両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 10月に釣果を伸ばすには

 1年中ヘラブナ釣りをしていますと歳のせいでもあるのですが、1年があっという間に過ぎてしまいます。もう4分の3が過ぎてしまうのですが1年のなんと早いことか。


 最近感じているのですがこの早い季節の移り変わりに、思考がついて行けてないのではと思うことがあります。厳寒期は当たりを出すこと自体が難しく、如何にして当たりを出そうかと腐心するのですが、気がつくと浮きの上下動が止まらない時期が訪れ、そしてまた当たりを出すのに苦労するのです。そんな中でふと思うのですが、ヘラブナが多数集めることが出来ているのに、食い当たりが一向に出ない事があります。


 あれ???と・・・。ヘラブナが集まるって事は食い気はあるはずです。ところが針に着いた餌だけは食うことがなく、スレ当たり波だとしても食い当たりが一向に出ないのです。これはいったいどうしたとだろう。食い気がない訳はないのに当たりが出ない。


 底釣り師が一番導き出す答えは、底にヘラブナがいないという結論です。冬期には良くあることで底水が冷たくて、もう1段底に降りてくれない現象です。イメージとしては底から30㎝程度情報にいるのです。ただ今回はよく集まっているのですからまんべんなくいると感じています。ところが食い当たりが出ないのですから困ってしまいます。


 実はそんな時こそ小さな誘いがとても有効なんです。食い気はあるのですから切っ掛けを与えると食ってくるのです。


 実際のところどうして誘いを掛けると食ってくるのかは全く解りません。肉食魚では餌が逃げるのですから追いかけて捕食することはあったとしても、ヘラブナは違っているはずですから、闘争本能というか捕食を刺激するようなことはないはずですが、実際誘いを掛けると食い当たりが連発するのですから、誘いを掛けない手はありません。


 ただ私の釣り方はバランスの底釣りですから、縦誘いは違反になりますので引き誘いしかできません。というか実際引き誘いとは表現しますが、餌をズルズルと引くことはないのです。この場合の誘い方は竿の握り1個分をすーっと引くだけです。


 この誘いも当たりが出ない場合はバリエーションを増やして誘うのですが、基本はゆっくりとスーッと誘い元に戻します。元に戻った瞬間に当たりが出るのが本来の当たりの出方です。


 スーッと誘っても実際は浮きが少し手前に来るだけで、着底している餌がズルズルと引かれることはないはずです。その証拠に誘いを掛けて戻してもなじみ巾が変わらないからです。もし餌を引きずっているとなじみ巾が少なくなっているはずです。


 それでも当たりが出ない場合は送り誘いをします。送り誘いは浮きのなじみ巾が解消するように竿を前に突き出すのです。スーッと浮きが戻りだしてなじみ巾が解消した瞬間に当たりが出ます。この場合も餌は何も動いていないはずですが当たりが出るのですから不思議です。


 イメージとしては餌は動いてないと思っていますが、多分ですがうどん餌の場合はコロンと傾いているのでは、またなじみ巾を解消する場合は、傾いている餌が立ち上がるのではと思ったりしますが、残念ながら真相はわかっていません。


 ただ食い気のある時期に当たりが出ない時には、この誘いがとても有効出通常の1.5倍の釣果が得られると感じています。