両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 科学的分析?

 ヘラブナ釣りの適水温は15度と言われています。誰が言い出したか知りませんが多分そうなんでしょう。先ずは疑いもなく信じて話を次に進めますと、当然15度より下回ると食いが悪くなり高温もヘラブナが湧く割りに食い当たりが出ない状態に陥り、また30度を超えると全く食い気を見せなくなってしまいます。


 真夏に水の入れ替わりの少ない池では簡単に水温も30度を超えてしまいますので、釣り堀では水の入れ替わりを促進させている池が絶対条件となってしまいますが、雨の後などで爆釣できるのも酸素の補給と同時に水温が下がったためだろうと思われます。
 野池では里池ではなく山上湖を選ぶべきでしょうが、またこの山上湖の湖水は透明度が高くて、強い風が吹くと釣りにくいのですが池の水が濁ってくれる方が良く釣れる傾向にあり、追い風より向かい風が良く釣れるのもその為ではないだろうかと思われます。


 さて今回の内容は水温と釣果の関係ですが、そこに雨量を加えるとまた違った答えが出てきたりします。
 先ずは高水温時に雨が降るとその翌日はとても良く釣れると感じていますが、1ヶ月の雨量と釣果の関係でみると実は雨の日の回数ではなく1度に降る雨量が大いに関係していて、本来であれば雨量が多いほど良く釣れるはずですが、ある統計の結果では雨量の多い月ほど釣果が落ちるとの結果が出ています。


 雨量の多い月は6月~10月が多く6月は梅雨ですし9月や10月は台風の影響でしょう。基本的に水温の高い時期に雨が多いのですから雨は歓迎すべき自然現象のはずですが、1回や2回の釣行結果が良かったとしても1ヶ月を押し並べての平均の釣果では落ちているようです。これはいったいどうしたことなんでしょう。


 残念ながら科学的分析にまで辿り着けていませんが、ある方による20年間の統計結果として発表されています。ただここで考えられるのは単純に雨量だけでなく風の影響です。特にヘラブナの微妙な当たりが風による波立ちのせいで打ち消されている可能性があると思います。また豪雨による濁りも考慮する必要があると思いますので、単純に雨量だけでなく他のファクターを考慮に入れた結果として釣果が落ちてている可能性を考えておかなければならないでしょう。


 これらの要因を考慮すると釣り堀での夏場の雨は歓迎すべきだろうと思うのです。勿論前日まで晴れていて今日突然雨が降り出したからといって水温が下がることはないはずですから、何日か降り続いた雨の後の方が釣果が良い可能性はあると思われます。
 でも雨の日の釣りはやっぱり鬱陶しいですよね。いくら大型のパラソルを出していたとしても後片付けだけでも大変で、テントなどを出してしまうとそれこそ大変な思いをする事になります。


 そして魚の習性についてです。小型ほど数が多く大物になればなるほど数は減っていきますが、不思議と魚種に拘わらず同サイズで群れになる傾向があります。その為に数釣りをしたい場合は小型を集めることで爆釣できますが、そこに大型が混ざることはとても少ないと感じていますし、多分これば事実なんだろうとほぼ確信に近い印象を持っています。
 事実生まれたての小ベラが大型のヘラブナに混ざって泳ぐことは殆どなく、小ベラが餌取り状態になっていると大型のヘラブナは釣れないですよね。


 反対の言い方をすると小型を釣らないようにする事で大助が釣れると解釈できないでしょうか。つまり小型ほど寄りが良いのですから、余り寄せない方が小型の数が少なくなるとすると大助が釣れる可能性が高いと考えられます。でもこの論理は風が吹けば桶屋が儲かるに近い可能性があります。


 ただそこで小型すら釣れないのに大助が釣れるのだろうかと思うのが人情というもので、ましてヘラブナ釣りに行って当たりが出ない釣れない状態をどこまで我慢できるのかです。私の釣り方は両うどんの底釣りですからうどんにまぶし粉を着けて寄せるのですが、ある池では大助を釣るためにまぶし粉を着けずに素うどんで釣れと言われています。
 当然そうなると当たりは簡単に出ません。ヘラブナも底に餌があるとは思わないでしょうから寄ってくれません。いってみれば偶然通りかかったヘラブナが食ってくれる交通事故のような釣り方になるはずです。
 しかしその方が大助が来る確率が高いとの事ですから、如何に小型を寄せないで釣り続けるかがコツとなります。


 あの川久保名人は数は釣れなくて1日に1枚の大助が釣れれば満足だと公言されています


 大助を釣るためにはこの言葉そのものが真理だった可能性が出てきました。つまりそれだけ釣らないようにするためにはヘラブナを寄せないことに尽きるわけです。寄らないのですから数は釣れません。結果として大助が釣れるとなるのかもしれませんが、もう1人の大助名人である大西王位はしっかりとまぶし粉を着けて、数もそれなりに釣り上げておられるにも拘わらずポンと大助を釣り上げてしまうのですから、寄せないことが大助への道だなんてことも単なる偶然というか結果論的な話かも知れません。


 科学的分析でなんて大見栄を切ってみましたが何のことはないまたまた闇の中に入り込んでしまったようです。
 やはり大助への道は遠いと言うことでしょうか。
 
 あっ!!反対に数釣りをしたければ寄せれば良いのは間違いなく、寄りが多くなると浮きの動きも活発になりますが、慌てて合わせないようにしてしっかりとした当たりを待つようにしましょう。途中で餌がとられようが気にせずにまた打ち直してじっくりと待つと、結果的に数釣りが出来ると私的には思っています。
 とはいうものの大釣りするときって良い当たりも多いのですが、当たりらしくない当たりでも釣れてくるときではあるんですけどね。やはりヘラブナ釣りは一筋縄には行かないようです。