両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 春の釣り

 春の小川という歌はご存じでしょう。歌詞には


 春の小川は さらさら流る
 岸のすみれや れんげの花に
 においめでたく 色うつくしく
 咲けよ咲けよと ささやくごとく


 春の小川は さらさら流る
 エビやメダカや 小鮒の群れに
 今日一日 日なたに出でて
 遊べ遊べと ささやくごとく


 春の小川は さらさら流る  
 唄の上手よ いとしき子ども
 声をそろえて 小川の歌を
 うたえうたえと ささやくごとく


 まさに日本人の深層心理の中にある、春の牧歌的風景を歌詞にしているるようで、誰しも目に浮かばせることが出来る情景と思うのです。
 ただそこにヘラブナ釣り師としては、どんな見方をするでしょうか。この情景では、既に小鮒の群れが泳いでいるのです。となると、あのヘラブナ釣り師を沸き立てさせる乗っ込みのハタキが既に終わった事を意味し、春だなぁって思いより終わったなぁと感傷的になるような気がして来るではないですか(笑)。
 世間の皆さんとは少しばかりズレた感覚というか、先を行っているという方が良いのかは別としても、春の釣りとして思い浮かべる情景は、少しばかり違っていることを、この春の小川の歌詞で見いだせてしまいます。


 さて、感傷的になっていても仕方ないので(笑)、話を先に進めますが、春といえば自ずと知れたハタキのシーズンです。野池組は既に今か今かと待ちかねているに違いないと思いますが、 釣り堀を主としたグラントとしているヘラブナ釣り師としても、乗っ込み的な心構えで取り組む必要があると思っています。
 実際特に何を変えるべきとは思いませんが、厳寒期のシビアーな仕掛けや繊細な浮き、餌も小降りにして小さな当たりをも逃がさない釣りから、食欲旺盛で重量感たっぷりのヘラブナ相手の釣りですから、それ相応の対応が必要と思っています。
 新ベラが冬場に放流されていますと、釣り堀でも春になると腹パンになったヘラブナにお目に掛かることが出来ます。もうフライパン状態も珍しくありませんね。
 そんなヘラブナを相手にするのですから、仕掛けも許す限りの太掛けで、まぶし粉もたっぷり着けたうどんで攻めたいですね。
 勿論大助狙いには違いありません。尺程度のサイズはこの際無視をして40から尺半の大型に狙いを絞り、全ての仕掛けを大助対応にすることで、ハリスを飛ばされたり竿を伸されたりと悔しい思いをすることなく攻めるのみ!の姿勢でがんばれる、釣り堀としても唯一の時期となると思っています。
 そういう意味からは、いつも行き慣れた淀の釣り天狗に留まらず、大型ヘラブナの噂の高い釣り堀へも、足を踏み入れたい衝動に駆られますが、去年のように淀の釣り天狗池でも大助が乱舞した時期がありました。


 我が家では、既にウグイスの声が聞こえてきましたので、もう池の中は結婚ラッシュとなっているのではと思うのですが(笑)、子孫は繁栄に頑張りすぎるとそれこそヘラブナの子供が多数沸いてしまい、ジャミ化してしまうのが問題でもあるのですが、意気揚々として釣り場に乗り込むこととしましょう。


 果たして今年の春はどうなることでしょうね。