両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 暑さ対策・・・その1

 暑さ対策としての第1弾はナイター釣りのすすめです。


 今年上半期の気候は何となく変だって感じませんか。真冬もそれ程寒く感じませんでしたし、雪の量も極端に少なかったように聞いています。我が京都は基本的に雪が少なく、一冬で雪が積もることは1度あるかないかです。とはいえ底冷えは付きものでしたから、寒さ対策も万全に挑むのですが、今年の冬はカイロを使う事はなかったように感じています。若干使った日もあったのですが、いつもなにカイロの暖かさを感じないほどの冷え込みですが、今年はそのカイロが暑いと感じるほどだったのです。


 そして春の季節となるのですが、今年はコロナ騒ぎもあったがためでしょうか、春を満喫するなんてこともなく過ぎてしまいました。ただ春早くから鳴き出すウグイスが、案外晩春に近い時期から鳴いていたように思います。反対にホトトギスは早めに鳴き出しているような気もしますので、鳥の世界にも何改変が出ているのでしょうか。


 今年の梅雨も若干遅れ気味で始まったのですが、それまでにとても過ごしやすい日が続いていました。まだ梅雨の前半ですが蒸し暑い日も少なく、あのうだるような蒸し暑さを感じないまま過ぎていく様子です。


 ただ流石に7月に入ると一気に日本の夏がやってきます。湿度が異様に高いために蒸し暑さは一入です。
 そんな湿度が高い日は体温調整が上手く出来ません。ヘラブナ釣りでは付きもののパラソルを出して日陰を使ったところで、蒸し暑さは一向に軽減出来ない状態が続くでしょう。その頃は涼しい川に入って鮎釣りに興じるのも良いのですが、ヘラブナ一筋の釣り師も多く居ますので、それこそ野釣りをする人達はナイターに代わっていくのでしょうか。
 ただナイター禁止の釣り場も多くありますし、釣り堀などでは基本禁止ですからどうしようもありません。


 ナイター釣りの必須アイテムは電気浮きでしょう。その昔はカーバイトを炊いて浮きを照らしていたものです。その後小型電気浮きが作られるようになったのですが、最近ではLEDに代わりましたので、それはそれは見やすい浮きが発売されています。価格も随分と下がってきていると思いますので、他のヘラブナ用の浮きと殆どからをない価格で手に入ります。
 そんな浮きを1本用意して漆黒の闇の中での釣りは、また昼間の釣りとは趣が違って楽しいと思うのです。



 釣り堀の営業時間は基本朝から16時程度まででしょう。それが1日の釣りだとしても、次の17時から24時までの7時間をナイター釣りとして公開すると、1日2回転出来るのですから売り上げも伸びますし池の維持もしやすいと思うのですが、ナイターをすると昼間が釣れないと聞いたこともありますので、そこの所は検証する必要があると思うのですが、38度なんて日が日常になってしまった日本の夏ですから、熱中症対策と売り上げ確保も兼ねた、ナイター釣りを開始されるのも良いことだと思うのですが如何でしょう。


 但し桟橋中心の釣り池などでは池に転落する危険もありますので、十分な安全対策は必要なことでしょう。場合によっては釣り人にライフジャケット着用義務を着けても良いのではと思うのですが、ヘラブナ業界は今後益々の高齢化が進みます。日中の猛暑には命の危険すらありますので、是非釣り堀業界としては考えて頂ければと思うのです。


 仮に1件の釣り堀がナイター始めましたと宣伝すると、他の釣り堀も負けじと乗り出すのではないでしょうか。
 釣具メーカーもヘラブナ業界の衰退を指をくわえて見ているのではなく、こんなところにビジネスチャンスがあると思って頂くと、LED電気浮きだけでなくまた違った道具立ても開発されて業界も伸びる可能性があると思うのです。


 メーカーや釣り堀に対して強く出られるような影響力の強い釣りクラブが、率先してナイター釣りを薦めて頂くことで、一般釣り師まで普及出来ると思うのです。
 ただ私が聞きかじっている話としまして、ある釣りクラブは影響力を発揮出来る特定の釣り堀に対して、自分達だけに夜に開けさせてナイター釣りをしているそうです。自分達さえ良ければ良いとの考え方には賛成出来ませんが、広く業界全体を見据えての実験を試みるのはどうでしょうか。


 実は今から40年ほど前に鯉釣りをしていた事があります。その池では釣り上げた鯉を通常は1㎏幾らで買い戻しをしてくれるのですが、何匹でも持ち帰ってもよくて場合によってはその場で鯉の洗いを作ってくれる事も出来ました。
 その池は日中釣りが基本時間でしたが、そのまま夜8時まで開けていたのです。夜に釣っても昼に釣っても釣果にそれ程の差はありませんでしたので、夜釣りで釣られるから日中釣れなくなることはないと思うのですが、鯉とヘラブナとは違いがあるのでしょうか。


 今後益々蒸し暑さと猛暑によってお年寄りには命取りになりかねません。蚊の対策で蚊取り線香を焚いて、夜風に当たりながらのヘラブナ釣りは、どこか風流さを感じると思うのですが、反対に釣れなくて夜露が身体に染みるようでは台無しですけどね(笑)。


 近くの草むらから虫の音を聞きながらの釣りは風流だと思うのですが、賛同して頂ける方は少ないのでしょうかねぇ。