両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り ダンゴ餌の悩み

 コロナによって閉園されている釣り堀もあって、コロナ感染対策に積極的な管理をされている池に訪問していました。当然自粛が本来ですが屋外であり人と人との間隔を十分に空け、3密を避けた状態で対応出来る池に訪問していました。


 その池は底釣り限定池ですが餌はトロロ及びトロロ含有団子餌だけが禁止で、団子グルテンうどんと好きな餌を使う事が出来るようになっていました。私的には本来両うどんの底釣りを専門にしていましたので団子餌についての知識が全くなく、マルキューの公式サイトで知識を得る以外方法がありませんでした。

 確かにこちらでヘラブナの餌の配合割合や水の量など基本的な部分はわかるのですが、そのまま満足のいく釣果が得られれば何も問題はないのですが、実際には訪問した釣り場に合った配合や水加減など状況に合わせた対応が必要となります。
 現実問題として冬期などでは触りすら出ない事も多々ありますし、反対に湧いて湧いて仕方がない時期もあります。
 それなりに寄ってそれなりに当たりが出てそれなりに釣れて来る。こんな状態に持ち込むのは至難の業だと実感をしているのです。


 そこで知識が無いなりに色々と餌のブレンドをして、水加減や練り加減そして針付けの状態までアレコレと試してみて、自分の釣り方と訪問した池の状態そしてその季節にあった釣り方を見つけることに腐心する事となりました。


 実際問題水面に上ずらせるのは至極簡単で、ハッキリ言って労せずして浮かせることは出来ますしそれを食わせるなんて事も至極簡単ですから、100枚の束釣りなんてことが日常になるのも頷けるというものです。とはいえそんな労せず釣り上げる釣りほど面白くは無く、例えるなら鰺やイワシのサビキ釣りと同じようなもので、やはり釣りの面白さは難しさの中にあると思うのです。


 そういう意味では浮きやすい時期でも浮かせずに底で釣る。この難しい条件をクラアーしてこそ楽しいのだと思うのです。
 当然難しいですから釣れない人も出てきます。寄っているのに食い当たりが出ないなんて事は多々あります。だからこそ工夫して対応する必要があると思うのですが、その工夫加減はどこまでするのかどの程度するのか何をすれば変化するのか。色々と考えては実験していくこととなります。


 周りを見ていまして釣れない人の多くは餌打ち回数が圧倒的に少ないことに気がつきます。


 私的には餌打ち回数=ヘラブナの寄りと思っています。餌打ちを繰り返さない限り通りすがりのヘラブナを相手しているだけで、ある程度数を熟すには寄せるに限ると思っているのです。にもかかわらず打ち返されないで浮きを睨み付けておられる不思議があります。


 極普通に考えますと無理矢理打ち返すのも方法なのですが、特にうどん餌などでは無理に打ち返さない限り寄せることは出来ません。うどんそのものには全く集魚効果が無いからです。
 では団子はどうでしょう。こちらには集魚材が含まれていますのでうどん餌より遙かに寄せ効果は高いはずです。その為にある程度待っていても良いのでしょうが、その池でただ1人釣っているのならまだしも隣同士で釣っている状況だとすると、餌の打ち返す回数が多い方にヘラブナは寄ってくるはずです。当然待っていると寄せ負けしてしまいますので、先ずは寄せることに専念する必要があるはずです。
 また同尺数の竿を出しておられる場合があります。これも出来れば避けるべきで1尺程度ではなく少なくとも2尺以上の尺数差を付けたほうが良いと思うのですが、不思議と浮きが横並びに並んでいる光景を見てどうしてだろうと思ってしまうのです。


 さて団子やグルテンを使ったとして餌打ちをします。さていつ打ち返すでしょうか。釣り座に着いて直ぐは当然の反応もありませんし、先に釣り座に着いている釣り師が居ると既に寄せているはずですから、いち早く自分のポイントにも寄せる必要があるはずですから、浮きが立ち餌が着底したことを知らせるなじみが出てから打ち返します。この打ち返しが早過ぎると上ずって仕舞います。それはどんなにバラケ性を少なくしても沈下途中に少しはバラケてしまい、どうしても上ずらせる結果を招いてしまうからです。
 この打ち返しを数回続けてから今度はバラケるまで待つのですが、皆さん見ているといつまでもいつまでも浮きを目続けられています。これは不思議ですよね。当然団子であろうがグルテンであろうが必ずバラケるはずです。それが待てるということはバラケ手ない事を意味するのではないかと思うのです。


 このバラケ出すまでの時間が釣果に影響するのではないかと思うのです。団子餌を常に使っておられる方には至極当然の話をしていると思うのですが、私達うどん釣り師からみるとバラケて針から餌が無くなる現象を知らないのです。長年染みついているうどん餌の釣り方から如何に脱却するかが大いなるポイントとなると思っているのです。


 そこで色々な配合や水加減を駆使して如何にバラケずに、それでいて適当な時間が立つと底でバラケ出してくれる餌作りが必要となるのです。


 私的には釣り初めは底でのバラケが早い団子餌を作っていち早く寄せ、寄せたヘラブナが上ずらないようにしながら散らばらせない程度にバラケる餌作りへと切り替える事になります。


 言うは簡単ですがこれを作り上げるのは至難の業で、団子餌での釣りが極々初心者な私ですからなかなか満足のいく餌に仕上がらないのです。バラケ過ぎると上ずって仕舞いますので少し締めた餌を作ると、あっという間に散ってしまい当たりが出なくなってしまいます。反対に少し緩めると当たりが早く出るのですが気がつくと上ずっています。これでは釣りになりませんのでまた締めたり床休めをしてみたりと、この当たりが素人釣り師の泣き所で上手い調合が見つからないのです。


 仮に餌の調合が上手く出来たとしても、実は浮きの浮力やハリスの長さそして針に着ける団子の圧力などによって、全く違った当たり方になってしまうのですから困ったものです。
 色々な実験を繰り返している内に解ってくるのが、寄せは早いけど食い当たりの出ない餌や寄りは悪いが綺麗な食い当たりの出る餌と、ホンの少しの工夫で全く別の顔を見せてくることです。


 団子餌をバカにしていた部分もあるのですが、なかなか奥が深くてこれだ!というものに辿り着けずにいます。いつもいつも餌屋のように色々な餌を持ち込んではブレンドを変えてみていますが、いつになったらこれが正解というものが見つけられるのでしょう。ただこれが正解とわかった段階で面白くなくなるかも知れないですね。


 さぁてもう暫くは悩み続けることとしましょうか。