両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り ハリスの長短

 先日のことです。いつものようり両うどんの釣りでしたが、活性が高くてヘラブナがとても寄りやすい状況だったのですが、寄り過ぎていたためかカラツンがとても多く出てしまいました。浮きをズラしても好転することはなかったのですが、その他取り敢えずの工夫はしてみたのですが、目に見えた改善をすることはとても少なかったのです。


 両うどんの寄せ効果はうどんにまぶすペレットに頼るのですが、時期によってはとても心許なくてやはり団子が良いなぁって思ったりするのですが、不思議と両うどん専門池では何不自由なくうどん餌でそれなりの釣果が得られるのです。
 うどんにまぶすペレットの量は、団子餌に比べると10分の1以下の量でしかないはずです。それでも多い時は70枚なんて枚数が釣り上げる事が出来るのです。それこそ爆釣出来る池では100枚の束釣りも可能なほど効果的な餌ですが、残念ながら団子餌も使える池ではそれ程の釣果が望めません。どうしても団子餌に軍配が上がるのですがこのような違いが起きることが不思議でなりません。


 話を元に戻しまして、その両うどんで釣り開始をしていたのですが、とても活性が高くて寄りが良くて、結果としては寄り過ぎてしまってヘラブナに揉まれ過ぎて、カラツンも多発するようなとても釣り辛い状況となってしまいました。


 そんな時にはどんな対処をすべきだったのでしょう。1つずつ実験をして確認して行くことと致しました。


 先ず始めに尺数の変更をしてみました。往々にして沖目で釣っていた方が安心しやすいのか簡単に寄せられますので、比較的長めの尺数で釣りを開始していたのです。そこで少し短い目に変更して見ました。依っている場所から少し手前を釣ることとなりますが、アラ不思議!あれほどカラツンで悩まされていたのが、一発でノッテ来るではないですか!!
 ところが何度か餌を打ち返しているとそれも長続きせず、またまたカラツンの嵐となってしまいました。


 次に採った方法は、まぶし粉を極端に減らす方法です。寄り過ぎていると判断しましたので極端に減らしてみました。
 結果的には寄りが収まりだしたので、変に揉まれることなく落ち着きを見せるようになったのですが、それでもカラツンは解消したとはいい難かったのです。


 今度は反対にまぶし粉を多く付着させて、狂うほどに餌を追わせてみようとしたのです。当然これも大失敗となってしまいました。周りの釣り人達を見ていますと、餌打ちポイントに盛り上がるように寄せてしまってカラツン地獄に陥っていたのです。


 今度は再度尺数を元に戻したのですが、実は活性が高い時期故にハリスを短くしていたのです。より早く底に餌を落として上ずりを減らそうとした作戦です。浮きも浮力の高い浮きでしっかりとオモリが背負うタイプです。
 これで良いはずと思ったのですがそれ程の効果はなかった様子です。勿論長すぎるハリスの場合も揉まれて釣りにならなかったはずですが、イメージとしては春用程度にハリスを長めにとって見ました。


 結論はこれが正解だったのです。


 整理しますと今回はハリスを短くして沈下途中に揉まれ難く、オモリ負荷の高い浮きを使って小当たりも出しにくい選択だったのです。しかし思い描いたようにはならなかった原因としましては、ハリスを短くすることに依る吸い込みの悪さだったように思います。そのため反対にハリスを長くすることによって、餌の吸い込みやすさの演出がカラツンを減らして釣果を伸ばす事が出来たと解釈しています。


 実際底釣りでハリス長がそれほど大きな影響を与えることはないと思うのですが、結果的にカラツン解消に役立った形です。ハリスを眺めに取った理由の1つに、カラツンもホントに綺麗な一節をツンと落とすような当たりが続いていたのです。まさに食っていなければおかしいというイメージの当たり方です。それでもカラツンが続くと皆さんはジャミのせいだとなります。タマにそんなジャミが針掛かりしてくるのを見ると、余計な確信じみた感想を持ってしまうことになりました。
 ところがもしそれが全てヘラブナによる当たりだったとした場合、どうして針掛かりしないのだろうと考えるわけです。動画などを見ていますと餌を吸い込んでも一瞬で吐き出しています。その短い時間に竿を煽るには並大抵なことではありません。少しでも長く口内に留まっていてくれてこそ、若干の遅れがあったしても針掛かりしてくれるのですから、如何に滞留している時間を延ばすかを考えることとなりました。


 その1つがハリスを伸ばす事だったのですが、活性の高い時期になると活発な動きを見せますのでハリスも太くしてしまいます。当然太くなったハリスは硬いのですから、余計に滞留時間が短くなっていた可能性があります。
 場合によってはハリス切れを恐れることなく、少し細い目のハリスを使った方が良かったのかも知れないと今更ながら思うのですが、これもまた先日の状況だったからであって、いつもいつも有効とは行かないところがまたまた悩ましいわけです。果たして次はどうなるかはまたまた実験を重ねる必要がありそうです。


 今回は軽い浮きつまりオモリ負荷の少ない浮きは使いませんでしたが、それもまた実験すべきだったかも知れませんね。
 大したことをしている訳ではないのですが、ホンの少し工夫をする事で結果が違ってくるなんてことは多々あります。その工夫先が餌なのかハリスなのか、はたまた浮きに依るものなのか、色々とやってみなければ答えが出せないでいます。
 多分ベテラン諸氏はその状況を即座に把握して対応されるのでしょうね。まだまだ修行の道は厳しそうです。