両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 当たりが出る日出ない日

 ヘラブナ釣りを1年を通して釣行を繰り返していますと、数の釣れる日と釣れない日がありますが、釣れる釣れないより当たりそのものが出ない日があります。多くは冬期にそのような状態になるのですが、それだとしてもある程度上ずり現象が出るのですから、仮に宙釣りやカッツケに浅棚であれば、それなりの当たりを返してくれるとは思うのです。ただ私のように年中底釣りばかりしていますと、餌打ちポイントに集まっているにも拘わらず、一向に食い当たりを出してくれない場合があります。あの状態に陥ってから当たりを出すにはどうすれば良いのか、少し考えて見る事と致します。


 釣れない日でも朝1番には釣れてきたとの話を良く耳にしますし、私自身も経験のあることです。まだポイントに集魚出来てないにも拘わらず綺麗なツン当たりを返して釣れて来るのです。冬期のそれも朝の数投以内にツンと当たりが出ると、今日はなかなか調子が良いと感じるのですが、それはホントに朝の一時であってその後はシーンと静まりかえってしまいます。
 まさに居着き3匹といわれる現象でしょうか。そんな時多くの釣り人達は、じーっと当たりが出るまで待ちの釣りをされているように見受けます。確かにそれも方法なんだろうとは思うのですが、私はなかなか待ち続けることが出来ないでいます。


 冬期で特に厳寒期だとしても、餌打ちから長くても1分以内に当たりが出ない状態でいると、それこそイライラモゾモゾと落ち着きを失ってしまいます。当たりの出ないまま放置していてツンと入る場合もあるのですが、往々にして何の変化もない状態で時間だけが経過してしまいます。それこそ10分20分30分と放置していて当たりが出ることもあるのでしょうが、そんな交通事故のような出会い頭の当たりを待っているより、何か手だてをして当たりが出ることに期待する方がいいと思っています。


 ある日に清風池で団子の底釣りをしていたときです。当たりが何も出ません。朝一番に水温を測ると8度でしたので、これは厳しい状態になると覚悟はしたのですが、それでも当たりが出ないと暇で仕方ありません。冬期は団子餌はダメだとの話を良く聞きますので、グルテンも用意していましたのでグルテンに替えてみますが、同じように見向きもされないのですからどうしたものかとなります。


 通常団子餌はどの程度の量を作るのでしょうか。私が作りましたのが餌類800ccと水200ccでした。同時にグルテンは餌200Cと水200で作った餌を用意していました。
 始めに作った団子餌を使い切った段階で1枚の貧果です。もう一度配合を変えて同じ量を作って打ち終わるまでにやっと5枚の数が稼げます。最終1時間を残す状態になって最後の餌作りでしたが、なんと最終の1時間で5枚が釣れてきたのです。
 この時の餌は朝一番に作っていたグルテン餌の残りに団子餌を混ぜた、それこそ残り1時間の間に合わせの餌でしかなかったのですが、それがドンピシャと正解の餌だったのです。


 さてこの状態で何を感じるかですが、確かに餌打ちの量が多かったのは間違いありません。多分周りにいる釣り人より3倍~5倍の量を使っているはずです。釣り終わる頃にはこの寒い時期にも拘わらず寄ってきているのが確認出来ますので、餌打ちがとても重要だと理解出来るところです。


 これが両うどんの底釣りの場合はどうかですが、清風池で8度だった翌週に淀の釣り天狗池で計りますと12度ありました。清風池と比べまして4度の水温差があります。空気中の4度と水中の4度では全く違っています。そういう意味では淀の釣り天狗池ではそれなりに釣れると思ったのが間違いでした。先週が13度ありましたのでそれ程変わらないと思ったのですが、絶対水温ではなくて相対的な水温変化が、ヘラブナに与える影響は計り知れず、このたった1度水温が下がっただけで釣果が落ちてしまったのです。先週が39枚で当日は14枚ですからその差は歴然としています。釣果は半減してしまったのですから不思議ですよね。


 良く釣れない日は池主が薬を入れたからだといわれますが、その真相は全く知りません。確かに新ベラの放流直後は魚体の傷や寄生虫のために、マゾテンなどの薬を投入されるのですが、この時期にも投入されているとは考えがたいのです。やはり水温変化が1番の食い気に影響されると思っているのですが、そんな水温が低下してしまった時期には、体力のある大型のヘラブナは口使ってくれますので、絶対釣果が落ちたとしましても大助の混ざる確率が増えてくれるのです。


 先週39枚釣れた日には、小助ばかりで大きくても37㎝台でトップの人が39.7㎝だったのです。それが今回は14枚の釣果で42.1㎝でしたがトップの人は44.5㎝を釣り上げ、釣果のふるわない日にも拘わらず、全体としては12人中7人が大助を釣り上げていたのですから、やはり薬の影響というよりは水温変化に強い大型サイズが口使った証拠でしょう。


 だとしても、大助ばかり釣れるはずもなく、両うどんの底釣りだとしても如何に釣り上げるか腐心する必要があります。
 やはり周りを見ていますと餌打ち回数の少ない人は釣果が少なく、頻繁に打ち返す人には釣果がいい結果となったのです。


 私の場合も当たりが出れば、自動的に餌打ち回数を増やすことが出来るのですが、当たりが出ないとついつい打ち返す回数が落ちてしまいます。そうなると只でさえ餌食いが悪い日なのですから、余計に食い気を起こしてくれませんし、少しでも食い気のあるヘラブナを寄せることが出来ないのです。


 そんな釣果が悪い日でもある程度の寄せは可能です。見ていますと釣れない釣り人でも水面近くに食い気のあるヘラブナは寄ってきています。ただ水面近くにはいるのですが、底にある餌に対して食い気が向かおうとしない様子です。


 ではどうすれば底に向いてくれるのでしょうか。ハッキリ言いまして答えはない!って事になるのです。方程式のようなこうすれば良いなんて事は全くいえないのですが、一つ一つ試してみる以外ないように思うのです。


 その1つは餌の工夫です。ある実験をして見たとがあるのですが、団子餌の場合は集魚効果を上げるために早く割ることにしたのです。これは今のところ効果があった1つの方法です。変にバラケさせると上ずらせるだけで底には向いてくれないのですが、底釣り用に作った餌をそのままに使うのではなくて、丸めた団子餌を指で押さえて崩れるような状態にすると当たりが早く返してくれるようになったのです。


 同じように両うどんの場合も早くまぶし粉を剥がしたいのです。但し早過ぎると水面で剥がれてしまって、底には全く誘導が出来なくなりますので、早く剥がしたいが水面では剥がれて欲しくないとなります。当然矛盾した考え方ですが、それをしなければ当たりが貰えないのです。
 盛期であればヘラブナも活発に動きますので、うどんに付いているまぶし粉も剥がれやすいのですが、底に静止している状態では簡単に剥がれてくれません。試しにそーっと餌をあげてみると解りますが、まぶし粉が案外付いたまま戻ってくるのです。
 ある程度放置したうどん餌を、それも荒粒を着けたときなどは水の中に放置して観察しますと1粒も剥がれようとしないのです。これでは当たりが出ないはずです。


 つまり両うどんの場合は、まぶし粉を着けてから放置しない事、また反対に早く使わないことで解決出来るのです。


 団子餌の場合、餌を作ってから時間の経過と共に変化していきます。1度に大量の餌を作らずに、それこそ面倒がらずに何度も餌作りをする事で、良い状態の餌を使い続けることが出来ます。それこそ開き具合が全く違ってきます。
 同じように両うどんもまぶし粉を1度に付けないようにすることで、良い状態が維持出来ると思っています。
 ただ私なんかついつい面倒になって大量の餌作りをしてしまうのです、全く経験が活かされていないのですから始末に負えません。


 また上ずっているヘラブナがいる場合、如何に底方向へ関心を向かせるかですが、あえて取る方法としのしては軽い浮きを使ってアピール度を増すことでしょう。もう一つは正反対に重い浮きを使って早く餌を沈めて、底に寄り多くの餌を集中させて撒き餌効果を出す方法です。
 全く両極端ですが、今の仕掛けで釣れないのだとすると、その仕掛けで使っている浮きが軽いか重いかで、その反対をしてみるのが簡単な対策だと思っています。


 諸々とここに書くことで自分の釣り方や餌作りの仕方等を再度整理していますが、次の釣果になんとか結びつけたいと思っています。
 次の日曜日にはその答えが出るかどうかですが、結果はまた同じような失敗を繰り返して、ああ釣れないと嘆くことになるのでしょうね。


 人は成長する生きものだと思っているのですが、歳と共に成長より後退しているのかも知れないですね。