両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 想像力で釣果が増える1

 ヘラブナ釣りで釣果を上げるコツは色々とあるでしょう。実際技術力の違いは如何ともしがたく、上手い人はホントに良く釣っていると感じています。反対に余り釣れない人も見受けられますが、この違いはいったいどこから来るのだろうと思うのです。


 単純に仕掛けの違いはどうでしょう。道糸やハリスのメーカーは多々あったとしても、その違いで釣果に現れることはどの程度あるのでしょう。私的にはメーカーの違いやあめーかの設定している品質の違いによって釣果に差が出るとは思っていなくて、道糸やハリスに求める機能としては簡単に切れないことが重要な要素ではないかと思っています。
 他にも簡単に縮れないとか伸びが少ない反対に多いなど、機能として位置づけられている品質もあるのですが、それはそのまま釣果に反映されるかというと、そこまで神経質になる必要はないと感じています。もちろんこれは日曜釣り師の話であってトーナメントなどに参加されるようなプロ仕様はまた違っているのでしょう。
 やはり少々サイズが良いヘラブナを釣り上げたとしても、安心して取り込める強度があればそれでいいと思っています。


 針についても同じ事でメーカーの違いや形状の違いを気にしたことはありません。それこそ随分と昔の話ですが、品質にバラツキがあり信頼の置けないメーカーのものがありました。そのためある特定のメーカーを好んで使用していたのですが、現代の技術水準になるとメーカー差はとても少なく、どこのメーカーであったとしても針先の鋭さには違いを感じていません。ただ正直なところでは使用される素材差はあるようで、1つの針を長く使えるものがある反面、使用中に針先が鈍り出すメーカーのものもあります。ただ針先が鈍ると針外れが起きますので交換時期としていますが、基本的にはそんなに長く使い続けませんので、それこそトーナメントなどの針の交換時間すら惜しむような場合は別として、日曜釣り師はそんなに急ぐ必要もありませんので、忘れた頃にな針先を確認して使うようにしています。


 浮きはどうでしょう。私の持論は高価な浮きは必要ないと思っているのです。感度の良い浮きを使うことで釣果が上がるとは限らず、ジャミが増える時期になると鈍感な浮きの方が良いと思っていますので、当たりの判別がしやすいパイプトップを使うようにしているのですが、高額な鈍感な浮きを選ぶのはなんか抵抗を感じます。鈍感で良いのですから作家物ではなくて工業製品で十分と思って使って居ます。


 竿は自分の好みにポイントを置いて使用しています。それが結果として高価な物であった場合は仕方なく、実際高価な竿を使うと良く釣れる分けではありませんよね。価格差で釣果が変わるのならまたベでしょうが、安くても自分の求める調子であればそれでいいと思っています。


 つらつらと書いてきましたが最後の最後、今日の釣果を求めるときに道具の一つ一つを取り上げて、この道具類だから釣れるなんて事は誰も思わないと思うんです。道具は何時まで経っても道具でしかなくて、それがそのまま釣果に結びつくことはないはずです。あくまでも自己満足の範囲でしかないはずです。


 ということは釣果を求める場合はその範囲の外にあると思って良いはずです。


 つまり最後の最後は釣り人の腕によるわけですがその腕とはなんぞやです。まさに釣技と言い表す部分となるはずです。


 そこで重要になるのが想像力です。想像力こそ釣果を伸ばす最大のコツではないでしょうか。仕掛けの振り込み方もその1つで、落とし込みであっても振り切りであったとしても、その仕掛けがどのような状態で沈下していき、今の仕掛けの形状や餌の状態などを想像して、思った通りの軌道を描いているのかどうかに想像を巡らせることはとても重要です。


 また餌に至っては着水してからどのような軌道を描き、開き始めやバラケ方などを想像してヘラブナの食べやすい状態が保てているのかどうか。また餌の重さもとても重要で一概に軽い方が良いとか重い方がいいとも言えないのですが、それもヘラブナの寄り方や餌の揉まれ方などを想像し、食いやすい状態に持ち込めているのかどうかを想像します。


 私的な感覚でいうと釣れない日ほど色々と想像を巡らせるチャンスはなく、一つ一つ試して行くことで当たりが出だすと、今日はこの方法が合っているのだと確認できるのですが、朝の1投目から釣れて釣果が伸びた日などでは、どれが良かったのかわからず次の参考にはならなり難く、次の釣行で同じようにしても当たりが出なかったりしますので、どれが良かったか悪かったかがわかる当たりの少ない日は高速回転で思考を巡らせます。


 先日は両うどんの底釣りでしたが、朝の1投目から良い当たりが出てスタートダッシュは良かったのですが、数枚釣り上げると当たりが不安定になり釣果が伸びなくなってしまいました。そんな時に考える事はこの組合せで良いはずなのにどうして釣れないのかです。
 始めにうどんにまぶし粉を付けすぎではないかと考えます。そこで当然まぶし粉の両歩減らすのですが触りすら減ってしまったのです。これだけでまぶし粉を減らすのは良くないことがわかりましたので、次は食いやすくするためにハリスの長短が決め手になるだろうと調整をしてみました。すると伸ばした方が良い当たりが出る事が解ったのですがそれもまた長続きしなかったのです。そこで元に戻しますが良い結果に結びつきません。
 次にしたことは竿の変更です。最初のポイントに集まり過ぎによって良い当たりが出なくなったのだろうとの考え方です。尺数の変更をすると面白いように釣れてきます。多分ですが私が尺数の変更をするのは多い方だと思うのですが、尺数の変更は取っても良い手段だと思っていて、それも釣れないから変更するのではなくて、釣れていて当たりが馬の下せなくなったときに変更すると良い当たりで釣れることが多いからですが、やはりこの時の感想は集まり過ぎによる弊害でした。


 このようにどのように状況分析をするかです。うどん餌の場合はそんなに選択肢は多くないのですが、団子餌などでは一気に広がってしまいます。私的には毎投当たりが出るものと思っていますので、簡単に当たりが出ない場合は何かが違っていると思って色々と確認していきます。
 団子餌の場合は落とし込みによる餌打ちが多いのですが、簡単には落とし込む餌の位置を少しずつ変えて確認します。浮きの立つ位置から前方に30㎝50㎝80㎝と正確には無理ですが少しずつ広げていき、どこの位置が適しているかを確認するのですが、だったこれだけのことで釣果に違いが出るのです。イメージとしては浮きの立つ位置に落とし込むのが良いように感じますが、先書きましたように集まり過ぎによる弊害が起きる場合がありますので、少し分散させた方が結果的に釣果が上がる場合もあるので、その位置を確認するようにしています。


 実際は些細なことですが色々と想像を巡らせては、何がたりて何が不足しているのかを考えて対応するようにしています。まっ下手の考え休むに似たりで良い結果が出るとは限らないんですけどね(笑)。
 でも人間は考える葦ですから・・・ボケ防止にもなるかもですよ(笑)。