両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 産卵後の釣り方は

 ヘラブナ釣りは1年を通じて対象魚となりますが、とても厳しい厳寒期では1日1度の当たりが出るかどうかで、それこそ寒い思いをしてまで釣れないヘラブナを相手にしなくても良いのですが、そんな釣れない時であったとしても10枚前後釣れたりすると顔が綻んでしまいます。


 厳寒期から徐々に水温が上がり13度を超える当たりから当たりが増え出します。釣果も上手くすれば20枚に届くようになると思うのですが、それが14度15度と上がり出すと明らかに当たりの回数が増えます。
 ただ一雨毎に水温が変わってしまうことがあり、11度から12度に上がると良い釣りが出来るのですが、反対に13度から12度に下がるとピタっと口を使うことが減ってしまいます。


 勿論そんな不安定な時期だとしても一端ヘラブナの産卵期に突入すると、抱卵したいわゆる腹パンの幅広いヘラブナが釣れ出すのですが、そうなると水温の上下で影響を受けるのはどちらかというと小型のヘラブナで、大助など大型になればなるほど安定した釣果に結びつきます。
 その後産卵行動を取り出すと一時的に食い落ちるのですが、産卵にそれ程関係しないサイズのヘラブナが荒食いをし出します。


 ただ5月も半ばに入り産卵もそろそろ終わりに近づきますと、今度は大助サイズなど産卵に参加していたヘラブナは、一気に休憩に入るのか食いが落ちてしまう時期があります。それも一時で次には体力を回復するように荒食いが始まります。


 さてこの一連の流れを頭に入れておくことで、釣り方をその都度変えなければならないと私は思っています。


 年中同じような釣り方をしていると、その釣り方にマッチした時期には良い調子で釣れるでしょうが、少し時期が釣れてしまうと貧果に終わる事があります。そうならないために何をすべきかとなるのですが、コレが正解とは私にはいえないまでも最低限年中同じ事を繰り返さないようにはしています。


 団子餌なら当然集魚効果の高いものから徐々に少ない物へと変更させてみたり、視認性の高い物から臭い重視のものに切り替えてみたり、開く速度を変えてみたりとブレンドから水加減まで、その時に適しているかどうかを確かめながら随時変更を加えていきます。


 浮きも同じように交換していくのですが、オモリ負荷の低い物から高い物へ、ムクトップから細パイプそして太いパイプトップへと変更して、どの速度で餌を沈めるかもテストを繰り返してその日にマッチしている速度を探ります。


 同時にハリス長も探ります。オモリの沈む速さが仮に同じだとするとハリスが長ければ長いほど餌のアピール度が増します。ただアピール度が増す方が良いのか悪いのかもその都度探らなければなりません。ただ段差の釣りのように下針だけの調整ではなくて、私の場合は底釣りですから上下のハリスの長さから段差の調整までする事で、その時期にマッチしている状態を確認していきます。


 産卵が済んだ5月後半は荒食いが始まっていることでしょう。そうするとハリス長を長く取っていると餌が揉まれて持ちが悪くなります。冬期には長く取っていたハリス長も随分と短くしていくことで、硬く締まった餌を作って当たりを減らすよりも餌が揉まれて落ちることもグッと減らせます。
 特に私のような底釣りを専門にしているものにとっては、上ずりを少しでも減らすことが出来ますので有効な手段だと思っています。
 同時に浮きもオモリをしっかりと背負うタイプに変更していきます。出来るだけ早く餌を沈めたいからですが、案外オモリを重くしても目覚ましい成果は得られないです。


 産卵前後はまさにこの調整が慌ただしくなる時期だと感じています。取り敢えず昨日と同じ事をしていては釣果が伸びませんので色々と探って良い釣りをしたいものですね。


 当然仕掛けだけに目をやるのではなくて餌もとても釣果に与える重要なファクターです。私の場合は基本うどん餌ですからそのうどん餌そのものは変わらないのですが、まぶし粉の附着方法や附着量そして粒の粗さも大きな要因です。そして剥がれ速度も釣果に大きく影響を与えますので、朝スタートした段階では良い調子だったのに徐々に調子を落とすなんて事も多々あります。そんな時はどうすべきかです。


 産卵後の口を使い難い時期に入っていますが、ハリス長・針サイズ・浮きの形状・オモリ量・餌のサイズ・沈下速度そして最終的には竿の長さと、ありとあらゆる作業を試すことで今日の当たりを探り、上手くマッチするとうどん餌でも50枚なんて簡単に超えてくれる時期に入っていますから、今日は当たりが出ないとか食いが悪いなんて嘆く時間があれば、出来る範囲でアレコレと探るのはとても重要な事と思っています。