両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 熱中症対策

 早くも半年が過ぎてしまいました。今年は梅雨の時期も短くて既に夏本番となっていますが、今日から7月に入り押しも押されぬ夏を迎えることとなりました。そこで何をするにも暑さ対策だけは怠らないようにしなければなりません。


 ヘラブナ釣りは基本屋外での釣りですから暑さ対策は元々されていました。他の釣りでは見かけなかったパラソルの使用がまさにそれで、最近になって黒鯛の筏釣りでもパラソルを使うようになって来ましたが他の釣りで日陰を作ることはないはずです。


 今でもどうか知りませんがその昔の瀬戸内海での鯛釣りは、夫婦船頭が乗り込んで釣り人の世話をしてくれていましたが、その船は竹を渡した上にテントが張られて日除けは勿論のこと雨よけにもなっていました。屋根が邪魔でもあるのですが基本が手釣りでしたので、船縁から糸を垂らして腕を上下して鯛を狙っていたのです。
 釣り上げた鯛は船頭の奥さんがサッサと捌いて昼飯用にと鯛めしを作ってくれていました。それがまた美味しくて休憩時間も優雅な時間を過ごすことが出来ていたのです。それが手釣りではなく竿を使ってそれも鯛ラバのようなルアー釣りになってしまったのですから、何というか風流を感じることも出来なくなっています。


 おっと熱中症対策ですね。その昔は冷えた麦茶に塩を入れて飲んでいたものですが、最近はどうなんでしょう今でも塩を入れた麦茶は飲まれているのでしょうか。


 実はある年齢になると汗の量もそれ程は出ませんので水分補給が疎かになりがちですが、元々保水量が歳と共に減っています。10代では80%近い水分量ですが高齢者になると50%程度にまで減っているのです。孫の腕を触ると水が滴り落ちてくるのではと思うほどしっとりしていますよね。それがもうカサカサなんですから水分量が低下していることが解ります。
 このように元々の水分量が減っているところに少しの汗でも水分不足となって、簡単に熱中症に陥ってしまう可能性があります。その為に水分補給は喉が渇く前にする必要があるのですが実際喉が渇いたと感じてからでは遅いのです。また年齢と共にその喉の渇きも感じ難くなっていますので屋外では特に定期的な水分補給が必要になります。


 ただ気をつける必要があるのは水分補給だけでは駄目だとするテレビ報道です。確かに大量に汗をかいた場合などは電解質不足になりますので、水分と共に塩分なども必要ではあるのですが、実際歳と共に汗の量は少なくなっていますので塩分を補給する必要があるかどうかは難しく、塩飴とかは特に取らない方が良いのではと私的には感じています。実際日本人の塩分量はとても多く食事中には取り過ぎていると言っても良いくらいです。
 余程の汗をかいた場合は塩分補給も必要でしょう。ただ反対にいうとそんなに汗をかくこと自体が既に危険で高齢者の大汗は危険信号だと理解すべきでしょう。釣りなどは一時中断して車に戻ってエアコンの効いたところで体温を下げ、同時に水分補給をして身体を休めた方が良いのです。


 ところがヘラブナ釣りに於いてついついトイレの回数を減らすべく水分を取らない方がいます。適度な水分を取っていたとしても発汗によって失われている水分が多く、頻尿にまでは繋がらないと思っていますので水分は幾ら取っても良いのではと思ったりします。
 実際平常時で1日1.2リットルの摂取が求められていますので、屋外の場合はそれにプラスした水分量が必要になる勘定です。釣っている間はまさに日中の一番暑い時間帯ですから、最低でも釣っている時間帯に1リットルは必要で私的には1.5リットルを取るのが良いのではと思っています。
 ある計算方法では55歳以上になると体重×30=1日摂取量との計算があります。60㎏の人の場合は1.8リットルとなりそれにプラス30分の運動で+360ccが必要とのことです。


 下記は環境省の熱中症予防情報です。
https://www.wbgt.env.go.jp/pdf/manual/heatillness_manual_3-1.pdf


 
 水分補給が出来ていたとしても身体の熱が少しでも高くなることを防ぐ工夫は必要です。その為には出来るだけ大型のパラソルで日陰を多く確保する事が必要で釣り場で許される最大を使うべきでしょう。併せて反射熱にも対応しなければなりません。その為に半袖半ズボンはもってのほかで長袖長ズボンが必須です。勿論風通しの良いものが必要ですが色も日焼け止め効果のある黒色より赤外線を反射する白色系を着るだけで、体温の上昇はビックリするほど押さえることが出来ます。


 事実ジーンズを履いて釣りをしていると太ももがとても熱くなったので、白色のタオルを1枚乗せると暑さが消えてしまったのです。つまり色の濃さで体温が簡単に上昇してしまいますので夏場は白い上下の服で過ごすべきだと思っています。出来れば冷感タイプの素材が望ましいです。
 また半袖の場合も冷感タイプのアームカバーを使うだけでも随分と違ってきます。このアームカバーも黒色がありますがとんでもなく暑いですから是非白色を選ばれることをお薦めします。


 そして最後は空調服です。


 なかなか高価ではあるのですが命には替えられません。実際服そのものは低額で手に入るのですが高容量のバッテリーがとても高価です。そこで1個だけで1日保たせるのではなくて、2個用意してバッテリーが切れると付け替える事を前提としていると、低容量のバッテリーの方が低額で手に入りますので空調服も手に入れやすいのではないでしょうか。
 実際ヘラブナ釣りでは道具類が多いのですがバッテリーが1個増えたところで気になりません。


 ここまでの空調服になると反対に疲れてしまうかも知れないですね(笑)。


 以前までは扇風機や手持ちファンを使っていましたが、やはり身体を冷やす効果は全く違いますので是非お薦めです。また手軽に使うために空調服タイプではなくてベルトに取り付ける小型ファンがあります。これをウインドブレーカーを着てその中に風が入り込むように取り付けるとなかなか快適に過ごすことが出来ますのでコレもまたお薦めアイテムです。


 高齢化と共に暑さも感じ難くなっています。命に関わりますので倒れてからでは遅すぎます。是非事前に対応して自らの命を守るようにして下さい。実際この暑さは殺人的だと思いますからね。