両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 仕掛けの結び方いろいろ

 仕掛けの作り方は人それぞれだと思うのですが、仕掛け糸が切れる部分は基本的には結び目のはずです。仕掛けの途中に傷が付いていたりすると簡単に切れてしまいますが、そうでない限り結び目が弱いのが普通のことでしょう。


 ただ極端に安い道糸やハリスの場合は元々製品にバラツキがあるため、真円に作られていないとか太さが一定に仕上がっていないためにその部分から簡単に切れてしまいます。まぁヘラブナ釣り師の多くはそんなに安いものは使われていないので心配する必要はないのですが、私のように50m500円程度の道糸やハリスを使っていますとどこか不安なところがあるのですが、低価格な製品の場合はメーカーによってもバラツキがありますので、試してみて信頼のおける製品を使うべきでしょう。案外多いのが有名メーカーでありながら常に安売りされている製品です。これは社名を汚すことになるにも拘わらず信頼性が乏しいと感じています。


 また特に道糸ですが平行巻されていない場合、重なっている部分に圧力が掛かり真円に作られていたとしても、その部分にへこみが出来ている可能性が高く弱い部分を作っている事を考慮して、私的には基本的に平行巻の製品を使うようにしています。安い製品でも平行巻がされているものがありますのでそれを使うようにしています。


 ではどうして結び目が弱いのかですが、当然糸を締め付けていますので真円を潰していたり伸ばしてしまって細くなっているためです。また結ぶことで伸びの均一性が崩れてしまいますので、その部分から破断するのは当然のかっかともいえるわけです。
 そこで結んでいない状態の糸の強度が100%だとすると、結び目を作るとどの程度低下するかですが、ヨリモドシ(スイベル・丸カン)に結ぶ方法で一番多く使われているは8の字結び
ですが、案外強度が高くて70%程度の京都を保っています。
 案外強いと誤解されている結び方のクリンチノットでは、実は一番弱い結び方でしかなく糸強度の26%しかない事が解っています。
 つまり糸本来の強度から4分の1に低下しているのです。


 ところがダブルクリンチノットにすると一気に強度が増します。その強度は元の100%に対してなんと84%まで高めることが出来ます。クリンチノットでは26%でしたから飛躍的に強度が上がっていることが解ります。
 ダブルクリンチノットは、単にヨリモドシの輪に2回通すだけであとは同じです。わたしはこの結び方を採用しているのですが、実は真円に作られている道糸であればある程すっぽ抜け事故を起こしてしまう可能性があります。


 最後がクリンチノットとダブルクリンチノットの融合の結び方です。ヨリモドシの輪に2回通し最後に大きな輪に通して締めていく方法です。この結び方をすると88%まで強度を増すことが出来ます。またすっぽ抜け事故が少なくなるのです。


 この3通りの結び方は締め付けるのに少しコツが必要で、安易に締め込んでいくと結び目近くの道糸が極端に細くなってしまうことがあります。それは輪を何回か作って締め込みますのでその摩擦によって傷のようになってしまう点です。焦らずにゆっくりと締め付けると気にならない程度の傷で収まります。
 私の場合この結び目で切れた事は1度もありません。ヘラブナ釣りだけでなく海釣りでも採用している方法ですので1度試してみて下さい。


 他にパロマーノットも簡単で傷が付きにくい結び方があります。ただ難点が1つあってヨリモドシの反対側に輪を通す必要があることです。道糸の場合は針も通すことで結べるのですが、針を結ぶには道糸を切る必要があるので適していません。まぁハリスを結ぶ場合はここまでの結び方はされないと思いますから・・・。


 そうそう穂先にどのように結ぶかですが多くは8の字結びでしょう。ただこの結びも結び目で切れてしまいますので、もう1回転回すことで一気に強度が増します。いわゆるダブル8の字です。私は実はトリプル8の字を採用していますが、強度さはダブルと大して違わないようです。
 今のところトリプル8の字の部分でラインブレイクしたことはありません。下の図は糸同士を繋ぐ方法として紹介されていますがチチワを作るのも同じ理屈です。


 最後に針結びですが歳と共に目が悪くなっているのか自動針結び器を使われている方が多くなっていますが、私は手結びの方が早いので針結び器は使っていません。
 手結びの場合は外掛け結びか内掛け結びが一般的だと思いますが、大きな針や太いハリスの場合は外掛け結びが簡単で楽に結べますが、針のサイズが小さくなるととても面倒なに結び方になります。といって内掛け結びが楽かというと針サイズに拘わらず内掛け結びの方が面倒です。
 そこで私的にはフィンガーノットで結ぶようにしています。仕上がった結び方は内掛け結びですが、結び方がとても楽で外国人らしい不器用さでも簡単に結べてしまいます。
 この映像ではわかり難いかも知れませんが、私は反対回しで結んでいますが慣れるとこれほど簡単に結べる方法はなく、自動針結び器に針やハリスをセットしている時間で結べてしまいます。
 下記の映像はHONDAの釣りクラブがネットに公開している方法ですが、中に最強の結び方が紹介されている部分があります。それはダブルクランチノットの簡略型です。