食性ではなくプランクトン。つまり植物性プランクトンを食べるとなっていますが、少し考え見ると不思議なことに気がつきます。
 釣り堀や管理釣り場の池の水は緑色をしています。その緑色の元は全て植物性プラントンに寄るものです。つまりどこいてもどこを向いても餌がいっぱいあっていつでも食べ続けることが出来ることになり、無理に針の着いた餌なんか食べなくて良いはずです。
 ですが食ってくるのは何故か!


 それこそ養殖池で育った食性が残っているからではないかと思うのです。


 植物性プランクトンより遙かに栄養価の高いペレットを食べて育ったのですから、やはりペレット食が強いと考えられます。(次回はこの反対の話をします(笑)
 また中層魚との特性も粒状のペレットが撒き続けられて育ったとすると、ヘラブナは中層にいると餌が食べられなくなります。落下途中の餌より水底に落ちた餌の方が遙かに多いのですから、底を向く性質が出来上がったのではないだろうか。と深読みするわけです(笑)
 ある種の習慣的特性が身についたからこそ、ヘラブナは音に対しても鈍感というか、逃げる行動は取らずに、場合によっては寄ってくるのです。
 水面にパラパラと撒かれるペレットの音に反応して争いながら食べる行動を取ります。その習性が釣り堀に放流されても残っていて、また釣り人が仕掛けを振り込む音も学習し、その音の所には餌がある事を覚えてしまっているために、音のする方向に集まりが良いと言えるでしょう。同時に上ずり現象も起きてしまうと考えられないでしょうか。
 反対にいえば、上ずり現象を少しでも少なくするには、静かに仕掛けを振り込むのが良いのではないかとなるのですが、残念ながら水中の音はとても遠くまで届きますので、振りきりであろうが落とし込みであろうが、ヘラブナには音が届いてしまっているのです。


ザンネ~ン!

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