両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 食い気を起こさせる餌

 ヘラブナ釣りには色々な餌が売られています。特に団子系の餌はその特性の違いや素材の違いなど、その多数ある組み合わせの違いで迷いに迷うほどの組み合わせた餌が売られています。またそれらをブレンドする事が薦められていますので、それこそ無限の広がりを見せているわけです。


 私は基本両うどんの底釣りですから、うどんを使う事に迷いはないのですが、そのうどんそのものも食用うどんとワラビうどんに分かれます。食用うどんであれば一般的なうどんと讃岐うどんや伊勢うどん、煮込みうどんに乾麺と種類があります。それによってうどんの太さや硬さにも違いがありますし重さも違っています。また食用うどんには味付けがされているものがあり、その塩見の濃度の違いも出てきます。


 片やわらびうどんですが、基本的にはワラビ粉ではなくて多種ある植物性デンプンを、熱湯で糊化させたものとなります。
 植物性デンプンとしましては、一番認知度が高いのが片栗粉との商品名になっているものですが、片栗で作ったデンプンはとんでもなくとても高価ですから、実際はジャガイモのデンプンです。ワラビうどんと称していますが、当然ワラビから採ったデンプンではなくて、多くがサツマイモから採ったデンプンがワラビ粉として売られています。その他小麦、サゴ椰子、トウモロコシ、米などからデンプンが採られているのですが全て性質が違っています。
 このデンプンを1種類使うか混合して使うかも釣り師の判断となりますので、単にワラビうどんと称しても多数存在する事となります。


 さて魚類はアミノ酸に反応する事はわかっています。全種類の魚類がアミノ酸を含んでいる餌類を自然環境から摂取していますので、その常時食べている餌に含まれているアミノ酸に近ければ近いほど食性が上がると考えられます。
 その為に餌メーカーから発売されている団子餌には、各種アミノ酸が含まれているのですが、寄り多く含まれていることをアピールしている商品も存在しています。


 また小麦から抽出しているのがグルテンですが、グルテンは植物性タンパク質です。実はこのタンパク質には多数のアミノ酸が含まれています。そのアミノ酸は水に溶けやすい物質も多数含まれていますので、冬期の餌として団子よりグルテンが選ばれていると思いますが、実は待ちの釣りが出来るからとの理由だけではなくて、多量含まれているアミノ酸によってヘラブナが食い気を起こしますので、冬期の食いが落ちたときにも有効な餌となります。
 同時に食用うどんも有効な餌となるのですが、食用うどんには強力粉が使われています。小麦粉には強力粉、中力粉、薄力粉の種類があるのですが、この強力とはグルテン量の多い事を意味しています。つまり食用うどんの腰の強さを出すのは、小麦に含まれているグルテンの性質によるものですから、食用うどんがヘラブナ釣りに適しているのは、ここに起因していることとなります。


 先のワラビうどんの場合はどうかですが、ワラビうどんはデンプン質ですがデンプン質を糊化させることでグルコースに変化します。このグルコースは安定した物質となります。グルコースはいわゆる糖質ですから分解するとブドウ糖となってエネルギーに変化します。糖質からアミノ酸へと消化の段階で変化するのですが、うどんの状態のままでアミノ酸を感じる事は殆どないと思いますので、まぶし粉にアミノ酸が有効となります。
 反対に言えばアミノ酸を感じないワラビうどんは食いにくいはずですから、何によってアミノ酸を添加するかですが、単純にアミノ酸だけを添加しても良いのですが、アミノ酸が含まれているものをまぶし粉に使うほうが良いことになります。


 ではどんなものにアミノ酸が含まれているかですが、そこでよく使われているのが養殖用飼料のペレットが登場することとなります。
 両うどんの底釣りでペレットが多用されるのはそんなところに起因しているからだと思いますが、理屈は別としてまぶし粉に有効な餌となっています。また団子餌にも混ぜる方がいますが、重さを増したり下方向への集魚効果として使われています。同時に食い気を起こすためにも団子に混ぜるのは有効と解釈出来ます。


 そういう意味では、釣具店で市販されている瓶詰めの食わせ用のうどんは、グルテンではなくてデンプンが使われているはずですから、そのまま使うよりは何かのまぶし粉を使う方が有効ではないかと思っています。


 さて、何がヘラブナに対して食い気のアピール度が違うかおわかりだと思いますが、その餌を的確に使う事によって釣果に差が出ると思っています。但し単純にアミノ酸効果だけが絶対ではなくて、何度も書いていますが視認性もとても重要だと思っています。そのため団子餌ではバラケ性がとても重要な要素になっているはずですが、時期によってばらけたほうが良いのか悪いのか、的確な判断が要求されるところでしょう。
 同じようにうどん餌の場合も、同じまぶし粉を使ったとしてもうどんに対しての付着量や剥がれる時間、まぶし粉の粒のサイズなどによっても釣果に差が出てしまいます。盛期であれば多量のまぶし粉で良いでしょうが、水温低下傾向にある時期には、まぶし粉を多くして寄せようとするのは逆効果で、出来るだけ少量であり付着量を減らす方がいいと 思っています。
 勿論これもその場その場で判断する必要があります。あるとき寄せを早めるためにまぶし粉を増やしたのは良いのですが、その為一気に集まり釣果も見られるのですが、あるときパタッと食わなくなってしまいました。多くが底から上ずって仕舞った結果だと思いますが、釣れてない釣り人を見ていると上ずらせてしまっている釣り師が多いように感じています。
 仮に上ずらせたとしてもそれ以上に中層からそこに至るまで寄せていれば良いのですが、多くの場合は底は空き家になっている可能性が高いので、当たりが出なくなっているように感じます。


 単純に餌の違いが先ずあるとしてもその使い方で釣果に差が出てしまいます。またその餌に合った仕掛けが作れているかどうかも、再度検証する必要があると思っていますが、ベテランになればなるほど固定的な仕掛けになっている人もいるようで、そこは柔軟な考え方を少しでも取り入れで、冬期でもそれなりの釣果を上げる工夫をしたいものですよね。
 正直私のような初心者は諦めという言葉を知りません。ベテラン程この状況は釣れないとの諦めが頭を過ぎるようですが、私的にはだからこそ何か工夫は出来ないかと悩ませるのです。そして結果として良い釣果を上げる事が出来るとすると、気持ちの良い1日が過ごせるというものですよね。


 同じような仕掛けで同じような餌で隣同士に釣り座を構えたとしても釣果に差が出るのは、最後の最後に残っているのが餌の付け方だと思っています。団子の場合は団子のサイズに団子の硬さでしょうか。両うどんの場合はまぶし粉の付け方に他ならないと思います。チョットした差が大きな差となってしまうのがヘラブナ釣りだとすると、なかなか大変な釣りと思うと同時に負けるものかと闘志が湧く釣りですね。


 次の休日にもアレコレと考えて1枚でも多く釣り上げる事と致しましょう。次回はいったい何枚釣り上げる事が可能でしょうか。


 そうそうアミノ酸には多数の種類があります。お手軽には釣具店に売っているアミノ酸入りの餌ですが、家庭内にもアミノ酸はあるはずですから、それを使ってみるのも良い方雨補ではないでしょうか。


 アミノ酸の種類については、後のブログ「集魚材について」にて発表致しますので参考にして下さい。但しどのアミノ酸が有効かはご自身で色々と組み合わせて作ってみて、その中からより良いアミノ酸を発見することで、他の釣り師より1つ頭が飛び出せる釣果に結びつくと思います。
 人が感じるうま味こそアミノ酸効果ですが、そのうま味も単一より複数を組み合わせることで相乗効果が発揮します。日本料理で昆布と鰹節を使うのと同じですね。ただ昆布と鰹節だけだと上品な出汁が取れますが、うどん店のようにイワシ・サバ・ソーダ鰹・鰹節など魚だけでも多数の枯れ節を使いますが、その方が寄り複雑なうま味が発揮されますので、アミノ酸も1種2種程度ではなくて多数の品種を混ぜ合わせるほうが良いと思います。そういう意味では団子餌も他品種混ぜた方が集魚効果は高いと思っています。


 集魚材については1月27日のブログ予定です。乞うご期待(笑)・・・