両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 既に秋本番

 海釣りの場合は地上より1ヶ月季節が遅れてやってきます。そのために真冬の正月辺りより2月の旧正月の頃が一番低水温になりますので、漁師たちも新正月より旧正月を過ごす方が今でも多くおられるのですが、ヘラブナ釣りのような淡水魚の場合は、反対に地上より季節が早く進んでいるのではないかと思うのです。


 極最近まで井戸水が常時注入され続けていた池では、真夏でも26度から雨が少なくなっても28度を超えることはありませんでした。他の池では30度を簡単に超えている時期でしたから、井戸水の供給は水温安定に随分と寄与しているものだと改めて感じたものでした。
 また反対に冬期になると1桁台の低水温になる場合が多く、5度以下なんてこともざらにあるはずですが、井戸水が供給されている池では9度を下回ることは少なく、概ね10度の安定した水温が維持されているのです。


 そんな安定した池ですら秋の訪れは早く、一雨ごとに目に見えるほど水温が低下していきます。今回も1週間で4度も下がっていたのですから、秋の雨はとても早く低水温に導くのではと思っています。


 その結果として雨期に出る当たり方は一気に変わっていました。通常1度下がると口を使わないといわれるほど、魚は水温に敏感で2度急変すると白点病などの病気になってしまいます。釣り堀のヘラブナなどはイカリムシやに犯されやすいのですが、水温低下で体力を奪われてしまいますと、簡単に免疫力が落ちた手しまうのでしょう。新ベラなどの輸送傷から菌に冒されて死ぬケースも多く、その場合マゾテンなどの薬品を使って治療されるのですが、当然食いも落ちてしまってとても釣りにくい状況を作ってしまいます。


 このように水温の変化はヘラブナ釣りでは要注意で、前回よりどの程度の水温変化が起きているかは、毎週計ることで把握することが出来ますで、水温を測ることは習慣化すべきだろうと思っています。


 さて水温の変化が一雨ごとに一気に変わるのですから、地上の気候より先に進むのも道理だと思うわけです。寒冷前線による雨ですと余計に下がる可能性が高いわけです。真夏など太平洋から暖かい風と共にある雨は、ヘラブナの活性を招いたとしても北寄りの冷たい雨は、ヘラブナの動きを沈めてしまう可能性が高いのです。


 そこでより集魚効果の高い餌の登場となるのですが、併せて反応の良い雨期に交換する時期が近づいてきていることとなります。今までパイプトップを使っていたとしますと、そろそろ無垢トップか細パイプを使うほうが良いのではと思うわけです。
 同時にハリス長もそろそろ延ばしても良いのではないかとも思うわけです。ハリス長を伸ばしてアピール度を増すことで、動きの悪くなったヘラブナを誘ってやろうとの目論見です。
 ただ少しでも水温が高い場合は、まだまだジャミの猛攻に遭ってしまいますので、やはり朝一番の水温によって判断することが肝要だろうと思うわけです。


 ただ釣り場での変化はまちまちですから、仮にホームグラウンドの水温が20度だとして、初めて訪れた池の水温が21度だったとしても、別に1度上がったわけではなくてその池の前日には22度あったとすると、1度下がったことになりますので同じ池同士で判断する必要があると思います。


 半袖から長袖に衣替えしてそろそろ朝には上着が欲しい季節となりました。水中ではもっと早く秋が訪れていると思って対応すると、今日は釣れないなんて嘆くことは少なくなるのではないでしょうか。


 新型コロナもまだまだ落ち着きを見せようとはしていませんが、開放感あるヘラ池であれば少しでも感染リスクは少ないと思います。ステイホームで足腰を弱らせる前に出かけることを考えるのも良いのではないでしょうか。


 さぁ Let's ヘラブナ釣りと参りましょう